初心に立ち返って考えるWebアクセシビリティの重要性

web-accessibility

はじめに
世の中に出ている商品やサービスは、無数にあります。古いものが淘汰され、新しいものが次々と誕生する中で、長年人々に愛され、利用されているものも中にはあります。
こうしたものに共通するのは「どんな人でも使える」「類似する商品やサービスに比べ使いやすい」こと。
Webサイトも人々に利用されて初めて役に立つもので、だれでも気軽にアクセスできるように利用者に対する利便性の確保は不可欠です。
今回はWebサイト制作者にとって永遠の課題とも言える、Webアクセシビリティについてお話ししたいと思います。

Webアクセシビリティとは

Web担当者の方であれば、「Webアクセシビリティ」という言葉はご存知ですよね。
似たような言葉で「Webユーザビリティ」がありますが、これは、Webサイトが「特定の人(こちらがターゲットとするユーザー)が使いやすいかどうか」が基準になっています。
対してWebアクセシビリティは「Webサイトが誰にとっても使えるかどうか」が基準になっていますので、その意味するところは真逆です。
前者はWebサイトにアクセスするための入り口が狭く、Webサイトの中も閉鎖的で問題ありませんが、後者は入り口を広く、オープンな空間にすることが求められてきます。
”わかる人にはわかる”、”内容を理解できる人には使える”ではなく究極的には「高齢者」「障害のある人」がWebを使えること。そんなWebサイトが求められます。
“視覚や聴覚、PCやスマホの操作にハンデを持つ人たちが、問題なくWebサイトに掲載された情報にアクセスできるようにすること”を達成しているWebサイトが、Webアクセシビリティの高いWebサイトと言えるでしょう。

Webアクセシビリティを確保するメリット

Webアクセシビリティに取り組んでいきたいけどリソースもないし、そもそも経済的なメリットがあるのか?疑問を持たれている方も少なくないと思います。
Webアクセシビリティをどうとらえているかが重要になってきますが、広い目で見れば実に数多くのメリットと、アクセスアップのための種があることがわかります。

 

大きく分けてみると以下の7つのメリットがあります。

 

  1. より多くのユーザーが利用できる
    →健常者だけでなく障害を持っている方、高齢者の方にも見てもらえればユーザー数は底上げ可能です。
  2. 多様化する利用環境に対応できる
    →PC、スマホ以外にもテレビ、家電、車などのデバイス、タッチや音声などの操作手段でアクセスを行う人々、点字ディスプレイ、色反転や画面拡大などの機能を使う人々
  3. 場面や状況を選ばず、より快適な体験を提供できる
    →災害などの緊急時や非難所での利用、身体的な制限がある場合の利用などが可能に
  4. 顧客満足度とイメージの向上につながる
    →快適なユーザー利用体験の提供が満足度を高め、それが高評価につながる
  5. Webコンテンツの品質が向上する
  6. 標準規格への対応による信頼感と安心感を提供できる
    →JIS X 8341-3:2016といったWebアクセシビリティのガイドラインを用い、それに準拠したWebサイトを開発・運用できれば品質向上につながります。またユーザーの信頼度もアップするでしょう。
  7. 社会的な責任を果たすことができる
    →コンプライアンスやCSRの観点から、Webアクセシビリティへの取り組みは評価されます。

SEOにおける利点

もともとWebアクセシビリティに準拠したWebサイトの構築は、SEO対策とは異なる意味合いで実施されます。

ただその過程で、あらゆる閲覧環境やユーザーに配慮されたWebサイトが出来上がっていくことで、結果的に検索エンジンから高い評価も受けやすくなります。

もともとはユーザーに対するアクセシビリティの向上が、結果としてSEOの向上にもつながっていくというわけです。

まとめ

Webアクセシビリティの本質は”誰もが多様なデバイスから必要な情報を収集できるようになる”ことです。

高齢者や障がい者のみを対象にしたWebサイトの再構築ではありません。

この記事をきっかけにアクセシビリティの理解を深めるお手伝いが出来れば嬉しく思います。

 

先述した通りSEO対策にも有効なので、Web担当者の皆様は今一度、自社のWebサイトを見直してみてもいいかもしれません。

  • このページを共有する