今、モバイルから目を離すな!

日経新聞朝刊で、ここしばらくシリーズで掲載されている「メディア奔流」というコラムがあります。昨日から11面で「第3部 モバイル市場に挑む」ということで、モバイルを特集する連載が始まりました。
ここで言う“モバイル”というのは、“携帯”のことです。

今モバイルは、本当にHOTですね。

PCによるインターネットの成長度を「10」とすると、モバイルはまだ「1」にも満たないのではないかと思います。

昨日と本日の記事の要点を簡単にまとめてみましょう。

昨日9/6(火)
  1. ヤフーは10月にも、携帯に占いやグラビア写真などを配信するコンテンツサービスの料金回収代行に乗り出す
  2. グーグルは6月、携帯電話から携帯向けに作られたサイトを検索できるサービスを始めた
  3. 米アップルは、iPodと携帯電話を融合した新製品を発表
  4. KDDIの「着うたフル」では月間3万曲も音楽が売れる
  5. TBS「全ての番組に携帯サイトを併設したい」他社がPC向けネット配信を急ぐのに対し、携帯へ注力
  6. 携帯でのネット利用者は4,700万人、PCは4,800万人それでも「メディアとしての利用はまだ助走期」(D2C社長)
昨日9/7(水)
  1. 携帯通販サイトのゼイヴェルは900万人の利用者を抱え、メールで代々木体育館でのイベントを告知したら1万2千人が集まった
  2. グーグルは6月、携帯電話から携帯向けに作られたサイトを検索できるサービスを始めた
  3. NTTソルマーレが始めた携帯向け漫画配信サービスは、4月が約20万件だったが、7月100万件を突破
  4. インターFMの赤坂恭彦氏の番組では、番組内で商品を紹介し、その写真付きのチラシを登録者に配信する試みを開始する
  5. 関西に出店する釣具店が携帯チラシを試したら、コストは20分の1になり、売上は6%増えた
  6. 東京メトロは、一部の駅で、出口の看板付近にQRコードを表示し、駅の施設の詳細な情報や周辺店舗のお得情報等を配信
  7. 携帯広告市場は、2004年は180億円、2009年には4.2倍の775億円に(電通総研予想)

携帯がここへ来て注目されるのは、下記の2つのイノベーションが大きかったと思います。

●携帯端末自体の性能の向上、特に画面が大きく綺麗になったこと
●パケット通信の定額制がかなり普及してきたこと

もともと携帯というメディアは、Web業界(だけでなく広告業界でも)では注目度は高かったメディアです。

理由は単純。
PCと違い、ほとんど肌身離さず持っていて、はるかにPCよりも手軽だからです。

しかし、これまで(というか今でも)携帯でビジネスをやろうとすると、多くの企業が次の壁にぶつかっていました。

【壁1】開発に手間がかかるという壁

携帯にはi-mode,vodafone,Ez-webの3キャリアがあります。これが本当に開発者泣かせで、携帯用のページ作成についての技術がそれぞれ少しづつ違うのです。しかも同じキャリアでも、世代でまた少し違う。だからそれぞれのキャリア&世代で制作&チェックをしなければなりません。「画面ちっちゃいし、ほとんどテキストばっかりだから簡単だろ」なんて思ってるとトンデモナイ。

【壁2】公式サイトという壁

iメニューなどから辿っていけるサイトを「公式サイト」、それ以外のサイトをいわゆる「勝手サイト」と言います。「公式サイト」に入るには、ルールが複雑で相当面倒な思いをしなければなりません。

【壁1】については、業界自体が何とかしようという動きになりつつあるということと、1リソースでマルチユースが可能な技術の開発なども進んできて、数年前よりはだいぶマシになってきました。

【壁2】については、実際に経験した方は「どうその土地を確保するか、不動産の利権争いに似たものがある」とおっしゃっていましたが、相当きつい審査が待っています。しかも3キャリア。

中小企業は絶対無理。
お金もかかる。
しかし、こんなこと長くは続かないと私は思っています(希望的観測)。
先の記事の中で、個人的に注目しているのはGoogleの携帯進出です。
こういった携帯サイトの検索技術の向上で、「公式メニュー」の重要性が相対的に低下する可能性は十分にあります。

QRコードといったツールの登場も追い風ですね。

URL取得程度のQRコード自体は簡単に作れますので、本当に素晴らしい発明だと思います。

それに記事中に出てきたゼイヴェルという会社。

この会社が運営している「ガールズウォーカー」は勝手サイトです。
1日平均5000万ページビュー、年商80億円。
(すっ、すごい・・・)
勝手サイトを含めて、500以上の女性向け携帯サイトがあるらしいですが、アクセス数、売上げ、どれもナンバー1らしいです。
秘訣は、メールを活用したプル型のマーケティングと、女性心をとらえたコンテンツにあるそうです。

携帯とインターネット、流れが早すぎて目が離せませんね。

まだまだこれからです。
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