日本発祥「Emoji(絵文字)」の歴史と使用上の注意

日本発祥「Emoji(絵文字)」の歴史と使用上の注意みなさん、こんにちは。ウェブラボデザイナーチームです。
先日、今後の「Unicode 14.0(Emoji 14.0)」へのアップデートで追加される新作のEmojiが発表になりました。中でもユニークだと注目されているのが「溶ける顔」だそう。これからユーザーによってどのような意味が加えられていくのか楽しみですね。
今回は、そんなEmoji(絵文字)の歴史と使用上の注意をまとめました。Emojiはメールやチャット、SNSではもちろん、Webサイト上でも使用できますが、思わぬ落とし穴もありますのでチェックしておきましょう。

Emoji(絵文字)は日本発祥

海外でも「Emoji」と呼ばれていることからわかるように、Emojiは日本が発祥です。ユニバーサルなデザインとして世界に浸透しており、今ではコミュニケーションにおいてなくてはならないツールのひとつです。
絵文字が生まれたのは90年代後半のこと。NTT Docomoのエンジニアであった栗田穣崇氏が設計しました。

引用:NTT Docomoのエンジニアであった栗田穣崇氏が設計した最初の絵文字

引用元:Shigetaka Kurita. Emoji. 1998-1999 | MoMA (https://www.moma.org/collection/works/196070)

12×12ピクセルのグリッド内に描画された小さいドット絵ですが、記号やピクトグラム、漫画に用いられる「漫符」などが活かされておりシンプルで大変分かりやすいアイコンです。末尾にひとつ置くだけで文章の雰囲気ががらっと変わりますよね。
当時「デジタルの短い文章」という簡潔なコミュニケーションに移行していく中で、感情を効果的に伝える方法として多くの日本人に親しまれました。
この最初の絵文字は現在ニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されています。
その後絵文字はDocomoに続いて現在のSoftbankやauからも開発され、2000年以降にはGoogleのGmailやAppleのiPhoneでも使用が可能になったことで世界に「Emoji」として広がりました。

Emojiは文字

その名前の通り、Emojiは見た目は「絵(画像)」でも形式は「文字」として取り扱われています。
コンピュータ上において、記号を含む文字は全て「文字コード」と呼ばれる番号を用いて表示されており、Emojiも例外ではありません。
日本を含め、現在世界で主流な文字の規格は「Unicode」です。この規格上ではたくさんのEmojiの表示が可能です。

例)
Unicode:U+1F600 → 😀(にこやかな笑顔)
Unicode:U+1F44D → 👍(親指を上げた手)

Emojiを用いる際の注意

文字と同じに扱えるため、SNSやチャットではもちろんWebサイト上でも使えるEmojiですが、使用するにあたって注意すべき点がいくつかあります。
大きく分けて3つのポイントをご説明します。

①デバイスやOSによって見た目が異なる

大元のEmojiは、Unicodeの開発調整を主に行なっている団体「Unicode Consortium」によってリリースされています。ここで決定したものがGoogleやApple、Twitterなどに知らされ、それぞれが新しいEmojiのデザインを開始し、サポートされていくという順序になっています。見た目がばらばらなのは、この開発の仕組みによるものです。
例えば「かわいい犬がいたよ🐶(犬の顔)」のようにアクセントとしての使い方であれば、多少見た目が異なっても問題にはなりません。大変なのは以下のような場合です。
こちらのEmojiは、あなたにはどのように見えているでしょう。

「あっ、忘れてた!🤭(口に手を当てている顔)」

この「口に手を当てている顔」は2021年11月25日現在、各プラットフォームで以下のような差異があるようです。

引用:各プラットフォームでの差異

引用元:Google Emoji 14.0 Changelog(https://blog.emojipedia.org/google-emoji-14-0-changelog/)

AppleとFacebookはハッとしたような見た目ですが、それ以外は楽しげにクスクスと笑っているような表情ですね。
AppleのEmojiが見えている人が「しまった」の意味で使用したとしても、相手がGoogleであった場合は「失敗して笑っているのだろうか?」と捉えられかねません。
さらに、相手側の環境にも注意が必要です。デバイスによっては文字化けしてしまったり、未対応で表示されなかったりすることが考えられるためです。
あまりに重要な場面で使用するのは避けるか、Webサイト上で表示させる際はターゲットユーザーに多い環境をよく調べるなどしてから使用するのがよいでしょう。

②意味が異なる

文化の違いや社会情勢でEmojiがもつ意味は異なります。
例えばこちらはどうでしょう。

「💁‍♀️(こちらへのポーズをする女性)」

日本では名前のとおり「案内をする」ジェスチャーとして使われることが多いかもしれません。しかし英語圏では​​「金髪の女性が髪を払う」「どうでもいい」などのジェスチャーを意味することも多いようです。文脈にもよりますが、これでは意図が伝わらない可能性が出てきますね。
しかし、ユーザー自身が自由に意味を決めていくことができるのは、気をつけなければいけない点であると同時に良いところでもあります。相手との関係や背景に想像力を働かせ、注意して使用しましょう。

③権利に注意

Emojiにも著作権があります。
そのため通常のテキストや記号と同じ扱いで「文字」として入力し表示させるのは問題ないのですが、例えば、以下のような使い方はNGです。

  • Webサイトに載せるバナー画像にEmojiをそのまま含めてデザインする
  • 会社のロゴとして使用する
  • グッズ化して販売する

原則として、Emojiは単純な「文字」として取り扱いましょう。
どうしてもデザインの一部として使用したい場合はオープンソースで提供されているものを選ぶとよいでしょう。中でも、Twitter社が公開している「Twemoji」、充実したアイコンフォントを提供するIcons8の「Icons8 Emoji」などが有名です。さらに、個人で一からEmoji風にデザインしたアイコンをオープンソースで提供している、といったものもあります。
いずれもライセンスをよく確認し、範囲内で利用するようにしましょう。

まとめ

近年、Emojiはかなりのスピードでアップデートされています。上記のポイントに注意しつつ、友人、同僚、ユーザーとのコミュニケーションに使用してみてはいかがでしょう🤝

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