誤解を招くグラフに注意!「詐欺グラフ」にならないために気をつけるポイント5つ

4034001_sグラフは作り方を誤ると、見た人に大きな誤解を与えてしまうことがあります。最近は、誤解を与えやすいひどいグラフは「詐欺グラフ」や、「ダメグラフ」と呼ばれるケースが増えています。

そのため、グラフを作成する際は、データをうっかりねじ曲げてしまわないよう注意が必要です。Webサイトでは、既にある資料のグラフをそのまま掲載するといったケースが多いため、Web担当の方は自社のサイトに載っているグラフが誤解を与えるものになっていないか、今一度確認してみましょう。

 

今回は、詐欺グラフやダメグラフを作成しないために、Web担当者が気をつけたい5つのポイントをわかりやすく解説していきます。

誤解を招いてしまうグラフの代表的な例

特定の情報を意図的に強調するため、安易に詐欺グラフを作成してしまうと、会社の信用を失うことに繋がります。その前に、詐欺グラフといっても、「グラフが人に誤解を与えるって、どういうこと?」と疑問に思う方は、多いと思います。

代表的な事例を5つ紹介するので、グラフを作成する予定のある方は将来やってしまわないように注意しましょう。

 

1. 3Dグラフ

詐欺グラフでもっとも代表的な事例として登場するのが3Dグラフです。
正しい棒グラフや円グラフでも、3Dとなってパースがつくと遠近法によって手前のものが大きく、奥のものが小さく見えてしまいます。比較するのに重要である「面積の差」が分かりづらいため、多くの人に誤解を与えることが多々あります。
Excelには3Dのグラフが作成できる機能がついています。工夫された立派なグラフに見えるためつい使用したくなってしまいますが、これはおすすめしません。立派なグラフを作ることではなく、正しく伝わるグラフを作ることを念頭におきましょう。

2. メモリの間隔を不揃いにする

メモリの間隔を不揃いにすると、情報が正しく伝わらないことがあります。少し強調しただけ、という場合もあるのかもしれませんが、基本的にはNGの行為です。データの内容によっては、「意図的にそのように見せているのでは?」「悪意のある内容をごまかすためでは?」と悪質な行為と認識されてしまう可能性が高くなります。
メモリを使用する棒グラフや折れ線グラフは、等間隔に並んだ線分だからこそデータを正しく読み取ることができます。歪めてしまっては、データを公開する意味がなくなってしまうので公平性を意識してグラフを作成していきましょう。

3. 円グラフの中心点をずらす

メモリの間隔を不揃いにする理由と同じようなものですが、データを少し強調したいという理由から円グラフの中心点をずらすのは基本的にはNGです。こちらも、悪質と思われてしまう可能性は高いでしょう。
そもそも、なぜ円グラフを利用するのかを考えれば、視覚的に割合をわかりやすく示すためです。円グラフの中心点をずらしてしまうと、円グラフの最大の特徴である「割合を面積で示す」ことが難しくなります。
円グラフの意味を失わせないためにも見せ方には注意が必要です。

4. 円グラフ同士を比較する

円グラフは比率の母数が伝わりづらいという特性があります。そのため、円グラフ同士を比較するのは避けましょう。
例えば1万件のアンケートによって形成された円グラフと10人へのアンケートによって形成された円グラフがあるとします。2つのデータが有する意味や価値は大きく異なりますよね。うっかり比較されてしまわないように掲載場所を離すなど十分な注意が必要です。
母数が同じでどうしても比較したい場合は、わかりやすく明記しておくなどして配慮しましょう。

5. 棒グラフの起点が0になっていない

棒グラフを作成する際、0の起点のないものを作成すると相手に誤解を与えてしまう可能性があります。なぜなら、棒グラフの特徴である「棒の面積を比較する」ことが意味のないものになってしまうからです。
0の起点を示し、全体から見た棒グラフであれば、ほとんど差がないように見えても、特定の場所にスポットを当てて、0の起点をなくして棒グラフを作成すると、大きな差があるように見えてしまいます。
ちなみに、折れ線グラフは起点が0でなくとも問題ありません。差が伝わらない、などの理由で0を起点にしにくい場合は、代わりに折れ線グラフが使用できないか検討してみるのもいいでしょう。

まとめ

グラフ作成に対する知識がないと、誤って詐欺グラフを作成してしまう可能性があります。当然、恣意的にデータをねじ曲げてしまうなんてことはあってはなりません。しかし、強調したい、より強く訴えたいという気持ちが出過ぎてしまいデータが正しく伝わらなかったというケースはたくさんあります。

詐欺グラフによって誤解を与えたくないのであれば、伝えたい相手に対して真摯に向き合うことが大切です。また、グラフには、棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなど、さまざまな形式があります。それぞれに、歴史的な背景や使用目的があるため、そういった点にも興味や関心を持っておくとグラフを通して情報を正しく伝えられるようになるでしょう。

  • このページを共有する