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はじめての「Web3(Web3.0)」入門

2022.04.07 Posted by

「Web3(Web3.0)」という言葉を目にしたことはないでしょうか。
今回は、Web3(Web3.0)とはなにか、初めてWeb3(Web3.0)をいう言葉を知った方に向けて具体例を交えてできる限りわかりやすく解説していきます。

Web3(Web3.0)は理解し難い!

Web3(Web3.0)とは、「ブロックチェーン技術を用いた分散型(非中央集権)インターネット」のことです。こう説明されても初見ではイメージがわかない方がほとんどだと思います。

Web3(Web3.0)を取り巻くキーワードは「ブロックチェーン技術」や「分散型(非中央集権)インターネット」など耳慣れない言葉が多く、なかなか理解し難いのが現状です。そのため、来たるべくWeb3(Web3.0)の時代へ向けて必要な知識を備えていきましょう。

これまでのインターネットの歴史をおさらい

まずはWeb1.0から2.0への変遷、そしてWeb2.0の現状と課題点を踏まえておさらいします。

Web1.0(Webとの出会い)

「Web1.0」と呼ばれるインターネット黎明期(1989-2005年)は、多くの人が初めてインターネットに触れ、Webサイトを訪問して情報を閲覧しました。
Web1.0の時代ではWebサイトを構築する技術を持った人以外の多数の人は、コンテンツを読む(受信する)だけの一方向的なインターネットの利用方法が主な使い方でした。

Web2.0(特定企業のデータ独占)

Web2.0では、SNSが普及し、特別な技術や知識を持たずとも誰でも情報やコンテンツを発信できるようになりました。SNS上でユーザー同士が双方向にコミュニケーションをとったり、YouTuberなどに代表されるような個人のクリエイターが誕生したりする場にもなりました。

 

しかし、Web2.0の代表的なサービス(YouTubeやFacebook/Instagram、Twitterなど)は、これらのサービスを運営する企業への情報の集中やハッキングなどによる情報漏洩のリスクといった課題を抱えています。

いま私はこの記事を執筆するにあたり情報収集をGoogleChromeで行なっていますが、この検索履歴や訪問したWebサイトのデータはGoogleへ蓄積され広告を掲載する際のターゲティングに使用されます。Googleが広告で大きな収益をあげられるのも、膨大な個人の行動履歴のデータを持っているというアドバンテージに裏打ちされています。
Web担当者であれば自社サイトのSEO対策に頭を悩ませることもあるかと思いますが「SEO=Google検索の表示順位を上げること」が当たり前のようになっているのは、大多数のWebユーザーがGoogle検索を使用しているためです。

こうした特定企業に情報が一極集中することによる問題点は大きく2つあります。

 

・サイバー攻撃などによるセキュリティリスクが高い
・個人情報、趣味嗜好、行動履歴が一部企業に独占されることによるプライバシー侵害

 

一般的に、現在ユーザーの情報は利用するWebサービスのプロバイダーで集中管理されています。そのため、サイバー攻撃を受けやすく、情報漏洩が起きやすいという高いセキュリティリスクを抱えています。他にも、一部の大きな会社が世界中の個人情報を集中的に管理することは、決して良い状態とはいえません。なぜなら、他の会社が参加しづらい独占的な市場となり、プライバシー侵害が起きやすい状態となるからです。

Web3.0(非中央集権の時代)

Web3.0では、Web2.0で問題となっている情報の一極集中を解消するために「ブロックチェーン技術」を利用します。ブロックチェーンとは、「情報を多数のユーザーが分散保持する仕組み」のことです。技術的な説明は省略しますが、ブロックチェーンを使用することによって以下のメリットがあるということは押さえておきましょう。

 

・メールアドレスや電話番号などの個人情報の入力が不要
・データが一部プロバイダーに一極集中しないためシステムダウンのリスクが小さい
・個人間の取引が容易になる

 

ブロックチェーンの技術を利用すると、アカウント情報をさまざまなものを簡単に紐づけられるため、個人情報の入力が不要となります。また、データは多数のユーザーが分散保持するため、サーバー障害によるリスクを限りなく低くできます。その結果、個人情報を管理する大きな組織の存在がなくなり、仲介業者への依存の排除が可能です。

Web3(Web3.0)の具体例

ブロックチェーン技術を活用したWeb3(Web3.0)の具体的な事例を紹介します。

事例1:Brave

まずは、Webブラウザの「Brave(ブレイブ)」の事例です。Web3.0を代表するブラウザとして「次世代分散型ブラウザ」とも呼ばれています。今まで関心のない広告表示によって、不快な経験をしたことがある方もいるでしょう。Braveの場合、デフォルトで広告表示やトラッカー機能をオフにしているためGoogle Chrome よりも3倍高速(※Brave公式サイト https://brave.com/ja/ 参照)を実現しています。
広告表示を許可すると、ユーザーが視聴した広告の数に応じて仮想通貨で報酬が支払われます。

事例2:OpenSea

OpenSeaは、NFTコンテンツの販売・購入・二次流通(転売)が可能なWeb3.0 のECサイトです。OpenSeaでは、音楽や写真など、さまざまなコンテンツの売買がユーザー登録なしで行われています。

一般的なECサイトと比べて、決済情報を登録する必要がなく、クレジットカードを使わないため瞬時に取引が完了します。そして、OpenSeaでは円などの特定の国のみで使用されている通貨ではなく、ETHと呼ばれる世界通貨で世界中の人と売買ができます。

まとめ

Web3.0は、ブロックチェーンを利用した新しいWebの在り方を示していますが、大きな期待が寄せられる一方で、まだまだ不確定な要素も多く、Web識者の間でも論争が繰り広げられています。
しかし今日、私たち誰でもが双方向的に情報を発信できるWebの世界をWeb1.0の時代には想像もできなかったように、数年後、Webの世界はさらに想像もつかないような進化を遂げているかもしれません。そんな新しいWeb3.0の世界を、期待を持ちつつ注視していきたいです。

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