Instagramで家を売る!?

東京で工務店を経営しています。
知り合いから「Instagramが効果がある」と聞きました。当社のような業種でも本当に効果があるのでしょうか？
また、Instagramを使っていくにあたってポイントはありますでしょうか？

Instagramは工務店でも効果はあります。
仰る通りInstagramが効果的かは業種によります。なぜなら、Instagramは写真共有SNSなので、写真を継続的に投稿できる業種でないと厳しいからです。その点、工務店は施工事例の写真等がInstagramと相性バッチリです。

これから家を買う層にアプローチできる

Instagramの日本のユーザー数については、2019年3月時点で3300万を突破したとfacebook社の公式発表がありました（Instagramは2012年にFacebook社に買収されました）。日本の人口が1.2憶人ですから、そう考えると日本国民（赤ん坊からお年寄りまで含む）の4人に1人は使っているという計算になるのですごい数ですよね。

2019年3月以降のユーザー数の推移については情報は見当たりませんでしたが、総務省が毎年発表している「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、「Instagram」の利用率は、40代を除く全年代で増加しているとあるので、順調に推移しているのではないかと思われます。
同報告書に記載されている主なSNSの各世代における利用率は下の表の通りです。

引用：情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書（総務省）

見ての通り、Instagramは、20代・30代という、これから家を買う世代の利用率が高いSNSです。

Instagramで効果を得るための３つのポイント

Instagramを使っていくにあたって、私が大事だと思うポイントを3つ挙げると次の通りです。

①根気

Instagramは使い始めたらすぐに効果が出る類のメディアではありません（但し、広告は除く）。じわじわ効果が出てくるストック系メディアです。ですので、即効性を期待して始めると続かないです。変な言い方ですが、とにかく粛々と続けていたら、忘れた頃に成果を得られる、ぐらいの気持ちで始めるぐらいが丁度良いと思います。

②Webサイトへの集客装置と考える

成果が出る流れとしては、次の通りです。

• 見込み客がInstagramで御社の写真に興味を持つ
  ↓
• さらに御社のことを知りたいと思った見込み客がInstagramのプロフィールから御社Webサイトにアクセスする
  ↓
• Webサイトで資料請求やお問合せをする

Instagramは、それだけで商談に持ち込めるようなものではありません。あくまで見込み客をWebサイトに誘導する集客装置であり、きちんと反響がとれるWebサイトとセットになってはじめて効果が得られるものです。

③ Instagramの仕組みとどういう投稿が有効か勉強する

せっかく貴重な時間と労力を払ってやるならば、闇雲に投稿するのではなく、ハッシュタグの使い方やフォロワーの増やし方など、ある程度は理解してやった方が良いです。

Instagramマーケティングに関する本はいくつかありますが、工務店であればこの本がピッタリです。

著者が工務店に勤務していた時の実体験を語ってくれており、画面キャプチャとともに具体的な手順も書いてある初心者向けの本です。おすすめの読み方は、とにかくパソコンとスマホを側に置いて、その通りにやってみながら読むと良いと思います。
いかにInstagramから自社Webサイトに誘導して問い合わせしてもらい商談につなげるかや、“インスタ映え”する住宅（内装・外装）の写真の撮り方まで書いてあり、たった1300円！
もちろん工務店以外の人にも参考になると思います。
ゴールデンウィーク中に読んでみては如何でしょうか。