東京都新宿区のWeb制作会社 - ウェブラボ株式会社

ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

多言語サイトの設置場所

2018.10.29

質問密かにワールドブランドを目指しつつ、日本語と英語のWebサイトを作ろうとしています。
各言語サイトをどのように設置するのが良いでしょうか?

 

 

回答私なら、各言語のWebサイトをどの程度更新・運用していけるかで判断します。

 

 

 

■多言語サイトの設置方法に関して、有名企業はどうしているのでしょうか?実は結構バラバラなんです。
主には次の3つのパターンがあります。

 

 

【パターン1】別ドメイン型

日本語と英語がそれぞれ別ドメインになっているパターンです。

 

・アマゾン
 英語  https://www.amazon.com/
 日本語 https://www.amazon.co.jp/

・トヨタ
 日本語 https://toyota.jp/
 英語  https://www.toyota.com/

・ソニー
 日本語 https://www.sony.jp/
 英語  https://www.sony.com/

その他、日立製作所、ホンダ、BOSE等がこのタイプです。

 

 

【パターン2】両言語ともサブディレクトリ型

英語も日本語もサブディレクトリで展開しているパターンです。

 

・IBM
 英語  https://www.ibm.com/af-en/
 日本語 https://www.ibm.com/jp-ja/

・マイクロソフト
 英語  https://www.microsoft.com/en-us/
 日本語 https://www.microsoft.com/ja-jp

・伊藤忠商事
 日本語  https://www.itochu.co.jp/ja/
 英語   https://www.itochu.co.jp/en/

その他、富士通、村田製作所、日本電産等がこのタイプです。
大抵は、ドメインそのものに直接アクセスしようとすると、ブラウザの言語設定を見て、自動的に振り分けられます。

 

 

【パターン3】外国語をサブディレクトリ型

本国の言語をはドメイン直下にして、外国語をサブディレクトリで展開しているパターンです。

 

・アップル
 本国英語 https://www.apple.com/
 日本語  https://www.apple.com/jp/

・東京三菱銀行
 本国日本語  http://www.bk.mufg.jp/
 英語     http://www.bk.mufg.jp/global/

・メルカリ
 英語  https://www.mercari.com/
 日本語 https://www.mercari.com/jp/
 ※日本語がサブディレクトリです。流石は最初から世界を目指した企業!

 

その他、ソフトバンク、オービック、JR東日本、JAL等がこのタイプです。

 

 

■実は今回の質問者様の回答に沿わないので外した方法が、もう2つあります。一応紹介しておきます。

 

1つはサブドメイン型で、こういうやつ↓です。
日本語 http://jp.example.com/
英語  http://en.example.com/

昔はたまに見かけたのですが(確かDELLとかが昔はこれだった気がします)、今回は探しても見つけられませんでした。
もっと根気よく探したらあるのかもしれませんが、恐らくかなり少数派と思われます。

 

 

もう1つが、最近増えてきたGoogle翻訳を使うタイプです。
例)http://www.pref.kagawa.lg.jp/
  ※ヘッダ部に言語選択を埋め込み

 

翻訳費用・制作費用一切必要ナシ。
人ほどじゃないが、それなりの翻訳精度。
今年に入ってから、当社の制作案件でも導入するWebサイトがいくつかありました。
これはこれでアリだと思います。

 

 

■さて、話を【パターン1】【パターン2】【パターン3】に戻しますが、この3つのパターンの中では日本の中小企業は【パターン3】が多いと思います。きちんとした統計がある訳ではないですが、私がこの仕事を20年以上やってきて、最も多かったのが【パターン3】です。

基本的に日本語が主で、英語が必要だけど日本語ほど重視しないという場合はほとんど【パターン3】です。

 

その次に多かった仕事が【パターン1】ですが、【パターン1】は【パターン3】と比べて、英語サイトもかなりしっかりと運営するという場合です。

 

【パターン2】は私はあまり経験がありませんが、広く世界展開している企業が採用しており、日本語・英語以外にも多言語展開し、どの言語も並列な扱いという企業が採用しているように思います。

 

 

■最後に簡単に【パターン1】と【パターン3】のメリット・デメリットを書いておきます。

 

【パターン1】のメリットですが、英語サイトをきちんと更新・運用した場合は、【パターン3】よりも英語で検索された際に上位表示しやすいだろうと思われます。
しかし、もし更新・運用をせず、ほとんど放ったらかしにするならば、きちんと運用している日本語サイトのドメインパワーを活かす【パターン3】の方が良いです。

 

また、コストも【パターン3】の方が安いです。
当たり前ですが、【パターン1】はドメイン・サーバ・SSLの費用が2倍かかります。

 

やはり【パターン1】を採用する企業は、各言語を現地スタッフがきちんと更新・運用できる大企業が多いですね。

 

ちなみに、いずれのパターンでも、英語サイトが日本語サイトと同じ内容のコンテンツだったとしても、SEO的には重複コンテンツとは見られませんので、そこは気にする必要はありません。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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