更新性を考えたWebサイト制作

皆さんは、Webサイトの更新について、どのような方針で行っていますか？しっかりと日時や頻度、コンテンツの作成方法、体制を整えている会社もあれば、思いついたときにやっているという方もいるでしょう。

しかし、全く更新しないWebサイトは、SEO的に評価が上がりません。GoogleからのSEOの評価を上げて、検索順位を少しでも上げていくには、更新性をアップする必要があります。今回は、更新性を考えたWebサイトとは、いったいどのようなものなのか、具体的な制作や運用のポイントについてわかりやすく解説していきます。

サイトの更新が重要である理由

まずは、Webサイトの更新が重要である理由について簡単にお伝えします。
ユーザーにとって必要な情報更新を行えば、情報量が豊富なWebサイトになります。また、古いコンテンツであっても、リライトすることで、最新情報を届けることができます。情報は古くなるとものによっては「間違った情報」に変化してしまうこともありますので、リライトするのは悪くない方法です。

これによって、Googleから高く評価されるようになり、クローラーの訪問頻度が高くなり、検索上位になりやすくなります。つまり、検索順位上昇のための「評価のチャンスが増える」ということです。検索順位が上がれば、アクセス数のアップはもちろん、それだけでユーザーからの信頼を得ることができます。

更新性を上げるため、CMSを利用する

少しでも更新性を上げたいのなら、更新（運用）しやすいWebサイトを作成するということが大事です。そのため、「更新する」ということを考えるとCMSの利用は必須となります。
CMSとは、Contents Management Systemのことで、Webサイトにおけるコンテンツ管理・運用のシステムのことです。CMSがあれば、コンテンツの編集やHTML・CSSの変更、情報発信が簡単にできます。CMSを選ぶ際は、次のようなポイントで比較されることが多いと思います。

• 更新のしやすさ
• セキュリティ面
• コスト

判断材料はその目的や体制によって変わってきます。また、どのCMSを選ぶかで、何か困った時の検索時の情報量も変わってきます。CMSは、更新するのに非常に役に立ちますが、システムを途中で変更するのは非常に大変なので慎重に選びましょう。

更新すべきコンテンツを考える

利用するCMSを決めたら、更新すべきコンテンツの設計について考えていきましょう。まずは、更新計画を立てます。

更新計画を立てる

Webサイトは、会社で実現したい目的があって運用を開始するはずです。たとえば、「新商品を月一で出すのでそれを紹介していきたい」「ブログを始めるからその情報を更新していきたい」など、その目的はWebサイトによって変わってきます。
そのため、最初の段階で年間計画を立て、その月に更新すべき情報や発信すべき情報について迷いなく運用できるようになるでしょう。

更新頻度を決める

Webサイトは、更新頻度を高めることで、SEO上有利な状態となります。しかし、運用サイトによって更新頻度は変わってきます。
公開情報の少ないニュースなら不定期だけど最低でも月1回、ブログはできれば毎週、商品紹介は月1回といった感じで決めておけば、「何ヵ月も更新しなかった」という状況をなくすことができます。

運用体制を見直す

Webサイトの更新性を高めるには、運用体制の見直しが必要です。1人なのか、10人での運用なのかによって、目標の実現可能性は大きく変わります。また、サイトのどの部分の更新性を高めたいかでリニューアルの仕方が変わり、サイト自体の運用の仕方も大きく異なってきます。

テンプレート化を考える

Webサイトの更新時に、よりSEOの評価を高めるには、文章構造を意識したテンプレ―トが大事です。そして更新時は、そのテンプレートを逸脱しないことが効率化に役立ちます。

• ブログのページは、見出しと本文と写真が数枚だからこのレイアウト
• 商品紹介のページは詳細情報を入れるテーブルを一番下におく
• 写真のサイズは、〇〇pxに統一する
• 購入サイトへのリンクボタンは、常に表示する
• 価格比較のコンテンツは、特定のテーブルを利用する
• 情報引用時の表記を統一する

テーブルやボタンなどをテンプレートとして準備しておけば、運用者やコンテンツによって表示が変わるというのを防げます。
何度も繰り返し利用する可能性のあるものについては、テンプレート化し、統一感をだすようにしましょう。

マニュアルを準備する

テンプレートの作成も必要ですが、マニュアルも準備しておくと効率性を高められます。なぜなら、マニュアルがあれば、万が一担当者の退職や移動があっても、問題なく次の担当者が同様の仕事ができるからです。これによって、誰が操作しても統一感のある見やすいサイトになります。

まとめ

Webサイトの更新性を高めたいのなら、テンプレートで構造の部分をしっかり作っておき、内容を高品質にすることだけに注力しましょう。更新性をアップできれば、検索順位上昇の可能性が高くなります。
1日で更新性を高めることは、簡単なことではないため、社内で相談し合いながら、着実にサイトを育てていきましょう。