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直帰率と平均セッション時間から見るWebサイトの改善点

2022.05.26 Posted by

Googleアナリティクスを使って、データ分析や解析を行っていると、「直帰率が高いことは悪いことだ」「直帰率の数字が良くなれば、おのずと売り上げは伸びてくる」といったことを聞いたことはないでしょうか。

確かに、直帰率の高いサイトは、ユーザーが関心を寄せてくれていないという考え方もあるでしょう。しかし、ブログなどの定期的に更新するWebサイトの場合はどうでしょうか。

そして、直帰率を見れば、ユーザーの状態を判断できると思われがちですが、平均セッションや他の指標を参考に分析することで、まったく違った見方ができる可能性があるとは考えたことはないでしょうか。

今回は、直帰率とはいったいどのようなものなのか、平均セッション時間との関係性やWebサイト改善のポイントについてわかりやすく解説していきます。ぜひ、データ分析やWeb改善の視野を広げるヒントとして参考にしてください。

直帰率とユーザーの関係性

直帰率とは、ユーザーが最初に訪問したページだけを見てそのままWebサイト外に出る割合のことです。直帰率が高いとユーザーの多くが他のページを閲覧せずにサイトを離れてしまうと判断できるため、良いWebサイトではないと考えてしまうかもしれませんが、そうとも限りません。

たとえば、毎日更新が行われているようなブログ形式のWebサイトの場合、以前記事を見たユーザーがブログ更新時に再訪問し、更新された新しい記事をじっくり読んでいるケースが多いからです。この場合、直帰率が高かったとしてもユーザーのロイヤリティは高いといえるでしょう。

また、こういったユーザーはじっくりと記事を読むため「平均セッション時間」が長く、Google検索エンジンからの評価にもつながる可能性が高まります。このように、「直帰率」と「平均セッション時間」をそれぞれ関連付けて分析することで、Webサイトの課題や改善のヒントが見つかることがあります。

直帰率の平均

Webサイトの改善や分析時に直帰率の値をチェックしても、「直帰率の値が低いのか高いのか判断できない」という方は多いでしょう。これについては、いくつか基準にできる数値がありますので、見比べてみましょう。

下記は、海外のマーケティング調査会社が記した種別の直帰率の目安です。

  • IT:60.8%
  • 経営コンサルティング : 67.5%
  • 健康:63%
  • 不動産: 57.5%
  • 金融:53%

出典元:Brafton社 2017年レポート(https://www.brafton.com/blog/strategy/brafton-2017-content-marketing-benchmark-report/)

 

これらのデータを見れば、どの種別も50~60%で推移していることがわかります。これらの数字と大きな違いがみられるようなら、すぐに直帰率の分析やサイトの改善を行っていきましょう。

直帰率と平均セッション時間の相関性について

直帰率の値しか見てこなかった方にとって、平均セッション時間を含めた分析は、新しい視野を広げるための良い機会になったかと思います。基本的に、直帰率と平均セッション時間の相関性については、それぞれ高いor低い(短いor長い)で、計4パターンで考えることができます。

中でも今回のテーマとWebサイトのコンテンツ全体に関わる2つについてみていきましょう。

直帰率が高く、平均セッション時間が長い

これは「ブログ」によくあてはまるケースです。直帰率が高いため、一見悪いように考えがちですがユーザーの多くがリピーターである可能性が高く、じっくりと記事を読んでいると考えられます。

ユーザーの質(ロイヤリティ)が高いため、ブログの内容自体に特に課題はありませんが、関連記事への導線などを見直すことで、すぐに直帰率を改善できるケースが多いです。たとえば、SEO対策について記載されているのであれば、「こちらのSEO対策は試しましたか?」といった感じで、ユーザーの関心が高いと思われる記事を参考記事として紹介していきます。

これによって、リピーターのユーザーにまだ読んでいない記事の存在を知ってもらえるので、自然と直帰率を改善できます。

直帰率が低く、平均セッション時間が短い

直帰率の値が低く、全体的に平均セッション時間が短い場合、決まった目的が無くWebサイトに訪問したユーザーがページを複数見てはいるものの、すぐに他のページに飛んでしまっていると考えられます。

この場合、サイト内のコンテンツに改善の余地があると考えられます。ユーザーにとってメリットのある情報量を増やしていくことで、平均セッション時間が延びユーザーの質も徐々に改善できる可能性が高まります。

まとめ

直帰率の値が悪いということは、確かにユーザーがすぐに離脱している可能性が高いと判断できます。しかし、平均セッション時間といった他の指標も参考にすることで、まったく別の見方ができることが今日のテーマでおわかりいただけたと思います。

特にブログは、直帰率が高くなりがちです。しかし、直帰率の値は、関連コンテンツの紹介や、サイトの導線を見直すといった方法ですぐに改善できます。ブログだから改善の必要がないと考えずに、ユーザーの立場になり、何がベストなのかを考えていきましょう。

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