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トップページの直帰率を改善するには

by 山浦 仁 / 2020.09.12

  1. Web制作
  2. Webマーケティング
トップページの直帰率の改善

質問新宿の会計事務所です。先日、自社Webサイトのアクセス解析を見たら、トップページの直帰率が80%を超えていました。特に広告などは行っていません。トップページの直帰率を下げるには、どうしたら良いですか?

回答ユーザー来訪時の心理状態に合わせたメッセージを出しましょう。

そもそも直帰率とは、そのページにアクセスした全アクセスのうち、他のページを閲覧せずにその1ページだけを見て帰ってしまったアクセスの割合のことです。

直帰率とは
1ページの縦長ランディングページや広く広告を出している場合は、直帰率が高くなりがちですが、この場合は「自社Webサイト」とあり、広告も出していないようですので、確かに80%は高いです。できれば、60%ぐらいまでは下げたいです。


トップページの離脱率が高い理由は何か


そもそもトップページの離脱率が高い理由は何でしょうか?
そこを理解しないと、なかなか改善することはできません。
離脱率の高いWebサイトでよく見受けられるのは、次の3つです。


1)アクセス元とトップページのメッセージのミスマッチ

広告を展開していない場合、アクセス元のほとんどは、検索エンジンだと思います。
訪問数の多いキーワードとトップページのメッセージにミスマッチがあると直帰につながりやすいです。
例えば、「決算申告」というキーワードで来訪しているのに、トップページに辿り着いたら、起業支援の案内が大きく出ていて、決算申告に関する情報が見づらいといった場合です。
このようなミスマッチは離脱につながりやすいです。


2)魅力を感じない

基本的に、ユーザーは競合他社をいくつか比較検討しています。
検索結果に何十社と、何百社と表示される中から、5つぐらいに絞らなければなりません。たくさんの企業にアプローチするのも手間がかかりますからね。

だから、競合他社よりも、ユーザーにとって魅力的なメッセージが、ファーストページビュー(最初にWebサイトに訪問した際に、スクロールせずに表示されるエリア)で表示されていたいのです。
ユーザーにとって魅力的なメッセージとは、ユーザーのベネフィットです。この商品・サービスを買ったら、どんなベネフィットがあるのか。

「ドリルを売るな、穴を売れ」というマーケティングの分野で有名な言葉があります。
ユーザーはドリルのスペックに興味はありません。どんな穴が掘れるのかを知りたいのです。
自社が言いたいことばかりで、ユーザーが知りたいことになっていない、そういうホームページが非常に多いです。


3)分からない

「分からない」の内容はいくつかあります。

1つは、そもそも「何屋」か分からないというものです。
よくこんなWebサイトをみかけませんか?
企業名は○○パートナーズとあり、メインビジュアルはビルの谷間でビジネスマンが握手している写真、キャッチコピーは「あなたのビジネスの成長をサポートします」という抽象的メッセージ。
目に見えないサービスを売っている会社に多く見受けられるパターンです。さっぱり「何屋」なのかが分かりません。

もう1つの分からないは、「どこに自分の知りたい情報があるのか分からない」です。
情報がゴチャゴチャしていて、メリハリが無く、見た瞬間に探す気力が無くなるWebサイトです。
ユーザーは少しでも「よく分からない」「面倒くさい」と思ったら、次の候補のWebサイトに飛んでいってしまいます。


離脱率を改善する方法



1)ユーザー像を明らかにする

そもそもどういう人が来るのか、どういう人にお客さんになって欲しいのか明確になっているでしょうか?
全ての人に気に入られる必要はありません。
でも、絶対に逃したくないお客さんには、しっかりとメッセージが刺さるようにしたいです。
そのためには、ユーザー像を明確にし、どんなニーズや欲求を持っているのかを明らかにしましょう。


2)どういう経路で来るのかを明らかにする

前述のように、アクセス元とトップページの情報のミスマッチが起こると離脱につながります。
だから、アクセス解析ソフトなどを使って、どういう経路で来訪するユーザーが多いのかを調査し、ミスマッチが起こらないように、トップページの情報を合わせていきます。

広告などを出稿していない場合は、ほとんどの場合は検索エンジンだと思います。
その場合は、来訪の多い検索キーワードを調べ、そのキーワードを調べているユーザーを惹きつけるメッセージがきちんとファーストページビューで見えるようにしていきます。


3)ユーザーの心理状態に合わせたメッセージを作る

ユーザーがトップページに辿り着いたとき、どんな心理状態なのでしょうか?
きっとそれほど親密な関係ではないですよね?

不信感でいっぱいですか?
もしくは早く問題解決したく、緊急性が高いですか?

お客さんの気持ちになって、どんな言葉やビジュアルが見えたら、次を読もうと思うのかをイメージしてみてください。

もしできれば、実際に自社の商品・サービスを購入してくれたお客さんに、
  • 購入する前はどんなことに悩んでいたのか、どんな問題を抱えていたのか
  • どのように商品・サービスを選定していったのか
をインタビューしてみてください。あわよくば、そこでお客さんが語ってくれた言葉の中に、最高のキャッチコピーを見つけることができるかもしれません。


4)分かりやすく次のアクションに誘導する

トップページの役割とは何でしょうか?
それは、“次のページを見てもらうこと”です。
上手く、次に見てもらいたいページに誘導していかなければなりません。
メッセージが上手くマッチングし、その先を読んでくれたとしても、情報がゴチャゴチャしていたら、離脱してしまいます。

動画や紙媒体と異なり、Webサイトは、ユーザーが自分の意思で回遊し、情報を集めていきます。
ですから、わかりやすさが非常に大切です。

基本的には、お客さんの知りたい情報、お客さんにとって優先順位の高い情報からわかり易く並べていってあげます。

*  *  *


直帰率の改善はそれほど難しくありません。

中小企業の場合、そもそもアクセス解析を見ていなかったり、直帰率が高いこと自体に気づかない場合が多いので、“直帰率が高い”という問題点に気づけたことが良かったと思います。
ぜひこの記事を参考に、直帰率改善に取り組んでみてください。

山浦 仁

山浦 仁 / ウェブラボ株式会社 代表取締役

大学卒業後、大手Web制作会社にてWebディレクターとして数多くの国内大手企業のプロジェクトに携わる。2004年にウェブラボを設立。2007年には中小企業向けのWeb制作ノウハウとCMS機能をパッケージにした「サイト職人CMS」を発表。現在は、中小企業だけでなく大手企業からの引き合いも多く、Webコンサルタントとしても活動中。上級ウェブ解析士。全日本SEO協会認定コンサルタント。

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