私が受けた新人研修(20年前の話)

IT企業の新人教育先週金曜日(4/1)、ウェブラボにも5人の新人が加わりました。

街でも、いかにも今年入った新人という雰囲気の若手をたくさん見かけましたね。

「これからだね、がんばれ!」

って見てて思うし、先輩社員には
「ちゃんと育てろよ!」
って思います。

もう20年前の話ですが、私の場合は、大学4年生の時に、就活が終わると同時に就職が決まった会社でアルバイトを始めてしまったので、4月1日の区切りをあまり感じずにそのままそのIT企業に入社しました。

今振り返ると、1年目の会社では、本当に先輩に恵まれたと思います。
教え方が上手かった。
私の財産になっていることが多いのです。

一番印象に残っているのは、一言で言えば、魚をくれるのではなく、魚の釣り方をきちんと教えてくれたということです。

プログラミングの業界で「魚」は、「プログラムの内容そのもの」です。

「魚の釣り方」は、「プログラムを作るために必要なヒントを自分で拾ってきて、考えて作ってみて、試す方法」です。
「やり方そのもの」は、本当に困った時しか教えてもらえませんでした。
なぜなら、一流のプログラマーは「やり方そのもの」は自分で見つけ、考えるものだから。

私が先輩から教わったのは、技術そのものよりも、考え方であり、仕事の進め方でした。

  • まずは自分で調べる
  • どうしても分からなかったら先輩などに聞く
  • 一度聞いたこと・知ったことは二度聞かない

安易に「これどうやるんですか?」と聞きに行っても、簡単に教えてくれません。

「○○は調べてみたのか?」

「いいえ、まだです。」

「○○を調べてみて、それでも分からなかったら△△を調べて、それでも分からなかったら、また声をかけて」

いつもそんな調子です。

受け取り方によっては、「面倒見が悪い」と思われてしまうかもしれません。

確かに、先輩方を見ていると、毎日夜中まで仕事し、しょっちゅう徹夜していましたから、教えている時間が無いというのもあったのかもしれません。

ただし、仕事の前に絶対に教えてくれることがありました。

それは、その仕事の目的です。

仕事の目的というのは、

  • なぜ、このプログラムが必要なのか
  • どこでどのように使われるのか
ということです。

これを聞くと、自分のプログラムができあがらないと困る人がいるというのが分かります。

だから頑張ろうと思います。

あるプロジェクトで、私のOJT担当とは別の先輩についたことがあります。

その先輩は、いつもの先輩とは違い、「やり方」というか「やらなければならないこと」は伝えてくれるのですが、目的を教えてくれませんでした。
まぁ、自分から質問すれば良いんですけどね。
当時はそこまで考えが至りませんで、とにかく言われたことをやっていました。
その仕事は、あまり気持ちが上がらず、仕上がりも良くなくて、結局、やり直しを何度もさせられた嫌な記憶が残っています。

知り合いの研修・コーチングのスペシャリスト水野浩志さんが教えてくれた言葉があります。

「新入社員には、仕事の厳しさを教える前に、仕事を通じて得られる喜びをまず教えよう」

接客業などは分かりやすい言葉ですけど、接客が少ないプログラムやデザインでも、ただ作業をやらせるのではなくて、今自分がやっている作業が

  • どのように使われるのか
  • どういう意味があるのか
  • 誰の役に立つのか

そういうことをきちんと伝えるということが大事なのではないかと思います。

よく自己啓発本には、よくできる社員は新人のうちから、コピー1つとっても、それがどんな意味があるのか考え、最高の仕事をするなんてありますが、私が新人の頃を振り返ると、そんな余裕は全くありませんでした。

そこはやっぱり先輩や上司が伝えてあげるのが良いのかなと思います。

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