厳しい女教師のアドバイス

060530一昨日土曜日は、小学4年の次女の運動会でした。

午後の種目に綱引きがあり、娘のチームは1回戦目も、2回戦目も結局負けてしまったのですが、それを見ていて、ふと30年以上前、私が小学3年生の時のことを思い出しました。

私がいた小学校は、1クラス45人で1学年4クラスありました。

第2次ベビーブーム世代なので、郊外の学校のくせに、人数だけは多かったです(^^;

その時の担任の先生、は眼鏡をかけた20代後半の厳しい女性教師で、キリッとした感じの、常にクラスに緊張感がある、そんな先生でした。

私がいた3年1組は、宿題を大量に出す厳しい先生の下、勉強はできるけど運動はちょっと弱く、運動会の練習の際、クラス対抗の綱引きで、他のクラスに全く勝てません。

「1組は弱い」と他のクラスにバカにされる始末です。

ホームルームの時間に、先生が、

「竹内君と斉藤君、ちょっと前に出てきて下さい」

↑ちなみに、先生はいつも誰に対しても敬語で、

  生徒も先生には敬語でないと怒られました。

体の大きい竹内君と体の小さい斉藤君を前に出させ、お互いに両手を握らせ

「みなさんは、どちらが勝つと思いますか」

と言うのです。

竹内君は、体も大きいし、ガキ大将的存在。

対する斉藤君は、空も小さいし細い。

誰もが「そんな無茶な」と思っています。

「ヨーイドン」で引っ張りあったら、案の定、竹内君が勝ちました。

そこで、先生が斉藤君に何か耳打ちしたのです。

「何を言ったんだろう!」とみんな興味津津です。

そして、もう一度やったら、今度はなんと斉藤君が勝ったのです!

もう、みんなビックリ!

だって、あのヒョロヒョロの斎藤君が、スポーツ万能で体も大きい竹内君に勝ったのだから。

先生は

「なぜ斉藤君が勝ったか分かる人いますか?」

と言いますが、誰も分かりません。

そこで、先生が解説してくれました。

「綱引きのコツは腰を低く落とすことです。重心を低くすると重くなるので相手は、引っ張るときに余計に力が必要になります」

大人であれば知っているこんな常識も、子どもである私たちにとっては、目から鱗でした。

それから、3年1組は練習では一度も負けることがありませんでした。

もちろん本番も完勝でした。

もし事前に、先生から理論だけ教えてもらっていたら、こんなに勝てなかった気がします。

先生ははじめからこのタイミングで教えるつもりだったのか、最初から教えるつもりが無かったのか今となっては分かりません。

でも僕らは負けてばっかりで悔しがっていた。

どうしたら勝てるのか、みんなで話しあったりしていた。

だから先生の教えが響きました。

しかも実際に実演をしてくれて、その実演にインパクトもありました。
現にこうして30年経った今でも鮮明に覚えています。

部下に何かを教えるとき、ただ理論だけ伝えても、なかなか使える知識になりません。

どうせ、すぐ忘れるし!
そんな時は、伝えるタイミングを工夫すると良いかもしれません。

 ・最初とにかくやらせてみる

   ↓
 ・でも上手くいかない
   ↓
 ・そこでちょっとしたコツを教える
   ↓
 ・それを試してみたら上手くいった

まわりくどく面倒に感じるかもしれませんが、とにかく最初、失敗させてみる。

その方が結局早く確実に身になったりします。

自分のことを振り返ってみても、最初から上手くいったことはあまり覚えていませんよね!?

失敗して、苦労して、最後にできるようになったことの方が良く覚えています。

   逆境に勝る教育なし。

   ディズレーリ(イギリスの政治家・小説家)
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