本番力

著者は、バリバリの営業ウーマンで人前で話すことは大得意というイメージが強いですが、今でもアガッてしまうし、人前に出たくないと思うときもあるそうです。初めから人前で話すことができたのではなく、著者なりに、これまでに色んな壁にぶつかりながら努力してきたことを告白していて、「これだけキャリアのある人でもそうなんだ」というエピソードが多く、勇気がもらえる一冊です。

『本番力』和田裕美

本番力
和田裕美(著)
ポプラ社

この本で著者が一番伝えたかったことは、プレゼンにしろ、講演にしろ、“上手くやる”ことよりも、“伝えるんだ”という気持ちというか、執念みたいなものが大事なんだということだと思います。

この本を読んで、10年以上前ですが、この仕事に就いてすぐの頃、プレゼンで大失敗をしたことを思い出しました。

誰もが知っている某大手航空会社での5社競合のプレゼン。

「絶対にこのコンペに勝とう!」と相当に気合を入れてプレゼン資料を用意しました。
何度もプレゼン資料を見直し、説明できるように練習したのですが、本番当日、いかにも超大手企業のマネージャーといった雰囲気の、厳しい顔をした10数人を前で、全く話すことができませんでした。
頭が真っ白になってしまって、自分が今どこをしゃべっているのか分からなくなってしまったり、しゃべっている途中で頭がこんがらがって訳の分からない日本語になってしまったり。。。
あまりの駄目ぶりに、プレゼン中、失笑が聞こえましたから、もう「こりゃダメだ。もう絶対落ちた」と思いました。

でもこのプレゼン、勝てたんですよね。

しゃべるのは下手くそだけど、とりあえず“こいつなら一生懸命やってくれそうだ”と思っていただけたのでしょうか。
サポートで一緒に参加していた先輩からは「プレゼンはダメだったけど、資料が完璧だったから勝てた」と言われました。
絶対勝つんだという気持ちで、お客様のために資料を作りましたから、プレゼンは下手だったけど、思いは“伝わった”んだと思います。

これ以降、プレゼンにはだいぶ慣れましたが、いまだに不特定多数の前で話をすることは苦手です。

でもセミナーや講演などはどんどんやっていきたいと思っています。

著者の

“「アガッている」のではなく「アゲている」と考える”

はアガリ症の私にとっては金言でした。

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