東京都新宿区のWeb制作会社 - ウェブラボ株式会社

ウェブラボ代表の山浦が、
Web担当者・経営者・起業家に向けて配信するコラム

Webを集客に活用したい人のための
Webサイト・マネジメント術

最新のトピックや実務家ならではの身近なちょっとした疑問に回答しています。

そのデータの権利は誰のもの?

2017.02.02

質問フリーでWebのアドバイスをしています。

地元のお店が、2年前にとある制作会社でホームページを作成しましたが、制作後は全く連絡もなく、定期的に更新をしたいと伝えても、別途料金を徴収すると言われ、そのため、2年間ブログの更新だけを行ってきたそうです。

制作会社との契約を確認したら、5年のリース契約になっていて、繰り上げ返済も不可、再契約しない限り契約期限が来るとデータもドメインも破棄されるという内容でした。

ブログ以外のページ数は合計7ページ程度、総額85万の契約です。

御社なら、このような場合、どのように進めていきますか?
著作権や所有権の問題などをクリアにするのがなかなか手強いという印象です。せっかく2年間運用したので、ドメインだけでも買い取れないか考えています。

恐らくドメイン買い取りは厳しいか、可能だとしても、高額な金額を言われると思います。
再契約しない限りサイトのデータもドメインも破棄しなければならないなら、私なら、クライアントには、85万円は高い授業料だったと思って、新サイトを立ち上げる方向にさっさと頭を切り替えてもらいます。

2年程度だと、ドメインが持つSEO資産も新規ドメインでリカバリーできないというほどの致命傷ではありません。

■その上で、現サイト上に展開されているデータがどこまで使えるのかを確認します。

Web制作において、データの権利の帰属は一般的に下記のようになります。

1)写真やテキストなど加工前の元ファイル
→ 作った人に帰属
いわゆる著作権です。
著作権は文章執筆者、撮影者に自然発生します。
といっても、ライターやカメラマンに依頼したものは、クライアントが買い取っている場合がほとんどです。

2)Web制作時に発生するPhotoshopやIllustratorのデータ
→ 制作会社
印刷で言えば製版に当たります。
これが欲しい場合は、制作会社とそういう契約を事前にきちんと結ぶか制作会社から買い取る必要があります。

3)Webサイトのデータ(HTMLや画像データ)
→ 契約による
一般的にはクライアントのものです。しかし、今回のようなリース契約の場合は、制作会社帰属する、とされている場合があります。
そして、それをクライアントは意識していない(契約書を読んでいない)場合が多いです。

■恐らく今回は2)と3)は諦めた方が良いでしょう。
しかし1)については、もう一度契約書を確認してください。
恐らく、写真やテキストなど加工前の元ファイルについて、制作会社に譲渡されるとは書いてないと思います。
今、Webサイトに公開されているページの原稿と写真をもう一度整理して、新規でサイトを立ち上げる、それしか方法は無いように思います。

■その場合、1つだけ契約した制作会社にやってもらわないといけない作業があります。
それは、新規サイトを立ち上げたら、今公開されているサイトを削除するということです。
そうしないと、新サイトが旧サイトのコピーサイトだと思われて、SEO上、評価されなくなってしまいます。
リースの繰り上げ返済は不可でも、サイトの閉鎖は行ってくるはずです。

以上、ご参考になれば幸いです。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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