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【初心者向け】サーバ(メール)管理のよくあるお悩み。「POP」と「IMAP」って何?

2020.09.17 Posted by

ホームページを公開するためにはサーバが必要です。自社でホームページを運営されている方は、レンタルサーバの契約など、既に何かしらの形でサーバの用意を済ませているはずでしょう。そして、サーバを契約すれば、会社名のドメイン(weblab.co.jp など)を使い、自社専用のメールアドレスを利用することも可能です。

一般利用されることの多いGmailやYahoo!メール、携帯電話会社のキャリアメールでは、メールアドレスの「@」以降の文字を変えることはできません。しかし、自社専用のメールアドレスでは、「@」以降の文字を、会社名の独自ドメインにすることができるので、企業の信頼性の向上にもつながります。

上記のような自社専用のメールアドレスを使い、メールを送受信したい方は多いでしょう。ただし、自社専用アドレスの設定方法は少々複雑なので、注意が必要です。

特に、よくあるお悩みとして、以下のものが挙げられます。

  • 「POP」と「IMAP」って何?
  • 「POP」と「IMAP」の違いは?
  • 「POP」と「IMAP」、どちらを選べばいいの?

そこで今回は、サーバ(メール)管理にあまり詳しくない方向けに、「POP」と「IMAP」とは何か、簡単に解説しています。また、「POP」と「IMAP」の選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

「POP」とは

まず、「POP」とは何か、簡単にご説明します。

POPは、ポストオフィスプロトコル(Post Office Protocol)の頭文字を取った略称です。外部のサーバからメールを受信(ダウンロード)するための通信手段として、1984年に誕生しました。

最大の特徴は、メールサーバにメールが届き次第、ユーザーがパソコン等の端末にメールをダウンロードして、その中で(パソコン等の端末上で)管理すること。つまり、メールは、1台の端末に保管されるわけです。

メールの削除、既読や未読、フォルダの分類等は、端末にインストールしたメールソフト(メーラー)上で行います。

※よく使われているメーラー:「Windowsメール」「Outlook」「Thunderbird」など

「POP」のメリット

「POP」には、以下のようなメリットがあります。

  • メールの削除・移動等の処理を素早く行える
  • 端末の容量分だけメールを保存できる
  • オフラインでの編集も可能

上述の通り、POPではパソコン等の端末にメールが保存されます。端末内にデータがあるので、メールの削除・移動等の処理を素早く行うことができます。
また、端末の保存容量が許す限り、いくらでもメールを保存できます。サーバ側のディスク容量を心配する必要はありません。

さらに、端末に保存されたメールは、インターネットに接続していない状況でも閲覧・削除・整理することが可能です。インターネット接続が必要なのは、メールの送受信を行う数秒間のみです。

「POP」のデメリット

「POP」には、以下のようなデメリットもあるので、頭に入れておきましょう。

  • 端末が故障した際は、メールが見られなくなる
  • 原則として、複数台の端末で受信できない

繰り返しになりますが、POPでは、パソコン等の端末にメールデータを保存します。ゆえに、端末が故障し、メールデータが失われた場合は、メールを見ることができなくなります。

また、POPでは、原則的に複数台の端末でメールを受信することができません。設定次第では、複数の端末でメールを利用できますが、メールの削除やフォルダ構成、未読・既読等の状態は反映されないので、使い勝手がよくないと言えるでしょう。

「IMAP」とは

続いて、「IMAP」とは何か、簡単にご説明します。

IMAPは、インターネットメッセージアクセスプロトコル(Internet Message Access Protocol)の略です。インターネットを通じてメールにアクセスする通信規約を意味します。

IMAPの最大の特徴は、メールサーバにあるメールデータを、パソコン等の端末にダウンロードしないこと。サーバ上に保管されているメールを、メールソフト(メーラー)を使って閲覧します。メールの管理(メールの削除やフォルダの分類等)も、すべてサーバ上で行われます。

POPと違い、「メールは1台の端末に保存されるわけではない」ということを覚えておきましょう。

「IMAP」のメリット

「IMAP」には、以下のようなメリットがあります。

  • 複数の端末での利用に適している
  • 端末が故障してもメールの確認が可能
  • 端末側のディスク容量を節約できる

上記の通り、IMAPでは、サーバ上でメールを管理するので、複数端末での利用に適しています。フォルダ構成や未読・既読といった状態も共有されるので、どの端末からでも同じようにメールを管理することができます。

また、サーバ上にメールデータが保存されているため、端末が故障した場合でも心配する必要はありません。メールデータは消失していないので、別の端末からこれまで通りメールを利用することが可能です。

さらに、端末側にメールを保存しないので、端末側のストレージ容量を節約することができます。

「IMAP」のデメリット

「IMAP」には、以下のようなデメリットもあるので、十分に注意してください。

  • メールサーバの容量制限に達した場合、不要なメールを削除する必要がある
  • オンライン環境が必要

IMAPでは、メールがサーバ上に残り続けます。そのため、サーバ容量の上限に達した場合は、不要なメールを削除しなければなりません。不要なメールを削除しないと、新しいメールを受信することができなくなります。

また、メールを閲覧したり削除したりするためには、サーバと通信を行う必要があります。つまり、インターネット環境が必要不可欠だと言えます。

「POP」と「IMAP」の選び方

最後に、「POP」と「IMAP」の選び方について解説します。

まず、以下に該当する場合は、POPを選択するべきでしょう。

  • 1台の端末しかメールの送受信を行わない場合
  • 端末の容量が十分な場合

そもそも1台の端末しか使わない方、もしくは、メールの送受信を行う端末を1台に決めている方は、POPがおすすめです。

また、端末のディスク容量が十分にある場合や、反対に、サーバ側のディスク容量が少ない場合も、POPを利用すると良いでしょう。

以下に該当する場合は、IMAPを選択するべきでしょう。

  • 1つのメールアドレスを複数の端末で利用したい場合
  • 端末の容量が十分でない場合

パソコンやスマートフォン等、複数の端末でメールを利用したい方は、IMAPがおすすめです。どの端末からでも、同じメールアドレスで、同じようにメールの送受信ができます。

また、端末のディスク容量が少ない場合も、IMAPを利用するべきでしょう。

なお、設定次第では、POPとIMAPを併用することも可能です。メインのパソコン1台はPOP、外出時の確認用にスマホはIMAPにするなど、用途や状況に合わせて適切な設定をしてみてください。

まとめ

「POP」と「IMAP」とは何か、両者の選び方について、簡単に解説しました。ぜひ当記事を参考にしながら、「POP」と「IMAP」それぞれの特徴を理解し、適切な方法でメールを運用してみてください。

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