ドメイン名を手放す前に知っておきたい「ドロップキャッチ」とは

ドメイン名を手放す前に知っておきたい「ドロップキャッチ」とは期間限定のキャンペーンサイトを立ち上げる際、すでに運営中のWebサイトのドメイン名とは別に、新規のドメイン名を取得するというケースはよくあります。
しかしキャンペーン期間が終了し、サイトを閉鎖したからといって安易にドメイン名を手放してはいけません。
それはなぜかご存じでしょうか。
以下、その理由を解説します。

ドロップキャッチとは

まずは、ドメイン名を手放した時に発生してしまう「ドロップキャッチ」についてご説明します。
ドロップキャッチとは、登録有効期限が切れたドメイン名を第三者に取得されてしまうことを指す言葉です。

 

ドメイン名の登録を継続しなかった場合、一定期間そのドメインが登録できない状況に置かれたのち、再登録ができるようになりますが、この瞬間を狙い、既存のドメイン名を取得しようとする専門の業者も存在します。
ドメイン名の登録は基本的に早い者勝ちなので、元々そのドメイン名で運営していたWebサイトとは全く関係のない第三者にも有効期限の切れたドメイン名を取得することは可能です。
登録更新をうっかり忘れていたり、保持費用を惜しんだりしてドメイン名を手放してしまうと、いつの間にかドメイン名が第三者の手に渡ってしまい、利用できなくなってしまうということにもなり得ます。

なぜ中古ドメインが狙われるのか

ドロップキャッチで既存のドメイン名を取得する理由は、中古ドメインのもつ価値にあります。
一度使われているドメイン名でサイトを運営すると、前のサイトからある程度のアクセス数を引き継いで得ることができます。とりわけ、アフィリエイト目的のサイトなどではアクセス数などに応じて設置されている広告からの収入が見込めるため、中古ドメインでの運用は効率的ともいえます。
また、新規ドメインは検索エンジンに認識されるまで時間がかかりますから、ドロップキャッチによって中古ドメインのドメインパワーを引き継ぎ、被リンクも引き継げる点は、アフィリエイトサイトの運営者などにとってはまさに「金の生る木」でしょう。
中古ドメインを取得する手段は、ドロップキャッチの他に、レジストラやドメイン取扱い業者が提供する「バックオーダー」というサービスもあります。バックオーダーでは取得したいドメイン名をあらかじめ予約しておき、更新期限切れになると取得できるようになりますが、複数の予約があった場合にはオークションなどによって取得者が決まります。
人気のある中古ドメインの需要は高く、100万円以上の高値で売買されたケースもあり、悪用が問題視されています。
例えば映画や展覧会などの公式サイトは、独自ドメインでサイトを立ち上げ、公演が終了するとサイトを閉じてドメイン名も手放してしまうことが多いですが、アクセス数の多かったサイトのドメイン名は、中古ドメインのオークション(例:https://www.onamae.com/campaign/auction/)において高値で売買されています。

ドメイン名が悪用されてしまう危険性

ドメイン名が悪意ある第三者の手に渡ってしまった場合、以前運営していたWebサイトが、公序良俗に反するサイトになってしまったり、詐欺サイトやフィッシングサイトで使われたりする可能性があります。あなたが運営していたサイトが閉鎖されたことを知らないユーザーが、そのような変わり果てたWebサイトにアクセスしてしまったら…想像しただけでも恐ろしいですよね。
またメールアドレスも引き継げてしまうので、あなたの大事なお客様が、ドメイン名が第三者に取得されていることを知らず、個人情報を含んだメールを送り、その情報が悪用される可能性もあります。

ドロップキャッチへの対策

このようにドロップキャッチにあってしまうと、後々トラブルの原因になりかねないのでしっかりと対策をしておく必要があります。

 

まず基本的には一度取得したドメイン名は安易に手放さないことが原則です。
それでももしドメイン名を手放すことを検討するのなら、対策としてはサイト閉鎖後もしばらくはドメイン名を保持し、サイトやページを完全に移動させる「301リダイレクト」で転送設定を行いましょう。
こうすれば検索エンジンに転送先のURLを伝えられ、ドメイン名が変わっても閉鎖したサイトのSEO評価を引き継ぐことができます。
ドメイン名を手放す際は、閉鎖したサイトへのアクセスがほぼないことをアクセスログなどで確認し、手放しても本当に問題ないか判断をします。
ドメイン名をあなたの会社の大切な資産と考えれば、安易に手放すなんて考えづらくなるかもしれませんね。

まとめ

ドロップキャッチをテーマにドメイン名の大切さについて書いてきましたが、重要なのは安易に古いドメイン名を捨てたり、新規ドメインを取得したりしないことです。
ドメイン名を増やす前に、まずはサブドメインやサブディレクトリでの運用ができないか検討しましょう。
いちど第三者の手に渡ってしまったドメイン名は、簡単に取り戻すことができません。
悪意のある第三者によって悪用される危険性を考え、一度取得したドメイン名は安易に手放さないようにしてください。

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