「携帯TV」に見る、携帯と他メディアの連動可能性

本日は、おなじみの日経月曜朝刊のメディア面にある記事をとりあげたいと思います。
コラム「メディアの仕掛け人」、今回はKDDIメディアビジネス部次長へのインタビュー記事です。
記事のポイントは次の通り。
  1. KDDIは、EZウェブでアナログ放送を視聴できる「EZテレビ」開始。それを見ながらそのままTV局のサイトに接続も可能。

  2. 例えば、番組で流れている曲を自動検索して、すぐに着メロとして取り込める。
  3. 液晶画面を2つに分け、片方に通常のTV番組、もう片方にはTV局からのお知らせを掲載でき、既に全国で50のTV局が活用。
  4. TV番組がきっかけになり、携帯のインターネット通販を利用するという効果にも期待している
  5. 来春から携帯向け地上デジタル放送も始まる

私は「携帯向け地上デジタル放送」を知りませんでした。

↓こういうものだそうです。
http://www.asahi.com/special/broadcast/TKY200403240339.html

それにしても、携帯電話の進化は恐ろしく早いですね。

なぜ、こんなにも携帯での技術革新のスピードが速いのでしょうか?
いくつかある携帯電話の良さの中でも、特に重要な次の2点が、あまりにも魅力的だからだと思います。

まず1つは、そのリーチ層の広さです。

携帯電話というのは、ほとんどの人がほぼ24時間、手元に置いています。さらに、最近では小学生まで持っていて、携帯人口の全員が携帯でインターネットに接続しないとしても、明らかにPCのインターネット人口よりも、潜在的な裾野は広いと言えます。

もう1つは、何と言ってもその可搬性です。

PCによるインターネットの場合、ノートPCでモバイルするということもできますが、さすがに携帯のように「いつでもどこでも」というわけにはいきません。

そういった意味では、他のメディアとの相性は、PCよりも注目されていました。

例えば、TV通販では、早くから携帯への誘導ということが行われています。TVを見ながら、PCの電源を入れるよりも、携帯の方が簡単にショッピングサイトにアクセスできるからです。
以前、通販会社の方にお話を伺う機会があったのですが、TVなどとの連動では、やはりPCよりもアクセス数があるとおっしゃっていました。
同様の試みは、雑誌などでもよく行われていますね。

このような部分に着目した大手の企業、特に女性をターゲットとした通販会社や、そういった企業を顧客に持つ広告代理店では、既に携帯での様々なネット展開を行っています。

今までは、開発費の都合などで、携帯サイトは大手企業以外はなかなか手が出せませんでした。

しかし、今回の記事に見られるようなネットと携帯の流れを見ていると、携帯サイトを使いこなす人は加速度的に増えるでしょう。

ですから、今まで携帯サイトを敬遠していた企業(特に B to C の中小企業)においても真剣に対応を考えなければならない時期に来ていると思います。

技術的には、以前お伝えしましたように、キャリア毎に技術仕様が違うとか問題はありますが、それでも以前よりは、だいぶ制作し易くなり、開発費も以前ほどはかからなくなりました。

例えば、地方の工務店が新聞広告[地方版]で見学会の案内を出す、そしてFAX・TEL・PCのネットだけでなくQRコードとかを使って簡単に携帯でも申込みができる、その程度のことをするかしないかで、申込み率が変わってくるかもしれない、そういう時代に入りつつあるように思います。

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