本の読み方

20140624私は本が大好きです。
仕事柄、ビジネス書ばかりですが、週に2~3冊程度は読みます。

私の周りには、出版経験のある経営者やコンサルタントの方が多いです。皆、セミナーを開けば、5万円や10万円の受講料が当たり前という方々ばかりです。どの方に聞いても、原稿執筆は大変だったと言います。そう考えると、1500円程度でそんな方々の貴重な経験やノウハウを知ることができるのですから、とても安い投資であると思います。

基本的に私は速読はしません。

理由は、“モッタイナイ”から。

一時期、いくつかの速読法を試しましたが、結局、速読で把握できる情報はあまり正確ではありませんでした。それは私だけかと思って速読講座を受講した他の人に聞いても、結局同じような返答でした。

「結局あなたはきちんとした速読法を身に付けられなかったのだ」と言われればそれまでですが、私の中では、「速読法=流し読み」程度の認識です。
但し、限られた時間の中で情報収集したい時ももちろんあります。情報収集が目的の場合は、ざっと速読して必要な箇所だけ熟読するということは、よく行います。

■ビジネス書の目的はアウトプット

ビジネスマンにとって、知識のインプットはもちろん大事ですが、それ以上に、本をきっかけとして、どのように仕事上のアウトプットにつなげていけるかが重要ではないでしょうか。

例えば、問題解決の本を読んだら、Webサイトの改善や書き途中の企画書に反映してみる。コミュニケーションの本を読んだら、明日からの会社での立ち振る舞いに活かしてみる。そのように、何か1つでも良いので実践に移し、読みっぱなしにしないことが大切だと思います。
ちなみに、本は読んだり、セミナーなどにもよく参加して勉強熱心だけど、それを全然実践しない人のことを「ノウハウコレクター」と言うそうです。

私は本を読んでいると、頭の中に発想が広がって、途中から本の内容が上の空になることがあります。そういう時は、本を読むのを中断して、頭に浮かんだことをメモしたり、さらにそのメモを書き加えて発展させることを優先するようにしています。

正確にその本を読むことも大事ですが、それはいつでもできます。それよりは、その本をきっかけに生まれた具体的なアイデアの方が大事です。

よく、ミュージシャンが常にボイスレコーダーを持ち歩いたり、街中でメロディーが浮かんできたらそれに録音したり、自分の家に電話をして留守電に録音するなんて話を聞きますが、我々ビジネスマンも同じではないかと思います。

ただ単に“お勉強”でインプットしたものは、正直あまり血肉にはなりません。あっという間に頭から出て行ってしまいます。

ブログに自分なりの感想を書いてみるといったことでも良いので、とにかく実際にアウトプットしてみたものはなかなか忘れません。それが、引き出しが増える、ということになるのだと思います。

■素直に読む。でも鵜呑みにしない。

もう1つ、本を読む際に私が大事にしていることがあります。

それは、常に客観的に読むことです。
20代の頃は、本に書かれていることは、ほとんど真実だと思って鵜呑みにしてきました。
しかし教わったノウハウを試してみて、成功したり失敗したりを繰り返していくと、本の世界も玉石混交だということが分かってきます。

先週、『長く稼ぐ会社だけがやっている「あたりまえ」の経営』という本を読みました。その中に、次のような一節がありました。

 マスコミの映像や新聞は、特別なことを伝えるのが仕事です。そして、“絵になる話”を伝えがちです。その裏には、膨大な日常が横たわっています。そして、私たちは、その日常で生きています。主流は、テレビや新聞が伝えないところにいつでもあるのです。

 特殊性ばかりを集めいていると、普遍性は失われていきます。なぜならば、特殊な条件で成立したことを、すぐに普遍的なものとしてとらえてしまうからです。
 世の中に流布する成功事例などは典型的な特殊なものです。

自分が良いと思うことを、素直に実行してみることは良いことです。しかし、それを鵜呑みにして「これこそが絶対である」と信じ込んでしまってはいけません。やはり、自分で行動し、考え、検証してみることが大切だと思うのです。

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