携帯新規3社参入とサービス競争への期待

本日の日経新聞【11面】 に『携帯新規組3社出そろう』という記事がありました。
12年ぶりの携帯電話市場への新規参入企業が、ソフトバンク、イー・アクセス、アイピーモバイルの3社でほぼ決まりだそうです。これで、既存企業であるNTTドコモ、KDDI、ボーダフォンを加えた6社で今後厳しい競争をしていくことになります。
紙面には、各6社のサービスの特徴と周波数帯が紹介されていました。(下記表抜粋)

■NTTドコモ

周波数:800M/1.5GHz/2GHz帯

5000万件加入、おサイフケータイなどの決済系に強み

————————————————————

■KDDI(au)、ツーカー

周波数:800MHz、2GHz(KDDI)/1.5GHz(ツーカー)帯

2000万件加入、音楽配信サービスが人気

————————————————————

■ボーダフォン

周波数:1.5GHz/2GHz帯

1500万件加入、カメラ付き携帯の先駆け

————————————————————

■ソフトバンク <新規参入>

周波数:1.7GHz帯

ヤフーとの連携、映像配信で1000チャンネル構想

————————————————————

■イー・アクセス <新規参入>

周波数:1.7GHz帯

TBSなどが出資、異業種に回線貸し出しを計画

————————————————————

■アイピーモバイル <新規参入>

周波数:2GHz帯

ケーブルテレビと連携、高速データ通信に特化

これだけ見ると、なんだかキャリアが3つ増えるだけか!?と思いますが、いろいろ調べてみると、今後、劇的にいろいろなサービスが登場すると同時に、携帯の進化が加速しそうな気配を感じます。

個人的に注目しているのが、イー・アクセスのところにある「回線貸し出し」。
どういうことかよくわかりにくいですが、これは各家庭におけるインターネット接続に例えるとわかりやすいです。

例えば、BiglobeやSo-netといったプロバイダ(ISP)経由でフレッツADSLを申し込みます。この場合、プロバイダはBiglobeやSo-netですが、実際の回線インフラはNTTを使っているわけです。

対照的に、ヤフーBBの場合は、プロバイダも回線もヤフーです。

携帯の分野は、これまでは全てヤフーBBのような垂直統合型だったわけですが、今後はプロバイダをはじめとするいろいろな会社から自社ブランドで携帯を発売できるようになるということです。

恐らく来年夏ごろから「番号ポータビリティ」も始まります。
「番号ポータビリティ」というのは、契約するキャリアを変更しても、携帯電話の番号が変わらずにすむシステムです。
この記事では、新規参入組のサービス開始時期は明記されていませんでしたが、来年の秋ぐらいから順次始まるようで、ちょうど番号ポータビリティ時期とも重なりますから、携帯業界はだいぶ様相が変わってくるような気がします。

——-

さて、消費者としては、どんどんサービス競争していって欲しいものですが、経営者やWebマスターからすると、どのような会社が携帯に参入するかというのは、「よくわからん、とりあえずどうでもいい」って感じではないでしょうか!?^^;
一応、コンテンツ開発側の端くれである私としては、期待していることが2点あります。
(あくまで私の期待というか希望ですからね。)

1つは、Internet Exploreを使えば、PCがVaioだろうがMacだろうが誰でも同じ画面が見られるように、携帯でのネットアクセスがキャリアに依存しないように早くならないかなぁという希望です。
以前にもお話しましたが、携帯サイトを作ろうと思った場合、現在は既存3キャリアはそれぞれ少しずつ違う仕様が違い、間違いなく企業が携帯サイトを制作する際の足枷になっています。
先日ご紹介したjigブラウザみたいなものもありますが、インストール等必要のない、もっと気軽なものが必要です。

もう1つの希望は、いわゆる公式サイトの存在、意味の希薄化です。
「公式サイト」「勝手サイト」という差別には、ほとほとむしずが走ります。
例えば携帯サイトを制作した場合、できれば各キャリアの公式サイトにつっこみたいというのが人情ですが、あまりに審査基準が高く非常に難しいです。
中小企業はまず無理。
せめてヤフーのディレクトリサービスのように、5万円ぐらいで簡単な審査で入れ、かつ集客力のあるポータルサイトが携帯にも存在すればいいのになあと思います。
携帯の進化とともに、Googleをはじめとする検索エンジンが携帯版の開発をしたりしていますが、ユーザーが各キャリアの公式サイトを越えて、こういうサイトに直にアクセスするようになれば、もっと携帯でのビジネスは面白くなるように思います。

今後、携帯端末はどんどん進化します。例えば、こんなのとか↓

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0507/13/news038.html
こういう端末をみているとワクワクする反面、端末だけではただの箱ですから、上記のような、キャリアの枠を超えたコンテンツ制作の基盤が早く欲しいです。

  • このページを共有する