人間は脳の能力の3パーセント程度しか使っていないとよく言われますね。
自分の脳をもう少し有効に活用できたら。。。
そのように感じているビジネスパーソンは多いのではないでしょうか。
そんな方に、オススメの本がこちらです。
『どんどん脳を使う』 篠浦伸禎(著)
脳のビジネスへの活用というと、自己啓発系の本が目立ちますが、この本の著者は、脳の覚醒下手術ではトップクラスの実績を持つ現役の脳神経外科医です。
覚醒下手術というのは、脳に出来た腫瘍を摘出する際に、あえて患者さんが起きた状態で、患者さんに話しかけながら行う手術なのだそうです。
何か異常があるとすぐに止められるので、手術後に失語症になったりするリスクが減らせるのだそうです。
何だか痛そうですが、脳は切られても触られても、それを自覚しないとのこと。
そんな脳のスペシャリストによる本なので、脳の機能や特徴について医学的見地で書かれた本を想像してしまいますが、全く違います。
脳を「右脳3次元型」「右脳2次元型」「左脳3次元型」「左脳2次元型」の4つのタイプに分け、それぞれの考え方の傾向と能力を伸ばすためにどんなことを意識していけば良いのかが書かれています。
歴史的偉人がどういう脳タイプの人だったのかという考察などもとても興味深いです。
また、「脳優位スタイル検査」のWebサイトにアクセスすれば、本の裏表紙にあるIDとパスワードを使って、自分が4つのタイプのどれにあたるのかが診断できます。
私の診断結果は、ほんの少しだけ右脳2次元型に振れていましした。
歴史上の著名人に例えると、武市半平太だそうです。
右脳2次元型がどんどん極端に振れていくとどうなるのか、右脳2次元型が能力を伸ばすには何を意識すると良いのか、診断結果と本書の内容は大変参考になりました。
脳タイプから自分を見つめなおすことができる良書です。