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Google Fontsの和文フォント特徴まとめ〜明朝体編〜

2022.08.25 Posted by

Google Fontsの和文フォント特徴まとめ〜明朝体編〜みなさん、こんにちは。ウェブラボデザイナーチームです。
有名なWebフォントのサービス「Google Fonts」。Webサイトを作る際には大変便利ですが、どれも似ていて違いが分からない…とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回はGoogle Fontsから現在提供されている和文フォントを「ゴシック体編」と「明朝体編」の前後編に分けて解説いたします!
後編のこの記事は「明朝体編」です。(前編の「ゴシック体編」はこちら
基本情報と特徴をまとめましたので、ぜひWebフォント選びの参考にしていただければと思います。

※2022年8月25日時点

解説するフォント一覧

見出し向きのDisplayフォントや筆文字風・手書き風フォントなどといった特徴が一目でわかるような個性を持つフォントは省き、以下の7種類を解説しています。

  • Noto Serif Japanese
  • Sawarabi Mincho
  • Shippori Mincho(Shippori Mincho B1にも触れています)
  • Hina Mincho
  • Zen Old Mincho
  • Zen Antique(Zen Antique Softにも触れています)
  • BIZ UDPMincho(BIZ UDMinchoにも触れています)

※フォント名やウェイトの数などの各情報は、2022年8月25日時点でのものです。

Noto Serif Japanese

読み方:のと せりふ じゃぱにーず
ウェイトの数:7
Noto Serif Japanese
ゴシック体編でご紹介したNoto Sans Japaneseと同様、Googleがadobeと共同開発したフォントです。
最大の特徴は「目立つ特徴がない」点です。硬すぎず柔らかすぎずのスタンダードな形で、アルファベットや数字もバランス良く設計されているため使うシーンを選びません。
バランス良く設計されている
またウェイトの数が多いため、見出しから本文、注釈まで幅広く使い分けられるのも大きなポイントですね。明朝体はウェイトが充実していない場合が多いため大変貴重です。

Sawarabi Mincho

読み方:さわらび みんちょう
ウェイトの数:1
Sawarabi Mincho
文字自体の形はベーシックですが、手書きのような若干の歪みが特徴でNoto Serif Japaneseと比べると無骨さを感じます。特にひらがな・カタカナの終筆に注目すると習字の「とめ」の形が強く出ているように見えますね。
無骨さを感じます
注意したいのは、まだ開発途中であり漢字のサポートが不十分である点です。用意されているのは現在2,250字のみだそう。
※2022年8月25日時点

Shippori Mincho

読み方:しっぽり みんちょう
ウェイトの数:5
Shippori Mincho
ぱっと見はスタンダードな明朝体のようですが、細い筆先で書かれたような風合いのひらがなとカタカナが特徴です。
幅がやや狭いうえ、柔らかく流れるようなあしらいが多いため上品でたおやかな印象ですね。また、漢字と比べてサイズが小さいので文章にした際にリズムが生まれるのもポイントです。
上品でたおやかな印象
似た名前のフォントで「Shippori Mincho B1」があります。こちらは通常のShippori Minchoに墨だまりを加えたバージョンです。小さいサイズだと違いが分かりにくいため、見出し以上の大きい文字で使用する際におすすめです。
Shippori Mincho B1は墨だまりを加えたバージョン

Hina Mincho

読み方:ひな みんちょう
ウェイトの数:1
Hina Mincho
墨だまりが目立つのが特徴で、本文用の比較的小さい文字サイズでも雰囲気の違いに気付けるほどです。
始筆から払いまでの形も個性的ですが、これは鳥の形をイメージしているのだそう。うろこもなめらかで、Noto Serif Japaneseと比べると全体的にかなり丸みを帯びているのが分かります。
鳥の形をイメージ

Zen Old Mincho

読み方:ぜん おーるど みんちょう
ウェイトの数:3
Zen Old Mincho
Noto Serif JapaneseのようなスタンダードさとShippori Minchoのたおやかさを兼ね備えたようなフォントです。
運筆の流れを適度に感じさせるあしらいに加えて若干のうねりとのびやかな払いが特徴なので、名前の「Old」の通り古風な印象を持たれる方が多いかもしれません。太いウェイトのひらがなに注目すると、筆文字に近いあしらいが目立ちます。
筆文字に近いあしらいが目立つ

Zen Antique

読み方:ぜん あんちっく / ぜん あんてぃーく
ウェイトの数:1
Zen Antique
Zen Old Minchoと同じZenシリーズなのでよく似ていますが、違いが大きいのはやはりひらがなとカタカナです。Zen Old Minchoと比べると筆文字のうねりが抑えられていてより明朝体のスタイルに近いです。
筆文字のうねりが抑えられている
同シリーズの「Zen Antique Soft」は、Zen Antiqueの墨だまりが大きいバージョンです。
Zen Antique Softは墨だまりが大きいバージョン
どちらもウェイトは1つで、Zen Old Minchoの最も太いウェイトであるBlack 900に相当します。本文に使用するとなると少し圧迫感があるかもしれません。

BIZ UDPMincho

読み方:びず ゆーでぃーぴーみんちょう
ウェイトの数:1
BIZ UDPMincho
ゴシック体編でもご紹介したBIZ UDシリーズの明朝体バージョンで、ユニバーサルデザインの考えに基づいた親切設計が特徴です。
明朝体のフォルムは保ちつつ横線を細くしすぎないことで、小さめの文字でもチカチカしづらくなっています。ふところも広く、癖がなく汎用的です。
横線を細くしすぎない
Google Fontsで提供されているのはお試し版のような扱いなので、ウェイトの数は1つだけです。モリサワの有償版を購入すればより多くの種類が使用できます。

 

似た名前のフォントにBIZ UDMinchoがありますがこちらは等幅フォント版です。BIZ UDPMinchoと比べるとアルファベットと数字の幅が狭くなっていますのでご注意ください。
BIZ UDMinchoは等幅フォント版

まとめ

以上、和文フォント〜明朝体編〜でした。
美しいフォントばかりであれもこれもと使いたくなってしまいますが、和文Webフォントは欧文に比べてファイル容量がかさみます。Webサイトの使いやすさやSEO施策において表示速度は重要な指標のひとつ。使用するフォントは絞る、読み込み時の最適化を行う、などの配慮を忘れないようにしましょう。

前編の「ゴシック体編」はこちらです。ぜひあわせてチェックしてみてください。

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