ミクシィとGREEの勝敗を分けたのは“コンセプト”の差!?

ミクシィの登録ユーザー数が、1,000万人を突破したそうです
http://www.rbbtoday.com/news/20070521/41924.html

国内SNS市場ではミクシィが1人勝ちの様相です。

それにしても、ほとんど同じ時期(2004年春)に立ち上がったGREEとミクシィとの差は、なぜこれほどまでに広がってしまったのでしょうか!?

2004年春当時はSNS自体が日本では真新しく、GREEも相当に注目を集めていたと思います。翌年には、社長の田中良和氏が「僕が六本木に会社をつくるまで」という著書も出したりして、新しいITベンチャー経営者として注目もされていました。当時は、これほど差が出来ると予想していた人はいなかったと思います。

先日、たまたま「スパイク経営」(著:野口 吉昭/出版:PHP研究所)という本を読みました。

この本は、エクセレントカンパニーになるためには、勝つための「仕掛け」と負けない「仕組み」が必要であると言い、具体的に企業がどういう「仕掛け」と「仕組み」で市場で勝利して行ったのか、もしくは失敗したのかを実例を交えながら解説している本です。

その中で、起業ステージはとにかく「仕組み」より「仕掛け」が重要で、市場を駆け抜ける圧倒的なスピードが大切だと説いています。そして例として、SNS業界の例として、ミクシィとGREEを比較しているのですが、この2者の差は、ほんのわずかな差しかないが、それで決定的だったと言っています。

以下、引用します。

 SNSはコミュニティを立ち上げただけではビジネスにはなり得ない。ある一定の規模を持つか、セグメントをきっちり行うかで、マーケティング実践の土台とならなければ収入が見込めない。そういった意味でも、SNS市場はmixiの1人勝ちとなっているのだ。

 mixiのコンセプトは「同じ趣味、同じ興味を持った人とつながろう」というもの。足してGREEは「友達とのつながりをよりよいものにしていこう」であった。mixiの定義した「同じ趣味、同じ興味を持った人」、これが決定打になった。

そして、初期のmixiは、アートやデザイン関係の人とかが多くて、自身のブログなどを持った情報発信能力の高い人が多かったが、対するGREEはビジネスマンを中心にユーザーを集めたけれども、情報発信パワーが弱かったと分析しています。「趣味人」をターゲットにしたのか、「一般に広く」ターゲットを設定したのかの少しの差が、大きな結果の違いになったと。。。

私は、ミクシィとGREEを分けた差は、SNSシステムそのものの使いやすさやデザインにも原因があったと思っていますが、このコンセプトに関する教訓は、ウェブサイトを立ち上げる時、とても参考になります。

運営側の心情としては、やはりどうしても「一般に広く」したくなります。しかしそれよりも、よりニッチでマニアックになった方が、サイト自体のコミュニケーション密度は濃くなり、結果的には広くかつ早く口コミになるということです。

現にミクシィは、誰をターゲットにしているか良く分からないほど、多くの人が使っています。
それに、ニッチでマニアックにすると、SEO対策もやりやすくなったり、同じテーマのサイトが紹介してくれたりと、サイトプロモーションもやりやすいということも言えます。

“ターゲットを絞る!”

いろんな人が言ってるし、いろいろな本にもその必要性は書いてあります。

わかっているけど、それには本当に勇気と決断力が要ります。
口で言うほど、簡単ではありません。
でもやっぱり大事(^^;
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