Webサイト×SNSで集客力UP!成果を出す連携術と運用ポイント
2025.12.09 Posted by machimura.t

SNSも更新しているし、Webサイトにも情報を載せている。
それなのに「フォロワーは増えるのに問い合わせが来ない」「SNSからサイトに来てもすぐ離脱される」──そんな悩みをよく聞きます。
実は、SNS と Webサイトは“それぞれ頑張るだけ”では成果に繋がりません。
SNSで興味を持っても、Webサイトでしっかり受け止められなければ、せっかくの見込み客がそのまま流れてしまうからです。
本記事では
- なぜSNSとWebサイトを連携すると成果が変わるのか
- SNS→Webサイトの導線を作る具体的な方法
- Instagram / X / LINE / Facebookの使い分け
- Webサイト側で整えておくべきポイント
- 連携で失敗しやすい落とし穴
など、実務で使える内容に絞って解説します。
SNSの更新が“ただの情報発信”で終わるのではなく、確実にWebサイトの成果につながる運用方法が見えてくるはずです。
目次
1. WebサイトとSNSを連携させるべき理由

SNSとWebサイトは、目的も役割もまったく異なるメディアです。
この違いを理解しないまま運用すると、
- SNSの反応はあるのに成果が出ない
- WebサイトのPVは増えてもお問い合わせが増えない
といった“ずれ”が起こります。
ここでは、まず両者の役割を整理しつつ、なぜ連携が必要なのかを見ていきます。
1-1. SNSは「興味をつくる場所」、Webサイトは「判断材料を揃える場所」
SNSはテンポが早く、ユーザーが気軽に触れられる“フロー型”の媒体です。
- 知ってもらう
- 興味を持ってもらう
- 世界観を感じてもらう
といった“最初の接点づくり”が得意です
一方、Webサイトは比較検討や問い合わせなど、ユーザーが行動を決めるための“情報の集積地”です。
- 料金・プラン
- 詳細説明
- 導入事例
- よくある質問
といった“深い情報”はWebサイトにしかありません。
SNS:入り口を広げる
Webサイト:興味を行動に変える
この関係性が理解できていないと、SNSで得た見込み客を取りこぼしてしまいます。
1-2. SNSが伸びても成果が出ない企業に共通する落とし穴
実際の相談でよくあるのが、次のパターンです。
- SNSプロフィールにリンクがない
- リンク先がトップページで、目的の情報に到達しづらい
- SNSとWebサイトで言っていることが微妙に違う
- デザインのトーンがバラバラで離脱される
- SNSの反応は良いのに、サイトではすぐ離脱される
これらはすべて、SNSとWebサイトが機能的につながっていないことが原因です。
1-3. 連携すると得られるメリット
WebサイトとSNSが役割分担しながら連携すると、次のメリットが生まれます。
- SNSでの興味がそのまま問い合わせや購入に繋がりやすくなる
- SNSの投稿が“Webサイトへの入り口”になる
- 「SNSは最新情報、Webサイトは詳細」という整理で運用が楽になる
- 世界観が統一されブランド力が上がる
SNS運用の成果が“数字だけで終わらず、売上や問い合わせにつながる状態”をつくれるのが大きなポイントです。
1-4. ユーザーが行動するまでの流れ
① SNS(認知・興味)
↓
② Webサイト(詳細情報・比較検討)
↓
③ 行動(問い合わせ/購入/予約)
↓
この3ステップが自然につながると、SNSの更新がそのまま見込み客の獲得につながります。
2. WebサイトとSNSの効果的な連携方法
WebサイトとSNSをつないで成果を出すためには、「どんな設定をすればいいのか?」「何をどこに載せれば誘導につながるのか?」といった実務レベルの工夫が欠かせません。
ここでは、今日からすぐ取り入れられる“連携の基本”を、SNS運用に慣れていない人でも分かりやすくまとめました。
2-1. WebサイトにSNSアイコンとシェアボタンを設置する

SNSとWebサイトを行き来しやすくする最もシンプルな方法が、SNSアイコンとシェアボタンの設置です。
SNSアイコンの目的
- 公式アカウントへの導線を増やす
- SNSでの最新情報に触れてもらう
- サイト利用者との接点を広げる
設置場所のおすすめ
- ヘッダー(どのページからも押せる)
- フッター(サイトの“名刺”として自然)
- サイドバー(ブログがある場合に有効)
シェアボタンの目的
- 記事や商品ページをSNSで簡単に共有してもらう
- ユーザー投稿(UGC)を増やし、自然な拡散を促す
特にブログ記事やお知らせページには必須。
“共有しやすい環境”を整えるだけで、サイト外での露出が増えます。
2-2. SNSフィードをWebサイトに埋め込む
SNSの投稿をサイト内に埋め込むことで、“サイトの更新頻度”を自動で底上げできます。
こんなメリットがあります
- Webサイトが常に新しい印象に
- SNSの世界観がサイト側にも伝わる
- SNSフォローへの誘導が自然にできる
- 活動が見える化され、安心感につながる
Instagramの写真ギャラリーや、X(旧Twitter)のタイムラインを埋め込むケースが特に多いです。
注意点
- 埋め込みすぎるとページが重くなり離脱の原因に
- 非公開アカウントだと表示できない
- SNS更新が止まると“サイトも止まった印象”になる
“ほどよい量”と“最新状態の維持”がポイントです。
2-3. Webサイトの更新情報をSNSに自動で流す
SNS運用の悩みでよくあるのが、「更新したのに、SNSで告知し忘れる」こと。
そこで便利なのが、自動連携ツールの活用です。
活用例
- 新しいブログ記事 → X と Facebook に自動投稿
- 新商品追加 → LINE公式アカウントで通知
- イベント更新 → Instagramのストーリーで告知(半自動)
代表的なツール
- IFTTT
- Zapier
- WordPressプラグイン(Jetpack など)
投稿数が限られる企業でも、“更新=SNS発信”の習慣を作りやすくなります。
2-4. SNSからWebサイトへ自然に誘導する投稿の作り方
SNSからWebサイトに来てもらうには、単にリンクを置くだけでは不十分です。 「なぜこのページを見る必要があるのか」を短い文章で伝えるのがポイントです。
投稿のコツ(共通)
- 「続きを見るならこちら」ではなく“魅力”を一言添える
- 写真や動画で“サイトに行く理由”を補強
- クリック後のページ内容と投稿文を一致させる
- リンクは埋もれない位置に置く
具体例
- Instagram:プロフィールのリンク、ストーリーズのリンクスタンプ
- X:投稿内のURL+一言(例「比較表をサイトにまとめました」)
- Facebook:長文でもOK。商品説明や裏話を追加しやすい
- LINE:友だち追加後の自動メッセージにページリンクを入れる
SNSごとに“得意な誘導方法”が違うので、使い分けが鍵です。
3. WebサイトとSNS連携で成果を出すための運用ポイント
SNSとWebサイトをつないだだけでは、問い合わせや購入といった成果にはまだ届きません。 重要なのは “連携後の運用” です。
たとえば、SNSは更新しているのにアクセスが増えない、サイトへの流入があってもすぐ離脱される──こうした状況は、運用面の工夫が不足していることが原因です。
この章では、Web担当者が今日から取り入れられる“成果に直結する運用ポイント”を解説します。
3-1. SNSの特性を理解し、Webサイトとの役割を分けて運用する
SNSにはそれぞれ“得意分野”があります。
これを理解して使い分けると、Webサイトへの誘導効率が大きく変わります。
以下は、単なる説明ではなく “どうサイトと連携させるか”に絞った実務目線の整理です。
X(旧Twitter):速報性・リアルタイム性
向いている目的
- 新着情報・ブログ更新の告知
- キャンペーンやイベントの速報
- Webサイトにすぐアクセスしてほしい内容
運用のコツ
- 短尺(数行)+リンクでまとまりよく
- 投稿後に“反応の良いツイート”を上部固定
- クリック後のページと投稿内容を揃える
Instagram:世界観づくり・ビジュアル訴求
向いている目的
- 商品・サービスの魅力を視覚で伝える
- Webサイトに載せきれない雰囲気・事例写真を補完
- ブランドイメージの統一
運用のコツ
- フィードは世界観、ストーリーズは誘導用
- リンクスタンプで特集ページへダイレクト誘導
- “Instagramにしかない情報”をつくり、サイトと差別化
Facebook:長文・詳しい説明・コミュニティ
向いている目的
- サイト更新情報の補足説明
- イベントやお知らせの詳細
- 検討度の高いユーザーとのコミュニケーション
運用のコツ
- 長文可なので“サイトに行く理由”を丁寧に書ける
- イベントページやリンク機能を最大活用
- コメント管理で信頼感を高める
LINE:直接的な通知とリピート促進
向いている目的
- サイトへの即時アクセス
- クーポンや予約ページへの誘導
- リピート顧客のフォロー
運用のコツ
- 友だち追加直後のメッセージにリンクを設定
- メッセージ数を絞りつつ“価値のある通知”を届ける
- サイト側で専用LPを用意するとコンバージョンが上がる
3-2. “反応されるSNS運用”がWebサイト誘導の鍵
ただ投稿を続けるだけでは、Webサイトに人は流れてきません。
重要なのは エンゲージメント(反応)を高める投稿にすること です。 反応率が上がるほど、SNSのアルゴリズム上も有利になり、結果としてあなたの投稿が見られる機会が増えます。
反応されやすい投稿のポイント
- 画像・動画など視覚情報を必ず入れる
- 投稿の冒頭で“読みたくなる理由”を提示
- Webサイトにある情報の“要点だけ”をSNSで見せる
- ストーリーズでは「次はこちら」の導線設置
- 定期的に“質問・アンケート投稿”を混ぜる
- UGC(ユーザー投稿)を取り上げる
こうした工夫が、自然とサイトへの流れを作ります。
失敗しやすい投稿例(改善ポイント付き)
× 投稿が商品の説明だけで終わっている
→ SNSは“興味づくり”の場。背景や活用例を添えるとクリック率が上がる
× 誘導先のリンクが投稿内容と一致していない
→ 見た人が「思っていたページじゃない」と感じると即離脱
× 投稿の世界観とサイトのデザインが違う
→ トーンのズレは離脱を加速させる
SNS→Webサイトの誘導は、“期待と実際を一致させること”がもっとも重要です。
3-3. WebサイトとSNSのデータを分析し、改善していく
連携の効果を高めるには、数字を見て改善すると結果が大きく変わります。
難しい分析は不要ですが、最低限この3つだけは見ておきましょう。
① SNSからの流入数
どのSNSから訪問があり、どのページが見られているか。
改善に活かせる点
- よく見られるページはSNSで積極的に再告知
- 反応が薄いSNSは投稿内容や時間帯を調整
- 想定外のページが読まれているなら専用LPを作る
② SNS側の反応(インサイト)
- クリック数
- 保存
- リーチ
- プロフィールアクセス
特にプロフィールアクセスの増減は“サイトへ行くかどうか”に直結します。
③ Webサイト側の行動
- 滞在時間
- 離脱率
- コンバージョン(問い合わせ・購入)
改善に活かせる点
- SNS流入の滞在時間が短い → ページ内容がSNSとずれている可能性
- LPの離脱率が高い → CTA(ボタン)が弱い/情報不足
- コンバージョン前で離脱 → フォーム改善が必要
SNSとWebサイトを“別々”に見るのではなく、“セットで同じユーザーの行動”として見ることが重要です。
4. Webサイト×SNS連携で起こりやすいトラブルと回避策

SNSとWebサイトを連携させると、“便利になる一方で発生しやすいミス”もあります。
特に、SNS担当とWeb担当が別だったり、複数人で運用している企業ほど、気づかないうちにユーザーに不便を与えてしまうケースが少なくありません。
この章では、現場でよく起こるトラブルと、今日からできる対策をまとめました。
4-1. SNSのリンク切れ・リンク先の間違い
もっとも多いトラブルが「リンクの不備」です。
よくあるケース
- プロフィールのURLが古いまま
- SNS投稿のリンク先が違うページになっている
- WebサイトのリニューアルでURL構造が変わったのにSNS側を更新していない
- LPを削除したのに投稿が残っており、アクセスすると404になる
リンクのミスは“機会損失”だけでなく、ユーザーの信頼を大きく下げます。
回避策
- 月1回「リンクチェック日」を作り、SNSのプロフィール・固定投稿を点検
- Webサイトのリニューアル時はリンク変更のチェックリストを作成
- SNS投稿のURLは必ず“投稿前に自身の端末でクリックして確認”
- UTM付きURLを使うと管理がしやすい
4-2. SNSとWebサイトの世界観がちぐはぐになる
SNSのトーンとWebサイトのデザイン・写真が合っていないと、ユーザーは戸惑います。
よくあるケース
- SNSはカジュアルなのにWebサイトは堅い印象
- Webサイトはブランドカラー統一なのに、SNSは毎回違う色
- SNSの雰囲気とサイトの商品写真が別物
- SNSでの訴求ポイントとWebサイトでの説明が噛み合わない
世界観の不一致は“離脱の大きな理由”の一つです。
回避策
- SNSとWebサイトの“トーン & マナー”を共有しておく
- 色・言葉遣い・写真のスタイルを統一
- 投稿テンプレート(フォーマット)を作って運用
- Webサイトの更新内容を先に決め、SNSで合わせる
4-3. SNS炎上・ネガティブコメントへの対応が後手になる
SNSを活用する以上、ネガティブな反応は一定確率で起こります。
対応が遅れると、企業の信用に直結します。
よくあるケース
- SNS担当とWeb担当の連絡が遅れ、対応が後手に回る
- コメント内容によって対応基準が曖昧
- 誤った情報を拡散されたのに修正案が出せない
- SNSでトラブル発生 → WebサイトのFAQやお知らせで対応できていない
回避策
- SNS対応フロー”を事前に決めておく
(例:①担当が確認 → ②社内共有 → ③返信案作成 → ④対応) - コメントごとの対応基準(無視/返信/削除/DM誘導)を明確に
- 重大な誤解はWebサイトで正式に案内し、SNSでリンクを案内
- 即時対応が必要な場合は権限を持つ担当を決めておく
4-4. SNS埋め込みがサイト速度を落としてしまう
SNSフィードを埋め込むと便利ですが、実は読み込みが遅くなりSEOにも悪影響があります。
よくあるケース
- Instagramの埋め込み数が多すぎて重い
- X(旧Twitter)のウィジェットが複数ページにまたがっている
- スマホで見ると読み込みが遅く離脱される
- ショップサイトでページ速度低下が購入率を下げる
回避策
- 埋め込みは“1箇所・少量”に絞る
- 表示速度を優先し、画像を軽量化した“自動更新ギャラリー”を代わりに使う
- ページ速度を定期的にチェック(PageSpeed Insights 等)
- SNS埋め込みが必要ないページでは非表示にする
4-5. 更新が追いつかず、SNSもWebサイトも“古い情報”のまま
SNSとWebサイトを両方更新するのは意外と負担が大きく、情報が古いまま放置されるケースが多いです。
よくあるケース
- SNSに載っている情報とWebサイトの内容が違う
- Webサイトの「お知らせ」が半年更新されていない
- SNSでキャンペーン終了したのにサイトでは継続表示
- SNS投稿が止まっている → サイトの信頼性にも影響
回避策
- 定期的な“情報棚卸し日”を作る
- Webサイト更新→SNS告知のルールを明確化
- キャンペーンやイベントは“終了後の告知”もセットで準備
- 自動連携ツール(IFTTT/Zapier)で投稿忘れを減らす
5. まとめ
WebサイトとSNSの連携は、難しい専門知識が必要なわけでも、特別なツールを導入する必要があるわけでもありません。
ほんの少しの導線改善と、SNSごとの役割理解だけで、問い合わせや購入などの成果に繋がりやすくなります。
この記事で紹介した内容をざっくりまとめると、連携で成果が出る企業は次の3つができています。
① SNSは“興味づくり”、Webサイトは“判断の後押し”
SNSとWebサイトは役割が違います。
- SNSで「知ってもらう・興味を持ってもらう」
- Webサイトで「比較検討・問い合わせ」へつなげる
この流れを意識して運用するだけで、無駄な運用が一気に減ります。
② SNS → Webサイトの導線を1クリックで作る
リンクが遠いだけで、ユーザーは簡単に離脱します。
- プロフィールのリンク
- ストーリーズのリンクスタンプ
- 投稿内のURL
- LPへの誘導
- SNSアイコンとシェアボタン
このあたりを「迷わず進める動線」に整えることがポイントです。
③ 運用後は必ず“数字”を見る
SNSとWebサイトの連携は、分析→改善を続けるほど効果が出ます。
- SNSからの流入数
- プロフィールアクセス
- 離脱率・滞在時間
- コンバージョン(問い合わせ・購入)
難しい分析は不要ですが、“最低限の数字だけ”でもチェックすれば、改善の方向性が明確になります。
今日から取り組めるチェックリスト
記事を読み終えたあなたがすぐ行動できるよう、Webサイト × SNS 連携チェックリストを簡単にまとめました。
☐ SNSプロフィールからWebサイトへ1クリックで行ける
☐ 誘導先のページ内容と投稿文が一致している
☐ SNSとWebサイトの世界観(色・写真・トーン)が揃っている
☐ 埋め込みの量は適切で、サイトが重くなっていない
☐ Webサイト更新 → SNS告知の流れが整っている
☐ 投稿前に“URLチェック”をしている
☐ SNSの反応(インサイト)を月1回確認している
ここが整うだけで、SNS運用が“ただの発信”から“成果につながる導線づくり”へ変わります。
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