午後、仕事が一服して、昼食後の休憩をとっていると、来客を知らせる内線電話が鳴りました。
「私、○○証券の斉藤と申します。新人研修の一環として、社長様と名刺交換をさせていただいております。」
受付に行ってみると、いかにも“新卒”といった感じの能年玲奈ちゃん似の女の子が立っています。
○○証券は、日本人で名前を知らない人はいないくらい大手です。
しかも、去年も○○証券から新人が来た気がします。
私が
「いいけど、名刺集めてどうするの?後から、しつこく電話かかってきたりされるのは嫌だな」
と言ってみると、一瞬言葉に詰まってから
「大丈夫です。本当に研修なので、お名刺をいただけないでしょうか?」
と言ってきます。
何だかちょっとかわいそうになってきて、結局名刺交換しました。
そして、忘れた頃に営業電話来ました(^^;
しかも残念なことに、本人じゃなく、いかにも腕利きという感じの男性営業マンから。
上場している一流企業が、いまだにこんな営業方法をとっていることも驚きですが、こんな若者の使い方をしていいのか!?
と、少し苛立ちを覚えます。
■この手の新人研修、本当に意味があるのか、私には分かりません。
これから証券会社の営業をやるならこれくらいのことはできないと駄目なのかもしれません。
ただ、採用面接をしていると、そういった無茶な研修で自信をなくしてしまった若者に出会うことがあります。
そういう会社があるおかげで、当社のような会社でも優秀な若手が採用できるのかもしれませんが。
■大卒の求人倍率が改善しています。
逆に我々中小企業の採用環境は厳しくなってきていますが良いことだと思っています。
でも企業は、日本のために、彼らを大切に育てて欲しいと思うのです。
私の知り合いで、個人向けのコーチングを行っている水野浩志さんが、昔こんなことを言っていました。
新入社員には、仕事の厳しさを教える前に、仕事を通じて得られる喜びをまず教えよう(水野浩志)
これ、やってみようとするととても難しいです。
でも、これが当たり前にできるようになった時、今よりもっと良い会社になれる気がします。