Googleアナリティクスによるアクセス解析の時の注意点~ページビュー編~
Googleアナリティクスにて、ホームページのアクセス解析をする際に「ページビュー数」や「セッション数」「ユーザー数」など多くの項目で数字を追って解析をしていくかと思います。
Googleアナリティクスで頻繁に登場する用語については過去のサイト職人ブログにてご紹介しています。Googleアナリティクスの基礎知識から押さえたい方は、下記をご参照ください。
今回は「ページビュー数」に着目し、Googleアナリティクスでのアクセス解析をする際の注意点をまとめていきます。
目次
ページビュー数とは
ページビュー数とは、簡単に言うとユーザーにページを見られた数字です。
つまり、計上の方法としては、1人のユーザーが10ページ見たらページビュー数は【10】ということになります。
ページビュー数が多ければ多いほど良い、というわけではない
通常ホームページを制作する際に、発信した情報はたくさんの人に見てほしいですし、商品を紹介しているページはたくさんの人に見てもらったほうが商品購入につながる可能性
が高くなりますよね!
しかし、単純にページビュー数を上げることだけに意識が向いてしまい数字の増減だけを見てしまっていると、危険な場合もあるんです。たとえば、アクセス解析の数字を分析しているとページビュー数は、増加しているにも関わらず、コンバージョンが比例して増えていかないということがあります。
他にも、ページビュー数が増加しているように見えても、特定のページですぐに離脱されていることがあるのです。これでは、コンバージョンを増やすことはできませんし、ページビュー数ばかり増やしても意味がありません。問題として直視すべきポイントが間違っているということです。
ページビュー数増加の陰に潜むマイナスの要因
ページビュー数が増加したからといってすべての面でプラスにとらえられるわけではありません。ユーザーが見つけたいコンテンツをなかなか見つけられず、ホームページ内を回遊しているとしたらユーザーにとって使いづらいホームページであるにも関わらず、ページビュー数が上がっていってしまうという事態になります。
ページビュー数は、アクセス解析初心者でも着目しやすい指標であるため、気になってしまうのもしかたのないこと
なのかもしれません。しかし、ホームページのマーケティング担当者なら回遊性にも着目して仕事を進めてみましょう。
回遊性とは、ホームページ内の移動のしやすさを数値化した指標です。回遊性について知ることで、1人のユーザーが1度のアクセスでどれくらいホームページ内を見渡したのか、ページを読み込んだのかを把握できます。
回遊性を把握するためには、Googleアナリティクスで離脱率、直帰率の高いページを探しましょう。より詳しい内容は過去に「ホームページの成果が不十分?あなたのホームページの回遊性は大丈夫ですか?」のブログ記事で触れていますので、こちらからご確認ください。
Googleアナリティクスを使った結果、回遊性が悪いことがわかりました。あなたなら、どのような提案ができますか?ここでは、その提案内容について記してみたいと思います。
グローバルナビゲーションを設置する
ホームページ内にグローバルナビゲーションがなければ、必ず設置してください。注目してほしい情報を並べておけば、自然と対象ページの回遊性が高くなります。ユーザビリティを上げる方法としても有効ですので、すぐに設置しましょう。
グローバルナビゲーションとは下記の赤枠で囲っている部分のことを挿します。
関連情報を設置する
コンテンツマーケティングを展開しているのなら、関連する情報を近くに設置しましょう。ある対象のページへ強い興味を持っているユーザーなら、同じ情報に対しても興味を持ってくれるはずです。“自然と見つけてくれるだろう”といった待機姿勢ではなく、ホームページの管理者が積極的におすすめして回遊性を高めてください。
よく見る例としては、ブログのページなどで、関連のあるネタを取り上げている記事などへのリンクが張られていることがよくあるかと思います。
すべてのページを次につなげる
ホームページ内では、絶対に行き止まりをなくしてください。行き止まりになれば、ユーザーはコンテンツを読むことをやめてしまいます。紹介できる商品やサービスがないからといって、何もしなくて良いというわけではありません。せめて、関連記事やトップページへ誘導するなどの導線の設置が必要です。
まとめ
アクセス解析のページビュー数が上がることは基本的には良いことですが、その数字に翻弄されることなく「常にユーザーにとって使いやすいホームページであるか?」という視点で見ていくことが重要になります。
自社で展開をしているホームページの特性に合わせて、適切に数字を追っていけば、グローバルナビゲーションや関連記事、コンテンツ内の導線で発生している問題に、すぐに気づけるようになります。
アクセス解析を実施するのは、目標のコンバージョンを達成するためです。解析や分析をしただけで、満足しないようにしましょう。
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