自社ホームページをブログにするのは得策か?

これは先日、当社のホームページをご覧になり、ご相談に来られたNさんの言葉です。
(※ちなみに掲載の件は了解をとっています)

Q:最近ネット検索をしていて思うんです。
  なんでこんなにブログのページがいっぱいひっかかるんだろうって。
  いっそのこと、自社のホームページもブログにしたらどうでしょうか?

その方は、士業の方で、ある程度自分でもホームページビルダー等使える方でした。

私はこう答えました。

「うーん。確かにブログはよくひっかかりますけど、ブログにしたからといって御社のホームページのアクセス数があがるとは限りませんよ。
 確かに更新は楽になりますけど、ホームページビルダー使える訳ですし、むしろ、ブログの形式にした場合、頻繁に更新しなければならなくなりますから、御社のようなできるだけホームページに手間をかけたくない方は、ブログ形式はつらいと思います」

読者のみなさんも
「最近、ブログがよくひっかかる」
という印象を持っている人が多いと思います。

さて、なぜだと思いますか?

・・・・・

答えは、ブログの数が急速に増えているからです。
厳密に言うと、ブログでできたページの数が増えたからです。

もともこもない回答ですけど、事実です。
どういう伸び方をしているかは、実数を把握した資料は無いのですが、こちらに総務省が昨年3月末の調査結果から算出した伸びの予測グラフがありますので、ご参考にどうぞ。
http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050517_3_1.pdf
※あくまでこの調査はブログ数であってページ数ではありません。

確かに、ブログが「Web標準」で作成されているので検索エンジンが理解しやすいとか、トラックバックによるリンク効果で、ブログがSEOに強いという側面はあります。
前回のメルマガ「ブログが検索エンジンに強いと言われるのはなぜ?」でも、その事についてお話しました。

しかし、私は最後に「気軽に更新できるがゆえのコンテンツの充実。実はこれが(ブログの)一番大きな効果なのではないか」と書きました。

通常のホームページであっても、「Web標準」でSEOを意識した構造にすることはできるし、被リンク数なども相互リンクや検索エンジンなどへの登録で意識的に増やしていくことができます。

しかし、そんな小手先のことよりも、SEOにおいて最も重要なのは“コンテンツの内容と量”なのです。

検索エンジンはロボットです。
いくらロボットが進化しているとは言っても、人間のような器用な判断はできません。基本的には次のような単純なものなのです。

(1)検索者が入力したキーワードが含まれているホームページをピックアップする
   ▼
(2)その中で、“充実しているホームページ”の順に検索結果を並べる

つまり、単純化すれば、その「キーワード」について“充実しているホームページ”を順番に並べているだけなのです。
“充実しているホームページ”の判断の仕方がロボットにとって若干異なりますが、情報の“量”がその1つの基準であることは周知の事実です。

例えば、税理士さんのホームページで、「税理士」というキーワードで1位だったとしても、M&Aに詳しい税理士を探している人が、「M&A」というキーワードを入れた時に、このホームページに「M&A]というキーワードが無ければ、このホームページは検索結果に表示されません。
そして次に、「M&A」というキーワードがあったとして、そのキーワードに関する記述がどのくらいあるかを判断するということです。

ブログは会社の公的な情報を発信するというよりは、個人の情報をどんどん書き込んでいくメディアなので、公的なホームページに比べて、ニッチな(マニアックな)情報が多い傾向にあります。
ですから、ニッチなキーワードで検索する時はブログが検索にひっかかってくることが多いのです。

逆に、メジャーなキーワードで検索をした場合は、やはり大手企業や官公庁、あとは最近流行りの比較サイト等がホームページが上位に来ます。

もしブログ化することで検索順位が上がるのであれば、企業はこぞってホームページをブログ化するでしょう。
しかし、そうならないのは、どんなツールを使うかよりも、何が書かれているかの方がはるかに重要であるということを理解しているからです。

ブログ化するだけでアクセス数が上がると思うのは間違いです。
但し、きちんとホームページを持った上で、気軽に更新できるブログを使って自社のニュースレターや社長ブログを展開していくのは非常に有効な手段です。
そこからの自社のホームページへのアクセス数の増加にも貢献してくれるはずですし、コメントやトラックバック機能を使えば、ユーザーとのコミュニケーションの場ともなります。
上手く使い分けましょう。

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