ただたんに勝つのではなくて喜ばせて勝つ!

仰木監督が亡くなられました。
70歳は、まだまだ若いのに・・・
球界全体が、盛り上げようとしているこの時期、本当に惜しい人を亡くしてしまいました。

仰木監督のすごいところは、
常に球界全体のことを考えていたことだと思います。
(そういう意味では、長嶋監督や王監督もそうですね。)
特に、どうすればお客さんが喜ぶか、いつも意識していたように感じます。

自チームの戦略や戦術もあるだろうけれども、野茂やイチローを育てることの根底にあったのは、純粋に「多くの人が見て喜んだり、勇気を与えられたりするような選手を育てたい」という想いなのではないでしょうか。
どこかのチームの監督みたいに、「とにかく勝てばいいんだろう」的な発想では行動していなかったんですよね。
損か得かじゃなくて、自分はどうしたら周りに与えられるか、それが行動の基準になっていた。それが仰木監督の下から、野茂、イチロー、吉井、長谷川、田口といった、メディアにネガティブな事を言われても、度胸満点で大リーグに乗り込んでいく人が絶えなかった理由の1つだとも思います。

自身の体調を考えれば危険だというのは分かっていたにも関わらず、近鉄・オリックス両球団の統合でできたオリックス・バッファローズの監督になったのも、あの難しい球団を軌道に乗せなければという使命感だったのでしょう。
清原を獲得するにあたっても、「なんであんな旬の過ぎた選手とるんだ」とかいろいろ意見があったと思うんですけど、仰木監督からすれば「ああいう選手が大阪帰って、もうひと花咲かせたら、ファンも喜ぶし、勇気をもらう人も多いだろ。それに答えられるだけの選手なんだから」って感じだったんでしょうね。

もう日本シリーズで松井の打席でイチローをピッチャーにするような(ある意味、無茶を承知やろうとする)監督は出ないだろうなぁ。

私は子供の時から地元西武のファンですけれども、野茂がいた近鉄、イチローがいたオリックスはやっぱり見たくて西武球場に行きましたね。特にあの頃の、西武vs近鉄の西武球場の雰囲気は本当にしびれました(中学時代、このカードはほぼ全部見た)。あれを感じたから今も野球ファンをやっていられるような気がします。

ただたんに勝つのではなくて、選手やスタッフ、お客さんを喜ばせて勝つ!

仰木監督、本当にありがとうございました。

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