今年もあと10日で終りです。
年内最後のコラムは、毎年恒例になっていますが、今年のSEOを振り返りたいと思います。
SEOについては、今年何かが大きく変わったということはなく、基本的には、より高品質なコンテンツを評価するという大きな流れの中にありました。
では今年を振り返って、具体的にどんなことがあったのか、3つピックアップしてみました。
3回のコアアップデート
今年はコア アルゴリズム アップデートが、1月と5月と今月12月にありました。
コア アルゴリズム アップデートとは、Googleはアルゴリズムの細かいアップデートを日々行っていますが、その中でも特に大規模なアップデートのことをコア アルゴリズム アップデートと言います。
コア アルゴリズム アップデートが行われると、だいたい2週間ぐらいかけて検索順位に変動が起きていきます。
今年実施された3回とも、基本的にはE-A-T(Expertise -専門性-、Authoritativeness -権威性-、Trustworthiness -信頼性-)を強化する方向でアップデートが行われていると言われています。
詳しくは5月に記事を書いていますので、そちらをご参照ください。
>『今月初旬に実施されたGoogleコアアップデートと対策』
Core Web Vitalsの発表
Googleが5月にCore Web Vitals という「ページ体験」を評価する新指標を発表しました。実施は来年になります。
ページ体験といっても曖昧なので、具体的には計測可能な下記の3つの項目になります。
- ページの読み込みの速度・・・コンテンツの読み込み速度
- 応答性・対話性・・・ユーザーがクリックやスクロール、入力等の操作を起こせるまでの時間
- 視覚的な安定性・・・誤操作を誘引するようなレイアウト崩れ
>『Googleの新指標「Core Web Vitals」』
検索結果の多様性
これは今年から起こったことではなく、随分前からこの傾向はあります。ただ、私の気のせいかもしれませんが、今年は特に検索結果画面のバリエーションが増えたなと感じました。
検索結果画面というと、10個の、テキストで構成された検索結果が思い浮かびますが、そういうオーソドックスな検索結果画面をあまり見なくなったなと思うのです。
会社名や店舗名で検索すると、Googleマイビジネスの登録情報が真っ先に出ます。

「工務店」と検索すれば、検索者がいる地域にチューニングされた結果が地図とともに表示されます。

他にも、レシピを検索すればレシピカルーセルが表示されるし、

何かの用語を調べると強調スニペットやナレッジグラフが表示され、求人やFAQなどではリッチリザルト(表示するものによっていろいろなバリエーションがある)が表示されます。


このようにGoogleは検索者の検索意図を理解して、検索結果画面の利便性をどんどん高めていっています。
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今年に気になった3つのトピックをピックアップしましたが、冒頭でお話した通り、より高品質なコンテンツを評価するという大きな流れ自体は変わりません。
上記の3つは頭の片隅にでも置きつつ、今後も継続してユーザーの役に立つ品質の高いコンテンツを作っていくということに注力しましょう。