ホームページは、早く小さく始めて、大きく育てる

最近、お客様に「Webの良いところは、小さく始めて、大きく育てられることなので、原稿を準備するのに時間がかかるなら、できたところからどんどんアップしていきましょう」という話をすることが増えました。

こういうお話をすると、お客様によっては、少し抵抗があるみたいです。理由は、大事な会社のWebですから、やはりきちんとした形でできるだけ完璧に見せたいという意識が働くからだと思います。お気持ちはとてもよく分かります。

私が“早く”立ち上げて欲しいという理由には、主に次のようなものがあります。

  1. 検索エンジンがサイトを認知するまでに時間がかかる
    サイトを公開したら、その日のうちに検索エンジンのデータベースに登録される訳ではありません。検索エンジンのロボットは、リンクを辿ってWebサイトの情報を収集しているので、まずそのWebサイトにリンクが張られるか、検索エンジンに登録するかしないといけません。検索エンジンのロボットが、どのくらいの周期で自分のホームページに訪問してくれるかは、ホームページの規模や重要度によります。Yahoo! や asahi.com などは当然に毎日のように訪問してもらえるでしょうが、通常のホームページの場合は数週間~数ヶ月かかります。
  2. 途中でも具体的に出来上がると、追加原稿を書く際もイメージがつきやすい
    原稿を準備する場合にどのくらいのボリュームの原稿を書けば良いのか、どんな書き方をしたら良いのか、写真はどのくらいあった方が良いのか等、1つでも実際に形になったものを見ると、非常にイメージがつきやすくなります。
  3. 企業のステージが上がっていくと書きたいことも変わる
    老舗の製造メーカーでも無い限り、半年や1年のスパンで、どんどん表現したことが変わっていきます。特にまだ立ち上げたばかりの企業やブランドは、販売実績や経験も増えていきます。常に新しい事例や情報を公開していきたいものです。

ただし、“早く”立ち上げる場合にも、いくつか注意しなければならないことがあります。

  1. 自分で原稿を追加できる仕組みを入れておくこと。

    原稿ができあがる度に、Web制作会社に発注していたのでは、予算がいくらあっても足りません。「小さく始めて、大きく育てる」を実践するなら、CMS(Contents Management System)の導入は必須です。CMSとは、管理画面から簡単にコンテンツを追加できるシステムです。ブログもCMSの一種です。
  2. 最終形をイメージして立ち上げること
    やみくもにどんどんコンテンツを追加していっても、見ている人は理解できません。
    きちんと最初に、“原稿が一通り揃ったらこういうサイトになる”というプランを立てて、立ち上げ時には、追加コンテンツを入れる“箱”は作っておかなければなりません。“箱”というのは、具体的には“カテゴリ”のことです。
    カテゴリ分けのセンスが、そのWebサイトの分かりやすさを左右する大きな要素になります。

もちろん、いくら「早く」と言っても、きちんと吟味しなければならない情報もあります。IR情報などはその典型です。

逆に、サービスや商品情報が主で、かつ新規のホームページなどの場合は、広告やアクセスの多い既存サイトからの強力なリンクなどが無い限り、はじめからたくさんのアクセスが集中することはありません。できたところからどんどんアップしてしまい、準備中コンテンツは「○月初旬オープン予定」などの告知を入れるなどして、早く検索エンジンにも認知されていった方が、ランディングがスムーズに行きます。

こういった運用は、情報の更新ができない印刷物など他の媒体ではできません。

Webの特性を上手に活かしたいものです。
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