開発元のマイクロソフトが要請「Internet Explorerの使用をやめて」

注意!2016年1月からIEのサポートは最新版のみに?対策法は?皆さんはまだ「Internet Explorer」を使用していますか。
マイクロソフトが、旧式のウェブブラウザー「Internet Explorer (通称:IE)」を使い続けるのは危険だとして、その使用をやめ、最新のブラウザーである「Edge」使用するようもとめています。
「IEは技術的負債もたらす」とMicrosoft社が発信している今、まだ使用されているという方は一度使用について考えてみてはいかがでしょうか。

 

さて今回は、使い続けるとどんな危険があるのかや対策をみていきましょう。

「IE」の開発は現在行われておりません

最新のIEはWindows 10 に搭載されている「Internet Explorer 11」です。
こちらはまだサポートが終わっていませんが、開発は終わっています。つまり「Internet Explorer 12」は今後絶対にリリースされません。
Windows OSはXP、Vista、7,8,10と現行機でリリースされていますが、すでに2016年までにIE 8~10までのサポートは終了しており、セキュリティに対して脆弱性が見つかっても更新が行われません。
つまり、常にネットワーク上の脅威にさらされた危険な状態でパソコンを続けることになります。

「Edge」を使ってますか?

多くの一般ユーザーはWindows 10の標準ブラウザーである「Edge」への移行を済ませていると思います。
しかし、企業や団体などではアップデートが提供されない業務用ウェブアプリケーションを使い続けるために、いまだ「Internet Explorer」を使い続けているケースもあるかと思います。
実はこれが危険ということをマイクロソフトのサイバーセキュリティアーキテクト、クリス・ジャクソン氏が、企業に「技術的負債」をもたらしていると表現し、警鐘を鳴らしているのです。

マイクロソフトが指摘する「技術的負債」とは

この「技術的負債」とはいったいどういうことなのでしょうか。
簡単に言うと、「Internet Explorer」をこのまま使い続けて将来的に負うマイナスが、今すぐに「Internet Explorer」から別のブラウザへ移行した場合のマイナスを上回るということです。
企業にとって今すぐ「Internet Explorer」から移行させることは、社内全体の運用にとって並大抵のダメージではないでしょう。
しかしそれをも上回るマイナス、たとえばサイバー攻撃により業務停止に陥ったり、情報流出を招いたりといった事態による大きなマイナスを被るということです。

一時的に回避策がとられたものの…

2014年当時、マイクロソフトはこの問題を軽減するため、「Internet Explorer 11」にエンタープライズモードを実装しました。
エンタープライズモードは新しいバージョンの「Internet Explorer」で「Internet Explorer 7」もしくは「Internet Explorer 8」をエミュレートするように作られており、古いブラウザーに最適化されたウェブページをほぼ意図したとおりに表示する機能です。
しかしエンタープライズモードも万能ではなく、技術的に対応できない部分も出てきた結果、IE 8~10のサポートは2016年に打ち切られました。
現在では多くのウェブアプリケーション開発者が、「Internet Explorer」の表示互換性を考慮せず開発を行っているので、もはや「Internet Explorer」を使い続けることはリスクでしかないのです。

古いバージョンを使う弊害はまだまだある

「Internet Explorer」の旧バージョンには脆弱性が認められ、すでに攻撃に使われているとの報告もあります。この脆弱性は悪用されるとPCのメモリーを不正に書き換えたり操作したりすることが可能になります。
ただこれは自動的に攻撃が加えられるわけではなく、ユーザーがある行動をしたとき、たとえばメールに張り付けられたリンクを踏み、悪意あるWebサイトに入ってしまったときに発動します。
それさえ成功すれば、攻撃者はプログラムを勝手にインストールできますし、システム内のデータを参照、書き換え、すべての権限を持つユーザーを作成できてしまいます。
情報漏洩、盗み、リモートコントロールなどなど、企業の根幹を揺るがす事態へと発展しかねません。
サイバーセキュリティ企業のTenableのSatnam Narang氏は「この欠陥は野放し状態ですでに活発に使われています。セキュリティ侵害や情報漏洩を避けるため、出来るだけ早くシステムをアップデートしてください」と述べているのです。

ではどんな対応策がある?

こちらについては、以前当ブログの
「【サポート終了】Windows VistaとInternet Explorer9! 対応策はお済みですか?」
にてご紹介しておりますので、ぜひご参照ください。

まとめ

旧IEでしか動かないアプリケーションを使い続け、新しいものへ移行しない理由について、「業務で使うだけだから」「買い替えるのは値段が高くて難しい」など様々な理由があるかと思われます。
また、長期間使わなければ元が取れないといったこともあるでしょう。
しかし、本稿で述べました通りセキュリティ面を鑑みると、最新の標準ブラウザーに移行するほうが安全かつスマートで、長期的に見てもよりよい選択になるのではないでしょうか。

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