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形が似ている記号の誤用に注意!違いと用途を解説【引用符編】

2023.04.25 Posted by

形が似ている記号の誤用に注意!違いと用途を解説【引用符編】みなさん、こんにちは。ウェブラボデザイナーチームです。
「この世には形が似ている記号が多すぎる!」デザイナーなら一度は頭を抱えたことがあるのではないでしょうか。形はフォントによってもまちまちなので、正しく使うのはおろか正しく識別するのでさえも一苦労です。
しかし特にWebデザインにおいては、文章内で誤用してしまうと読み上げ機能を十分に活かせなくなることもあります。なんとなくの見た目で判断せず、名称や正しい用途をきちんとおさえておきましょう。

 

今回は、そんな形の似ている記号をまとめてご紹介します。すべて細かくみていくと膨大な量になってしまうので一旦Webサイトで特によく見かけるものだけを厳選して「引用符編」「その他いろいろ編」の前後編に分けて解説いたします。
前編のこの記事は「引用符編」です。
※後編の「その他いろいろ編」をチェックしておきたい方はこちらから。
形が似ている記号の誤用に注意!違いと用途を解説【その他いろいろ編】

そもそも引用符とは?

名前のとおり文や語句を引用しているのを表すための記号で、基本的には引用部分の開始と終了の位置に用います。強調したい語句や発言を囲ったりもします。和文の鉤括弧かぎかっこ「」もこの仲間です。
今回は中でも注意したいものを4種類ご説明します。

 

表の見方

環境やフォントによって変わってしまわないよう画像化した記号を載せています。フォントは全てNoto Sans JP Mediumを使用し、大きさも揃えています。
名称 Unicodeの正式名称です。
Unicode Codepoint Unicodeで割り当てられている番号です。
読み上げ Macに標準搭載されているアクセシビリティ機能「読み上げコンテンツ」で、対象の記号を読み上げました。その結果を文字に起こしています。

似ている記号①  と 

環境によってはほぼ同じに見えているかもしれません。しかし間違いなく異なる記号です。

 

まずは最初の です。

Left Double Quotation Mark
名称 Left Double Quotation Mark
Unicode Codepoint U+201C
読み上げ ダブル引用符

続いて後の です。

Right Double Quotation Mark
名称 Right Double Quotation Mark
Unicode Codepoint U+201D
読み上げ ダブル引用符

どちらもダブルクォーテーションマークと呼ばれる基本の引用符の一つです。
最初の「Left〜」が引用の開始を、後の「Right〜」が終了を表しますが、そもそも表示されるサイズが小さく判別しづらいのとフォントによっては形がかなり似ていることから開始と終了を混同してしまうケースが多いようです。
Noto Sans JPで作成した形を見るとしっぽが生えたような見た目が特徴的ですね。開始と終了で上下左右の向きが違っているのもポイントです。テキストの確認作業にはこれらの特徴が識別できるフォントを使うのがおすすめです。

 

また、このダブルクォーテーションはフォントによって個性が強めに出る記号でもあります。バナーのデザインなどで画像化して使用する際は形にこだわってフォントを選んでみるのもいいですね。

 

ダブルクォーテーションはフォントによって個性が強め

 

ちなみに記号単体では上記の表のとおり読み上げられますが、文中で使用した際はスルーでした。毎度もれなく「ダブル引用符」と読み上げられたら大変だと思っていましたが、杞憂でした。

似ている記号②  と 

ちょっとややこしいですが、似ている記号①のダブルクォーテーションとは点の数が違いますね。

 

まずは最初の です。

Left Single Quotation Mark
名称 Left Single Quotation Mark
Unicode Codepoint U+2018
読み上げ 読み上げられず

続いて後の です。

Right Single Quotation Mark
名称 Right Single Quotation Mark
Unicode Codepoint U+2019
読み上げ 読み上げられず

これはシングルクォーテーションと呼ばれる基本の引用符の一つです。役割や用途は似ている記号①のダブルクォーテーションとほぼ同じで、最初の「Left〜」が引用の開始を、後の「Right〜」が終了を表します。ダブルとシングルの関係は、和文の鉤括弧かぎかっこ「」と二重鉤括弧にじゅうかぎかっこ『』と同様に捉えておけばOKです。
どちらをメインに使用するかは言語や各国の文化によっても異なるようで厳密なルールはありませんが、開始と終了で揃えるのが基本です。うっかり見間違えてシングルクォーテーションで開始してダブルクォーテーションで終了した、なんてことのないように気をつけましょう。

似ている記号③ ' と "

まずは最初の ' です。

Apostrophe
名称 Apostrophe
Unicode Codepoint U+0027
読み上げ シングル引用符

続いて後の " です。

Quotation Mark
名称 Quotation Mark
Unicode Codepoint U+0022
読み上げ ダブル引用符

開始と終了の区別がないタイプの引用符です。先述したしっぽのあるクォーテーションマークと違い、傾斜もなく直線的ですね。点が1つの方は、名称から分かるとおり正式な役割はアポストロフィーで、直線的なシングルクォーテーションの役割も兼ねているといった認識の方が近いです。
主にプログラミング言語ではこの開始と終了の区別がないタイプを使用しますが、一般的な引用符としては先述した開始と終了の区別ができるタイプが推奨されています。そのため、PCや文書作成アプリよっては自動でしっぽつきに変換されるよう標準で設定されている場合もあります。
Webサイト上にて確実に表示させたいのであれば、html用の特殊文字コードを使用しましょう。

似ている記号④  と 

先述した直線的なクォーテーションとそっくりですね。少し傾斜があるから開始と終了の区別があるタイプの仲間かな?とも思ってしまいそうですが、なんとこちらはそもそも引用符ではありません。明らかに用途が違うため特に注意が必要です。

 

まずは最初の です。

Prime
名称 Prime
Unicode Codepoint U+2032
読み上げ 分(ふん)

続いて後の です。

Double Prime
名称 Double Prime
Unicode Codepoint U+2033
読み上げ

名称や読み上げの結果から分かるとおり時間や経緯度の「分」「秒」を表すもので、プライム記号と呼ばれます。数字と組み合わせて「2′39″(2分39秒)」のように使用します。うっかり引用符と混同してしまうと、特に読み上げでは文の意味が通りません。
実は、点が3つのTriple prime、4つのQuadruple primeも存在するのですが、ここまで点が多いと見分けがつきますのでご説明は省略させていただきます。

まとめ

以上、引用符編でした。たくさんの点々を見ていると混乱してしまいそうですが、ここでご紹介した引用符はデザインには頻出の記号です。基本をおさえておきましょう。
引用符をおさえたら、後編の「その他いろいろ編」も合わせてチェックしてみてください。
形が似ている記号の誤用に注意!違いと用途を解説【その他いろいろ編】

 

これ以外に、基本的な記号の表記ルールをおさらいしたい方はこちらの記事もぜひご一読ください。
Webサイトで気をつけたい記号・表記の基本ルール

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