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ウェブアクセシビリティの規格について

2020.02.25 Posted by

ウェブアクセシビリティの概要と目的について紹介した際に、「規格への対応のため」という目的がありました。
ウェブアクセシビリティの規格は多種多様ですが、 大きく『JIS X 8341-3(日本産業規格)』と『企業が独自に制定した規格』の2種類に分類できます。
今回は『JIS X 8341-3』について説明します。

『JIS X 8341-3』とは

『JIS X 8341-3』は日本産業規格(JIS規格)として制定された規格です。正式名称は『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ』です。

現行の規格『JIS X 8341-3:2016』に至るまでの歴史を見てみましょう。

『JIS X 8341-3:2004 』の公示

JIS X 8341-3は、『JIS X 8341(情報通信における機器、ソフトウェアおよびサービスの情報アクセシビリティを確保・向上するために、企画・開発・設計者および経営者が配慮すべき具体的な要件がまとめられた標準規格)』の個別規格として2004年に公示されました。
これが最初の規格である、『JIS X 8341-3:2004』です。
この頃は、国内外の既存のガイドラインなどを参考に、日本語特有と思われる指針も網羅されていました。

『JIS X 8341-3:2010 』への改正

ところが、2010年8月になると、この『JIS X 8341-3:2004』は、 Webアクセシビリティの事実上の国際標準であるW3Cの発行したガイドライン『WCAG 2.0(Web Content Accessibility Guidelines 2.0)』と協調するよう改正されました。
『JIS X 8341-3:2004』 は『JIS X 8341-3:2010』になりました。

『WCAG 2.0』と『ISO/IEC 40500:2012 』の統一

その後、2012年10月に、『WCAG 2.0』はそのまま国際規格である『ISO/IEC 40500:2012』になりました。

『JIS X 8341-3:2016』 の登場

そして2016年3月には、『JIS X 8341-3:2010』も『ISO/IEC 40500:2012』と一致規格となるように改正されました。
これの改正に伴って 『JIS X 8341-3:2010』は『JIS X 8341-3:2016』となり、現行の規格となったのです。

規格の統一

このような歴史を経て、

  • W3Cの勧告である『WCAG 2.0』
  • 国際規格である『ISO/IEC 40500:2012』
  • 国内規格である『JIS X 8341-3:2016』

これらの3つが全て技術的に同じ内容になりました。

 

 

引用元:ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC) アクセシビリティとは

 

ウェブアクセシビリティの試験を行う

ホームページのウェブアクセシビリティを『JIS X 8341-3:2016』に基づいて高めようとした時、ウェブアクセシビリティを普及するための委員会である『ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)』では、以下のフローを推奨しています。

 

  1. ウェブアクセシビリティ方針の策定と公開
  2. アクセシブルなウェブコンテンツの制作
  3. 試験の実施と結果の公開

引用元:ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC) アクセシビリティとは

 

『JIS X 8341-3:2016』への対応は、方針を立てて試験を行う必要があり、なおかつ1度で完了せず、継続的に取り組む必要があります。

まとめ

『JIS X 8341-3』についての理解は深まったでしょうか。
ちなみに、アイキャッチにもルビを振っていますが、『8341』は『やさしい』の語呂合わせから名付けられています。

ウェブアクセシビリティ対応を考える場合は、『JIS X 8341-3:2016』と、統一された他の2つの規格に着目することが近道だと思います。

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