山浦さんは売上が落ち込んだ時はありますか?
そんな時、どう対処しましたか?
私も売上が落ち込んだ時はあります。
創業4年目に大きく落ち込んだことがあり、その後も、小さな波は何度かあります。
売上が落ち込んだ時の対処法は、その原因が、構造的なものなのか時期的なものなのかで変わってくると思っています。
■私が創業4年目にぶつかった壁は構造的な原因でした。
売上比率の高かった大手2社から取引を中止されたのですが、私は、それまで取引会社数が少ないことに不安感を持って経営していました。
大手2~3社からの取引が会社の売上の大部分を占めていたのです。
しかも、体系的な集客の仕組みを持っておらず、人脈や紹介、リピートに依存していました。
だから、いつこういう日が来てもおかしくないと思いながら、でも目の前の仕事が忙しくて対応を後回しにしていました。
でも実際に起こると、尻に火がつきます。
集客の仕組みをきちんと作ろうと意識するきっかけになりました。
■その後、立ち直った後も、やはり多少の波はあります。
でもそれらは構造的な原因による落ち込みではなく、時期的なものです。
そういう時は、あまりジタバタしないのが“吉”だと思っています。
■10年ぐらい前に、ワタミ創業者である渡邉美樹さんのインタビューを聞いたことがあります。
今はブラックとかいろいろと言われていますが、佐川急便のバイトから、短期間であれだけのグループ企業を作ったのですから、そこは素直に凄いと思います。(だからこそ、ブラックと言われているのは残念です)
その渡邉美樹さんが、インタビューの中で今回の私と同じ質問を受けていました。
その時の渡邉美樹さんの答えは
「とにかく掃除をして店を綺麗にしました。
そうすると客足はまた戻りむしろ以前よりお客さんが来るようになりました。」
というような主旨の回答をしていました。
■売上が落ちると焦りますよね。
でも、一度冷静になって、その原因を分析してみましょう。
構造的なものなのであれば、しっかり対処しなければなりません。
時期的なものなのであれば、あまりジタバタせず、そんな時にしか出来ないことをしたら如何でしょうか?
例えば、渡邉美樹さんのように掃除をするとかサイトの情報の見直しや更新をするとか。
それが次の飛躍に結びつくのだと思います。
“高く飛ぶためには思いっきり低くかがむ必要があるのです。”
山中伸弥教授
(京大教授・ノーベル医学賞)
