プロフェッショナルの条件

プロフェッショナルの条件8月から毎週1回、1年目の新人社員と希望者に対して社員研修を行っています。
そこで、6冊の本を課題図書としました。
そのうちの1冊が、ピーター・F・ドラッカーの『プロフェッショナルの条件』です。

ドラッカーというと大著『マネジメント』が有名ですが、私はこの『プロフェッショナルの条件』もお気に入りの1冊です。

10年前に会社を運営するようになってから、『マネジメント』や『経営者の条件』『創造する経営者』などを読み漁ってきました。それらは組織を運用する者に対して書かれた本です。

それに対し、この『プロフェッショナルの条件』は、プロフェッショナルとしての1人の人間に対して書かれた本です。

今でこそウェブラボはそれなりの人数がいる組織になりましたが、創業して約1年間は1人でしたし、その後の4年間程は部下も3~5人ぐらいのチームでしたから、この『プロフェッショナルの条件』の方が、“経営者”というより“職人”だった私にとって『マネジメント』よりも気づきの多い本でした。

ドラッカー本の不思議なところは、同じ本なのに、読む人、読む時期によって、違った気づきを与えてくれることです。

何か具体的なノウハウなどが書かれているわけではありません。人として、または組織としての原理原則のようなことが書かれています。

私は1年に1回はドラッカー本を開きます。

できるだけ速読はせず、1行1行をしっかり理解しながら熟読するようにしています。
なぜ定期的に読むかと言うと、仕事をする中で少しずつ雑念にまみれていってしまった自分の頭を、またニュートラルに戻してくれるような気がするのです。

今回は1人ではなく、社員のみんなと読むことができて楽しかった!

今回の社員研修では、参加者に「この本を読んで、自分の業務に生かせると思うことをA4用紙3頁以内にまとめよ」という課題を出しました。

予想通り、気になった箇所や気付きの内容が人それぞれで興味深かったです。

最近、クライアントを任されるようになったものの、なかなか上手くコミュニケーションがとれないアシスタントディレクターのS君は、第2章のコミュニケーションに関する記述が役に立ったようです。

P70
コミュニケーションは、受け手の言葉を使わなければ成立しない。受け手の経験にある言葉を使わなければならない。経験にない言葉で話しても、理解されない。

われわれは知覚することを期待しているものだけを知覚する。見ることを期待しているものを見、聞くことを期待しているものを聞く。

重要なことは、期待していないものは受けつけられもしないということにある。

8月から部下を持つようになり、プレイングマネージャーとして自らも多くの案件をかかえ、時間が足りないと嘆くことが多くなったY君は、第4章「もっとも重要なことに集中せよ」での記述に気づきがあったようです。

P137

成果をあげるための秘訣を1つだけあげるならば、それは集中である。成果をあげる人は、もっとも重要なことから始め、しかも、一度に1つのことしかしない。

一度に一つのことを行うことによってのみ、早く仕事ができる。時間と労力と資源を集中するほど、実際にやれる仕事の数は多くなる。

P139

集中するための第一の原則は、もはや生産的ではなくなった過去のものを捨てることである。そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、「まだ行っていなかったとして、今これに手をつけるか」を問わなければならない。

そして、会社を立ち上げて10年、IT業界に入ってもうすぐ18年の私は、次のことばが頭から離れません。

P232

自らの仕事をし、自らのキャリアを決めていくのは自分である。自らの得るべきところを知るのは自分である。組織への貢献において、自らに高い要求を課すのも自分である。飽きることを自らに許さないよう、予防策を講ずるのも自分である。仕事を心躍るものにするのも自分である。

読書の秋、

あなたもドラッカー本、いかがですか?
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