起業時にやるべきこと、ダメなこと
2016.11.28
行政書士で独立予定の者です。(今は会社員です)
自分の事務所のWebサイトはしっかり作り込みたいと考えています。その際の基本的な考え方とポイントを教えてください。
スタートアップ時に絶対に持っておいて欲しい基本的な考え方は、よく言われることですけど、
“小さく始めて大きく育てる”
という考え方です。
“しっかり作り込もう”という意識は良いですが、100点を目指して、いつまでも公開できなかったり、背伸びしすぎた予算をWeb制作につぎ込んでしまって、後で行き詰まってしまうことが一番よくありません。
■今、あなたの中に理想形とするWebサイトがあるのであれば、そこに辿りつくまでにフェーズ分けをしてください。
例を挙げると↓このような感じです。
【第1フェーズ】
最低限のサービス案内と会社情報、更新のためのインフラづくり。
【第2フェーズ】
どんどんページを更新していき、SEO等で成果を出していく段階。客数も増えてくる。(半年〜2年)
【第3フェーズ】
少し予算をかけて企業ステージを1つ上げるようなリニューアルをする。(集客はもちろん採用でも効いてくるから)
■このようにフェーズ分けする理由は2つあります。
1つは予算やマンパワーの問題。いきなり数百ページの原稿と写真を準備するのは難しいと思います。
もう1つの理由は、“動いてみて分かる”ことが必ずあるからです。
今のあなたの理想形は、半年後には変わっているかもしれません。
ちなみに、私は変わりましたよ。Webサイトにもトレンドがありますし。
■“小さく始めて大きく育てる”場合のポイントは次の2つです。
【ポイント1】
フェーズ1で、更新していくためのインフラを整えることです。
ホームページビルダーでも良いし、中小企業向けのCMSでも良いです。
但し、CMS系のものは、初期費用0円で月額費用が結構高いものがありますので、向こう2年ぐらいの“総額”を意識してください。
士業であれば、向こう2年で50万円以下、できれば30万位の予算で運用できればベストかと思います。
(当社のサイト職人CMSなら可能です)
間違っても、リースのホームページ制作のような、サービスにはひっかからないようにしてくださいね。
月額費用が高かったり、長期契約のものはダメです。
【ポイント2】
もう1つのポイントは更新する習慣を身につけるということです。
最低でも週毎に更新する癖をつけてください。
毎週金曜日の午前中などと決めて、Webサイトを更新する時間を、あなたのスケジュールから予め天引きすると良いです。
“時間が空いたらやろう”と思っても、いつまで経っても、時間なんて意識して作らないと空きませんので。
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山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役
大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。