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ウェブアクセシビリティって?概要と目的

2019.12.05 Posted by

「ウェブアクセシビリティ」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。ホームページを見ていると、「ウェブアクセシビリティに対応しています」と書かれているページを見たことがあるかもしれません。 今回は 「ウェブアクセシビリティ」 とは何なのか。その概要と目的についてご紹介します。

ウェブアクセシビリティとは

「アクセシビリティ」は英語では ”accesiblity” という綴りになります。

”accesible”は、“access”と”able”で「アクセスできる」という意味になりますが、「アクセス」の対象は場所だけでなく、物や情報も含まれます。つまり、「情報を問題なく取得できること」も、アクセスの対象として含まれます。

たとえ同じホームページを見ていたとしても、「情報に問題なくアクセスできるかどうか」は、個人の状況によって異なります。

ウェブアクセシビリティに対応しているホームページとは、身体の機能や、年齢、閲覧環境の違いなどに左右されず、提供されている情報やサービスを、だれもが問題なく利用することのできるホームページのことを指します。

ウェブアクセシビリティを確保する目的

ウェブアクセシビリティへの対応は、視覚障がいや聴覚障がいなど、あらゆる障がいに対応することも目的の一つではありますが、障がい者のみを対象とした対応ではありません。

ウェブアクセシビリティについて書かれた書籍『デザイニングWebアクセシビリティ- アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ』(著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル)では、いくつか目的が挙げられています。

利用者の幅を広げる

アクセスできる人を増やすため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

「眼鏡を忘れた」「怪我で片手が使えない」など、一時的に動作がしにくくなった状態の人にとって、文字サイズが小さい、複雑な操作を必要とする、といったページは利用しづらいものです。

ページを拡大してもレイアウトが崩れない、簡単な動作で閲覧できるなど、利用者に寄り添ったホームページを提供することが大切です。

 

さまざまなデバイスに対応するため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

PCだけではなく、スマートフォンやタブレット、近年ではPS4などゲーム機からもインターネットにアクセスすることが出来ます。 また、ブラウザによってもCSSの対応状況などによって、ページに表示されるデザインに差異が出ることがあります。ChromeやFirefox、Safariなど、ホームページにアクセスする手段は多様化されています。

こういった様々な環境に対応できるホームページ作りが必要とされています。

利用しやすいページを提供する

ユーザビリティの向上、改善のため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

ウェブアクセシビリティの向上はほとんどの場合、ウェブユーザビリティの向上にも繋がります。

※ウェブユーザビリティ=使いやすさ、操作性の良さ。特定の人にとって使いやすいホームページ

 

ユーザー体験の向上、改善のため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

問題なくアクセスできるホームページに比べて、スムーズにアクセスできないなど、ストレスのかかるホームページは悪いユーザー体験として利用者に記憶されてしまいます。 この記憶はホームページだけにとどまらず、運営者やサービス全体の評価を左右することにも繋がるため、良いユーザー体験を提供する必要があります。

公的機関としての役割を果たす

規格への対応のため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

国や地方公共団体は産業標準化法により、日本産業規格(JIS規格)を尊重しなければならないとされています。

実際にそういった公共系のホームページを見ると、アクセシビリティ試験の結果が記載されているページが多く存在します。
総務省のみんなの公共サイト運用モデルガイドラインでは、公的機関がJIS X 8341-3に準拠することを推奨しています。

企業としての目的を達成する

SEOのため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

サーチエンジンは、alt属性に書かれたテキストで 画像を読み取ります。 altを空白のままにしたり、適切なテキストを指定しなかった場合、サーチエンジンはその画像を「読む」ことが困難になります。

他にも、見出しやリンクなど、コンテンツの意味が適切に伝わるようにHTMLを記述することで、検索順位のアップに繋がります。

 

取り組みをアピールするため

[引用元]デザイニングWebアクセシビリティ – アクセシブルな設計やコンテンツ制作のアプローチ
著者:伊原力也、太田良典 出版社:ボーンデジタル

 

ウェブアクセシビリティについて取り組んでいる企業は、取り組んでいない企業に比べ、利用者から好印象を持たれます。 ただし、固執しすぎると手段が目的になってしまい、アクセシビリティの本質から外れる可能性があります。

ホームページ上できちんとウェブアクセシビリティを確保したうえで、方針や試験結果といった情報を公開することが大切です。

まとめ

ウェブアクセシビリティは、年齢などに関係なく、全ての利用者に対して有効な取り組みだと言えることが分かったと思います。 ウェブアクセシビリティを意識しながらホームページを確認してみることで、改善ポイントが見つかるかもしれません。

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