Googleアンドロイドで気づいたモバイルサイト制作の留意点

最近、当社のクライアントや訪問先企業で、モバイルサイトでの反応率が上がっているという話を良く聞きます。しかも公式サイトを持たない企業から。
そう言えば、10日(月)に村上龍の『カンブリア宮殿』(22時TV東京)という番組を見ていたら、楽天の三木谷社長も「最近はモバイルも増えている」とさりげなく言っていました。
モバイルサイトへのアクセスは、基本的には配布しているDMや広告等に記載のQRコードから誘導されたものが多いです。しかし、着実に(モバイルの)検索エンジン経由のアクセスが増えてきていることは見逃せません。モバイルサイトのSEOやSEMに関する本も、ちらほらと登場し始めました。

これまでは、モバイルサイトというと、各キャリア(i-mode, KDDI, Softbank)の公式メニューに如何に入り込むかが大きな課題でした(とても大変&中小企業ではほぼ無理)。モバイルで継続的に成功するには、公式サイトでないと厳しいと思いがちですが、今は公式サイトですら半分は公式メニュー経由ではなくて検索エンジン経由なのだそうです。

そうなってしまった理由は、主には2つあります。
1つは、公式メニューのサイト数がもう飽和状態でその中でも競争が熾烈だということ、もう1つは、Softbankは携帯端末のキーにYahoo!モバイルへの直ボタン(Y!ボタン)を付けたりなどにより、公式メニューではなくてモバイルの検索エンジンを使う人が増えてきたことです。

時代のニーズは明らかに各キャリアの公式メニューより、検索エンジンの方に向かっているようです。各キャリアのエゴは許されない時代になりつつあるということでしょうか。

そんな中、先月、Googleが携帯電話向けのオープンプラットフォーム「アンドロイド(Android)」を発表しました。
「携帯電話向けのオープンプラットフォーム」と言われてもあまりピンと来ませんが、要は“携帯版のOS”というイメージで良いと思います(正確ではないかもしれないけどイメージとしては間違っていないと思います)。

米インターネット検索大手グーグル(Google)は5日、携帯電話向けの包括的オープンプラットフォーム「アンドロイド(Android)」を発表した。「アンドロイド」は音楽ダウンロード、SNSなどの各種携帯電話サービスに対応する無償ソフト。米半導体インテル(Intel)、米通信機器モトローラ(Motorola)、スペイン通信テレフォニカ(Telefonica)、中国移動通信集団公司(China Mobile)、韓国LG電子(LG Electoronics)など世界各国の企業34社で立ち上げるアライアンス「Open Handset Alliance」が「アンドロイド」対応の新型携帯電話を開発し、携帯電話市場への投入を目指す。http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/…

「アンドロイド」対応携帯電話は、来年2008年後半に登場すると言っていますが良くわかりません。このアライアンスには、日本からNTTドコモとKDDIも参加しています。が、同様のプラットフォームを独自でも開発しているらしく、この2社がGoogleアンドロイドを今後採用していくのかは不明です。
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0711/07/news055.html

いずれにしても、モバイルでのネットの世界も、よりオープンになっていく流れなのは明らかです。まだまだモバイルの検索エンジンは、GoogleもYahooも検索結果が怪しげですが、驚くようなスピードで進化していますし、近い将来、公式メニューも、せいぜいPCにおけるYahoo!カテゴリぐらいの意味しか持たなくなってくるのでしょう。

そうなってくると、サイト運営者にとっては、ますますモバイルでのSEO/SEMが重要になってきます。その為のノウハウもPC同様にいろいろと出てくるでしょうが、制作者としては1つ気になることがあります。

今まで、モバイルサイトを制作する場合、やはりせっかくだから絵文字などもきちんと出したいということになります。絵文字のコード仕様は、各キャリア毎に異なるため、各キャリア毎にサイトを作り、アクセスしてきたユーザーのキャリアを判別して振り分けるという作り方が比較的一般的でした。
しかし、この作り方は、同じ内容なのに、キャリア毎に違うページが存在する結果になります。そうなると、SEOの効果は分散するし、SEMの運営も何かとやり難くなってきます。
ですから、この作り方は、SEO対策が一般的になる前にフレームを多用していた90年代後半同様に(分かり難い例えですみません)、近い将来、モバイルSEOの禁じ手になってしまうのではないか、そんな気がしてなりません。

少し前まで、画像のフォーマットもキャリア毎に異なりましたが、今はとりあえずjpegで3キャリア対応できます。あとは絵文字についても同様の対応ができてしまえば、キャリア毎のサイトは不要です。そうなる日はそんなに遠くないと思います。

そんなことを言ってる間に、最近の新機種には搭載されることが多いOPERAや、Willcome等で採用されているマイクロソフトの Windows Mobile のように、普通に携帯でPCサイトが見る方が標準になってしまったりして・・・

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