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無料ツールで始めるWeb解析!アクセス状況を把握し、効果的なWebマーケティングを実現

2025.04.28 Posted by

無料ツールで始めるWeb解析!アクセス状況を把握し、効果的なWebマーケティングを実現

サイト改善の第一歩は「現状を知ること」から

「アクセス数は増えているのに、売上が伸びない」「キャンペーンを打ったのに、反応が薄い」

Webサイトを運営していると、こんなモヤモヤに直面することは珍しくありません。そんなときに頼りになるのが、Web解析です。

実はこれ、病気の治療に少し似ています。医療でもいきなり手術はしないですよね!?まずはレントゲンや血液検査をして、体の状態を正しく把握します。それと同じように、Webサイトの改善も「現状をきちんと可視化すること」から始まります。

この記事では、無料ツールだけでもできるWeb解析の基本と、実際の活用ポイントを、現場ディレクター視点でわかりやすく解説していきます!

 

1. Web解析とは? なぜ重要なの?

サイトの「健康診断」をすること

Web解析とは、サイトに訪れたユーザーの行動や特性をデータで分析し、課題を見つけることです。単にアクセス数やPV(ページビュー)を見るだけでなく、

  • どのページがよく読まれているか
  • どのタイミングでユーザーが離脱しているか
  • どんな経路で流入しているか

といったデータをもとに、サイトの「健康状態」を把握するのが目的です。

 

もし、数値を見ずに「売上が減った」「問い合わせが少ない」とだけ思って対策を打っても、それはやみくもな対症療法にすぎません。

 

きちんとデータを見れば

  • 訪問数は増えているがコンバージョンが低い → サイト内導線の問題かもしれない
  • 特定ページで直帰率が高い → コンテンツ内容やUXに課題があるかもしれない

というように、“問題の本当の原因”が見えてきます。

つまり、Web解析は、サイト運営におけるレントゲン検査・血液検査みたいなもの。「なんとなく改善する」から「根拠を持って改善する」へ。これができるかどうかで、成果は大きく変わってきます。

 

2. 無料ツールで始めるWeb解析

Googleアナリティクス

Web解析のツールは世の中に数多くあります。 中には、有料の高機能ツールも存在しますが、一般的なウェブサイトであれば、GoogleアナリティクスとSearch Consoleだけで十分に対応できます。

 

2.1 Googleアナリティクス

Google アナリティクスは、ウェブサイトへのアクセス状況を詳細に分析できる無料ツールです。アクセス数、ユーザー属性、流入経路など、多角的なデータを取得し、ウェブサイトの現状を把握することができます。 設定次第で高度な分析も可能であり、Webマーケティングに不可欠なツールと言えるでしょう。

 

2.1.1 Googleアナリティクスでできること

  • リアルタイムでのアクセス状況の確認
  • ユーザーの属性(年齢、性別、地域など)の把握
  • 流入経路(検索エンジン、ソーシャルメディアなど)の分析
  • サイト内でのユーザー行動の分析(閲覧ページ、滞在時間など)
  • コンバージョンのトラッキング
  • カスタムレポートの作成

 

2.1.2 Googleアナリティクスの導入方法

  1. Googleアカウントの作成(既に持っている場合は不要)
  2. Googleアナリティクスへのサインアップ
  3. トラッキングコードの取得
  4. トラッキングコードをウェブサイトに埋め込む

より詳しい導入手順はGoogle アナリティクスヘルプをご参照ください。

  サーチコンソール

 

2.2 Search Console

Search Consoleは、Google検索におけるウェブサイトのパフォーマンスを監視・改善するための無料ツールです。Google検索での表示回数やクリック率、検索キーワードなどを確認できます。また、ウェブサイトの技術的な問題点 を発見し、修正するためのサポートも提供しています。

 

2.2.1 Search Consoleでできること

機能 説明
パフォーマンスレポート GGoogle検索でのウェブサイトの表示回数、クリック率、平均掲載順位などを確認
URL検査 特定のURLがGoogleにどのように認識されているかを確認
カバレッジレポート ウェブサイトのインデックス状況を確認し、クロールエラーなどを発見
モバイルユーザビリティレポート モバイル端末でのウェブサイトの使いやすさを確認
サイトマップの送信 サイトマップを送信し、Googleのクロールを促進

2.2.2 Search Consoleの導入方法

  1. Googleアカウントの作成(既に持っている場合は不要)
  2. Search Consoleへのサインアップ
  3. ウェブサイトの所有権の確認

より詳しい導入手順はSearch Consoleヘルプをご参照ください。

 

3. Web解析でわかること

Web解析を行うことで、ウェブサイトへのアクセス状況やユーザーの行動を詳細に把握し、データに基づいたWebマーケティング戦略を立案することができます。大きく分けて、アクセス状況の把握とユーザー行動の分析という2つの側面から分析できます。

 

3.1 アクセス状況の把握

アクセス状況の把握では、サイトへのアクセス数、ユーザー属性、流入経路といった基本的な情報を分析します。これらの情報は、Webサイトのパフォーマンスを評価し、改善点を特定するために不可欠です。 アナリティクスのレポート画面

 

3.1.1 アクセス数

アクセス数は、Webサイトの人気を測る基本的な指標です。アクセス数の推移を分析することで、Webサイトの成長度合いを把握したり、特定のイベントやキャンペーンの効果を測定したりすることができます。アクセス数には、ページビュー数、セッション数、ユニークユーザー数など、様々な指標があります。それぞれの指標の意味を理解し、目的に合わせて使い分けることが重要です。Google アナリティクスのヘルプでそれぞれの指標について詳しく解説されています。

 

3.1.2 ユーザー属性

ユーザー属性とは、Webサイトにアクセスするユーザーの年齢、性別、地域、興味関心などの人口統計学的情報のことです。ユーザー属性を分析することで、Webサイトのターゲット層を明確化し、より効果的なマーケティング施策を展開することができます。例えば、特定の年齢層や地域からのアクセスが多い場合、その層に合わせたコンテンツ作成や広告配信を行うことができます。

 

3.1.3 流入経路

流入経路とは、ユーザーがWebサイトにアクセスするまでに経由した経路のことです。流入経路には、検索エンジン(オーガニック検索や有料検索)、ソーシャルメディア、他のWebサイトからのリンク(リファラル)など、様々な種類があります。流入経路を分析することで、どのチャネルから最も多くのユーザーが流入しているかを把握し、効果的な集客施策を検討することができます。例えば、検索エンジンからの流入が多い場合はSEO対策に注力し、ソーシャルメディアからの流入が多い場合はソーシャルメディアマーケティングを強化するといった施策が考えられます。

 

3.2 ユーザー行動の分析

ユーザー行動の分析では、ユーザーがWebサイト内でどのように行動しているかを分析します。これにより、ユーザーのニーズや課題を理解し、Webサイトの改善に繋げることができます。

アナリティクスのイベント画面

3.2.1 サイト内での行動

サイト内での行動分析では、ユーザーがどのページを閲覧し、どのくらいの時間滞在し、どのリンクをクリックしたかといった情報を分析します。ユーザーの行動フローを可視化することで、Webサイトの使いやすさやコンテンツの質を評価し、改善点を特定することができます。例えば、特定のページで直帰率や離脱率が高い場合は、そのページの内容やデザインに問題がある可能性が考えられます。

 

3.2.2 コンバージョン分析

コンバージョン分析とは、Webサイトで設定した目標(コンバージョン)がどの程度達成されているかを分析することです。コンバージョンには、商品の購入、資料請求、会員登録など、様々な種類があります。コンバージョン分析を行うことで、Webサイトのビジネスへの貢献度を測定し、マーケティングROIを向上させることができます。例えば、コンバージョン率が低い場合は、コンバージョンに至るまでのプロセスを改善する必要があるかもしれません。

 

指標

説明

コンバージョン率

Webサイトへの訪問者数に対するコンバージョン数の割合

コンバージョン単価

1件のコンバージョンを獲得するためにかかった費用

コンバージョン経路

ユーザーがコンバージョンに至るまでに経由した経路

 

 

3.3 GoogleアナリティクスとSearch Consoleだけでは取りにくい情報

ほとんどの情報はGoogleアナリティクスとSearch Consoleだけでとれますが、それ以外の解析ツールが必要になる代表的なケースを紹介しておきます。

 

分類

取れにくい・弱い情報

補足

ユーザー行動の超詳細ログ

ページ内スクロール率(何%まで読まれたか)
クリック・タップ位置のヒートマップ
マウスの動きや視線追跡

GA4ではスクロールイベント検出は可能だが、ヒートマップまでは標準では見えない
ヒートマップツールとしては、HotjarMicrosoft ClarityUserHeatなどがある

個別セッションの完全トレース

個々のユーザーが何分に何をしたか(超詳細ログ)

GA4の探索機能でもある程度可能だが、完全な行動ログ記録はできない

ページ内の細かいイベント発生情報

動画再生率・フォーム入力完了率などのカスタムイベント

手動でイベント設定が必要。初期設定では取れないことが多い

IPアドレスなど個人特定性が高い情報

具体的なアクセス元IP、ユーザー企業名の特定など

GA/GSCはプライバシー配慮で個人特定情報を収集不可。BtoB向け解析ツールでは取得可能なことも

他社競合サイトの詳細データ

競合サイトのPV数、直帰率、流入経路など

サーチコンソールで一部の検索順位比較は可能だが、競合サイトの内部数値は取得できない

SEO以外の広告効果の超詳細データ

広告(ディスプレイ広告、リターゲティング広告)の直接的な貢献度分析

Google広告と連携すれば一部可能だが、広告管理画面をまたぐ必要がある

 

4. Web解析を活用したWebマーケティング戦略

Web解析で得られたデータは、Webマーケティング戦略を最適化し、成果を最大化するために活用されます。アクセス状況やユーザー行動を理解することで、より効果的な施策を立案・実行することが可能になります。

 

アクセス解析に基づいた改善

4.1 アクセス解析に基づいた改善

Web解析ツールで得られたデータに基づいて、ウェブサイトの改善点を洗い出し、具体的な対策を講じることができます。例えば、離脱率の高いページを特定し、その原因を分析することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させるための改善策を導き出すことができます。また、コンバージョン率の低いページを分析し、改善することで、ビジネス目標の達成に貢献することができます。

 

4.1.1 アクセス数の増加施策

アクセス数を増やすためには、様々な施策が考えられます。例えば、SEO対策によって検索エンジンからの流入を増やす、SNSを活用してウェブサイトへのアクセスを促進する、広告配信によってターゲットユーザーへのリーチを広げるなどです。Web解析データは、どの施策が効果的かを判断するための重要な指標となります。

4.1.2 直帰率・離脱率の改善

直帰率や離脱率が高い場合、ユーザーがウェブサイトで求める情報を見つけられていない、もしくはサイトの使い勝手が悪い可能性があります。Web解析データから、ユーザーがどのページで離脱しているのか、どのような経路でウェブサイトにアクセスしているのかを分析することで、改善点を特定し、よりユーザーフレンドリーなウェブサイト作りにつなげることができます。例えば、ナビゲーションの改善、コンテンツの質の向上、ページの読み込み速度の改善などが挙げられます。

 

4.2 SEO対策

SEO対策

Web解析データは、SEO対策の効果測定にも役立ちます。検索キーワードごとのアクセス数やランキングの推移を把握することで、SEO対策の成果を客観的に評価することができます。また、ユーザーがどのようなキーワードでウェブサイトにアクセスしているかを分析することで、SEOキーワード戦略の改善につなげることができます。例えば、Google Search Consoleと連携させることで、検索クエリやクリック率、掲載順位などを詳細に分析し、SEO戦略を最適化できます。

 

4.2.1 キーワード分析

ユーザーがどのようなキーワードで検索してウェブサイトにアクセスしているかを分析することは、SEO対策において非常に重要です。Web解析ツールでキーワードデータを分析することで、ユーザーのニーズを把握し、それに合わせたコンテンツ作成やキーワード最適化を行うことができます。例えば、Google Search Consoleでは、ウェブサイトへの検索クエリを確認することができます。

 

4.2.2 コンテンツSEO

良質なコンテンツを作成し、SEO対策を行うことで、検索エンジンからの流入を増やすことができます。Web解析データは、どのコンテンツがユーザーに評価されているか、どのコンテンツがコンバージョンに貢献しているかを分析するのに役立ちます。これらのデータに基づいてコンテンツ戦略を改善することで、より効果的なSEO対策を行うことができます。

コンテンツマーケティング

 

4.3 コンテンツマーケティング

Web解析データは、コンテンツマーケティングの効果測定にも活用できます。どのコンテンツが多くのアクセスを集めているか、どのコンテンツがコンバージョンに貢献しているかを分析することで、コンテンツマーケティング戦略の改善につなげることができます。例えば、ブログ記事のアクセス数やソーシャルメディアでのシェア数、コンバージョン率などを分析することで、効果的なコンテンツの種類や配信方法を特定することができます。

 

4.3.1 コンテンツパフォーマンス分析

作成したコンテンツがどの程度のパフォーマンスを発揮しているかを分析することは、コンテンツマーケティング戦略の最適化に不可欠です。Web解析ツールを用いて、各コンテンツのアクセス数、滞在時間、コンバージョン率などを分析することで、効果的なコンテンツと改善が必要なコンテンツを特定することができます。例えば、アクセス数は多いもののコンバージョン率が低いコンテンツは、ユーザーのニーズを満たしていない可能性があります。

 

4.3.2 ペルソナ設定とコンテンツ改善

Web解析データから得られるユーザー属性情報(年齢、性別、地域、興味関心など)は、ペルソナ設定に役立ちます。ペルソナを明確にすることで、ターゲットユーザーに響くコンテンツを作成し、より効果的なマーケティング活動を行うことができます。Web解析データは、ペルソナの行動パターンやニーズを理解し、コンテンツを改善するための貴重な情報源となります。

 

施策

Web解析でわかること

改善策

SEO対策

検索キーワード、流入経路、ランキング

キーワード最適化、コンテンツSEO、被リンク獲得

コンテンツマーケティング

コンテンツパフォーマンス、ユーザーエンゲージメント

コンテンツ改善、配信チャネル最適化

広告運用

広告効果、コンバージョン率、ROI

ターゲティング最適化、クリエイティブ改善

 

具体的な解析の手順

Web解析は、闇雲にデータを見ても意味がありません。明確な目的と手順に基づいて行うことで、初めてWebサイトの改善に繋がる示唆を得られます。ここでは、具体的なWeb解析の手順をステップごとに解説します。

 

5.1 ステップ1:目的の設定

まず、Web解析を行う目的を明確にしましょう。何を知りたいのか、何を改善したいのかを具体的に定めることで、解析すべき指標や分析方法が明確になります。例えば、「コンバージョン率を向上させたい」「サイトの直帰率を下げたい」「特定のページのPV数を増やしたい」など、具体的な目標を設定することが重要です。

 

5.2 ステップ2:データの収集

設定した目的に基づき、必要なデータを収集します。Google アナリティクスやSearch Consoleといったツールを活用し、アクセス数、ユーザー属性、流入経路、サイト内行動、コンバージョンなど、様々なデータを収集できます。これらのツールは無料で利用できるため、Web解析初心者にもおすすめです。Google アナリティクスの公式ヘルプページ(Google アナリティクスヘルプ)や、Search Consoleのヘルプページ(Search Consoleヘルプ)を参照しながら、必要なデータを収集しましょう。

 

5.3 ステップ3:データの分析

収集したデータを分析し、現状を把握します。例えば、アクセス数の推移、ユーザー属性ごとの行動の違い、流入経路別のコンバージョン率などを分析することで、Webサイトの課題や改善点が明らかになります。データ分析には、様々なツールや手法がありますが、まずは基本的な指標から分析していくことが重要です。Google アナリティクスには、様々な分析機能が備わっています。これらの機能を活用することで、多角的な視点からデータを分析できます。

 

5.3.1 仮説の検証

データ分析を行う際には、仮説を立てて検証することが重要です。「なぜこのページの直帰率が高いのか?」「なぜこのキーワードからの流入が少ないのか?」など、仮説を立て、データを分析することで、より深い洞察を得ることができます。

 

5.4 ステップ4:改善策の実施

分析結果に基づいて、具体的な改善策を立案・実施します。例えば、直帰率が高いページには、コンテンツの改善や内部リンクの追加を行い、コンバージョン率が低いページには、CTAの改善やフォームの最適化を行います。改善策は、一度に全て実施するのではなく、優先順位をつけて段階的に実施していくことが重要です。

 

5.5 ステップ5:効果測定と改善

改善策を実施した後は、その効果を測定し、必要に応じて再度改善策を検討します。Web解析は、一度行ったら終わりではなく、PDCAサイクルを回し続けることが重要です。効果測定には、Google アナリティクスの目標設定機能やコンバージョンレポートなどを活用します。

 

5.6 ステップ6:レポート作成と共有

分析結果や改善策をまとめたレポートを作成し、関係者と共有します。レポートを作成することで、Webサイトの現状や課題、今後の取り組みを共有することができます。レポートには、具体的なデータやグラフなどを用いて、分かりやすく説明することが重要です。

手順

内容

使用ツール例

目的設定

Web解析の目的を明確にする

データ収集

アクセス状況、ユーザー属性、行動などを収集

Google アナリティクス, Search Console

データ分析

収集したデータを分析し、現状を把握

Google アナリティクス, スプレッドシート

改善策の実施

分析結果に基づいて、Webサイトを改善

効果測定と改善

改善策の効果を測定し、さらなる改善を行う

Google アナリティクス

レポート作成と共有

分析結果や改善策を関係者と共有

スライド、ドキュメントツール

 

 

6. まとめ

Web解析は、Webサイトのパフォーマンス向上に不可欠な取り組みです。Google アナリティクスやSearch Consoleといった無料ツールを活用することで、アクセス状況やユーザー行動を詳細に把握できます。これらのデータに基づき、サイトの改善やSEO対策、コンテンツマーケティングなどを効果的に行うことで、Webマーケティングの成果を最大化することが可能です。アクセス数やユーザー属性、流入経路といった指標を分析し、サイト内での行動やコンバージョンに至るまでの流れを理解することで、具体的な改善策を導き出すことができます。Web解析は、データに基づいた意思決定を可能にし、継続的なWebサイトの成長を支える重要な役割を果たします。

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