ケータイ通販の急成長と成功企業のツボ

昨日(10/19)の日経新聞トップに『ケータイ通販 急成長 売上高46%増 - 服飾・香水、女性が主役』という記事がありました。

これまでもネット接続については、何度もとりあげていますが、なぜ今になって携帯が注目されているのか、いま一度簡単にお話します。

まず1つ目は、FOMAをはじめとする携帯電話そのものの性能の向上と、昨年後半から徐々に広まったパケット料金定額サービスです。
私自信も今年に入って携帯電話を買い換えましたが、画面も大きく綺麗になってだいぶストレスが減りました。そして、それに合わせて、携帯でインターネット接続する機会がだいぶ増えたことに気づかされます。

もう1つの理由は、インターネット人口の伸びが今後数年間でほぼ止まることが予想されているということがあります。
ネット接続人口は一昨年、6千万人になりました。
それからの伸びは鈍化してまして、少子高齢化によって、今後数年間で、7千万人あたりを境に止まるかもしれないと言われています。
これまでネット業界は、ネット人口が年々増えるのを前提として急成長してきましたが、なんとなくここへ来て、頭打ち感がでてきた企業も出てきたのは、突き詰めるとそういう理由もあります。

モバイルコマースの利用者は2004年10月に3割を超えました。恐ろしい勢いで伸びていて、特にパケット定額サービス利用者の割合が高いのですが、それでもまだ3割です。
まだまだ伸びる余地があります。

特にリアルな日常生活でお客様と多数の接点を持つ企業が、モバイルの良さに気づきはじめました。
どういうことか簡単に説明します。

PCのインターネットは、クリック1つでどんどん画面を開いて情報収集していけますから、どちらかというとネットの中で完結する方が効率の良いメディアです。リアルの世界からネットにユーザーを引き込むより、検索エンジンマーケティング等で既にネットに接続しているユーザーを自社サイトに誘引する方がはるかに簡単です。

それに対して、携帯によるインターネット接続には、PCのように検索エンジンで知りたい情報を探すという文化はまだありません。せいぜい「公式サイト」のメニューを使うぐらいです。
だから、携帯サイトが盛り上がっているからといって、ただ単に携帯サイトを作ってもダメなのです。

ほとんどの人が携帯を常に持ち歩き、いつでもカバンやポケットから出せる状態です。画面の起動も簡単!
今、モバイルの世界で成功しているのは、そこに目を付け、上手く利用している企業です。

電車に乗っている時、雑誌を見ている時、TVショッピングを見ている時、ラジオを聴いている時・・・
そういった時に、そこに記載されている携帯サイトのURLやQRコードを使ってサイトにアクセスし購入します。
こういった手法を「クロスメディアマーケティング」と言います。

また、PCよりも起動が楽ということで、リピート購入などは携帯で簡単に済ませてしまうという人も多いようです。上手な会社は囲い込んだ顧客に携帯メールを送って、上手く自社携帯サイトに誘引しています。

携帯サイトは、画面が小さい上、検索エンジンを使うという文化が無いので、PCのネットのように比較検討されるということがありません。
また、携帯はPCよりもよりプライベートなメディアです。
ですから、企業活動の中でお客といろいろな接点を持ち、そこから上手く自社サイトへ誘引できれば、競争の多いPCに比べて、より濃い継続的関係を持つことができるのです。

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