サイトは作った後が大事だから、きちんと作らないといけない

「放ったらかしで○億円儲かるサイト作り教えます」
こういったWebサイト、以前はよく見かけました。
「放ったらかし」というのは、手間いらずで費用がかからない、楽チンということですから、予算とスタッフを管理している経営者やマネジャーにとっては甘美な響がしますね。
しかし、当社のような小さな会社ですら、半年も活動すれば、自然に新しい実績がいくつか増えているし、技術的な手法やノウハウも少しずつでも進化しています。
それはまともな会社・ビジネスなら、当たり前のことです。
そして、それはWebサイトを通じて発信していかなければなりません。
そういう継続的な発信、それが自然に行えるようなWebサイトの習慣・仕組みを提供する・・・最近私は、それは我々の仕事の中でも大きな“納品事項”なのではないかと考えています。

先日、宮崎 駿監督の『折り返し点』という本を読みました。その中で、三鷹の森ジブリ美術館立ち上げにあたって、次のようなことを言っています。

最初は「これでいい」と思っていたのに、半年後に行ってみると、ほこりをかぶっているというのは、つまり、見尽くされているんですよ。風景と同じで、見尽くされると減っちゃうんです、力が。そこにちょっと手を加えて、配置を変えるだけで、もう1回よみがえるんです。それは掃除も同じですね。毎日見ていると気がつかないものなんです。三十年やっている中華料理屋さんがどれほどドロドロしてるか(笑)。あれはいっぺんにドロドロになったんじゃないんであって、昨日と同じだと思っているうちにそうなったんです。だんだんまずくなってくるお蕎麦屋さんもそうです。「まあ、昨日と同じだろう」と思っているうちに、だんだん古びて痛んでくるんです。

宮崎 駿監督は、ルーブル美術館も来館者を増やすために大変な努力をしているとも言っています。

三鷹の森ジブリ美術館では、ここでしか見られない映画が上映されています。しかも、ずっと同じではなくて、定期的に新作が上映されているようです。映画作りの大変さを考えたら、凄いことです。
三鷹の森ジブリ美術館は、自宅から近所で、うちの子供たちは何度も行ったことがあります。
子供たちは、行く度に、新しい発見があるみたいです。

一見普遍的に見えるブランド。しかし、芯の部分がしっかりありつつも、常に新しい何かを発信し、進化する努力をしながら環境の変化に適応していっている、そういうブランドだけが生き残れるということなのだと思います。

誤解しないで欲しいのですが、半年毎にWebサイトをリニューアルしなければならないということではありません。
リニューアルというのは、これまで積み上げてきたものを、一度バラして、整理して、再構築するという作業です。もちろんそれは定期的に必要な訳ですが、リニューアルした後に、またそのWebサイトにいろいろと積み上げていく(発信していく)わけで、リニューアルやWebサイト立ち上げの際には、その積み上げの作業が可能なWebサイトや社内ワークフローの構築をしていかなければならないということです。

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