震災後のネットにおける消費欲求の変化

この1ヶ月、自粛ムードの中、非常に情報発信しづらかったのですが、我々経営者やWeb担当者の皆様にとって気になるこれからのビジネスへの影響について書いておきたいと思います。

私の父は大工ですが、仕事はあるけれども、建築資材が入ってこなくて仕事が進められないと言っていました。

当社のクライアントであるネットショップでも、売りたくても商品が入ってこないと言っていました。

そういった各業界における個別事情について、私から申し上げることはできませんが、インターネット上においてお客様のニーズや消費欲求がどのようになっていくかということについて、私が気づいたことや感じていることをお伝えしていきたいと思います。

当社では、自社及びお客様のリスティング広告※のアカウントをいくつか運営しています。

3月11日の震災直後から翌日にかけては、どのアカウントも限りなくゼロまでクリック数が減りました。

その後、徐々に戻り始めましたが、商材によって、その戻り方に差がありました。

当社のアカウント、つまりWeb制作関係のキーワードについては、震災の翌週は1割減で推移して、先週からはほとんど震災前の状態に戻っています。

お客様のアカウント、これは通信教育の商材なのですが、“不要不急”の商材ということもあり、震災後はクリック数が半分位まで落ち込みました。先週からはやっと震災前の2割減位まで戻ってきたという感じです。

つまり、ニーズ商材(必要なもの)とウォンツ商材(あったら欲しい物)で差があるということです。

このようなことは、リスティング広告を運用していなくても調べることができます。

Google は「 Google Insights for Search 」というツールを公開しています。

これは、指定したキーワードについて、その期間、その地域で、どのように検索数が推移したかを調べられるツールです。

※Google Insights for Search

http://www.google.com/insights/search/

 

例えば、贅沢品の王様、「ベンツ」を調べると・・・

やはり震災直後は3割減ぐらい、4月に入ってから徐々に持ち直しています。

逆に震災の影響で増えているキーワードもあります。

 

例えば「ソーラー発電」。

震災直後に3倍以上に膨れ上がっています。

しかも、原発の状態や計画停電の深刻化に伴って増えています。

「耐震診断」なんていうキーワードも同様の動きをしています。

まずはご自分の業界でこのようなニーズが無いかどうか考えてみてください。

そして、できましたら、こういったニーズにきちんと応えていって欲しいと思います。
(但し、特需であることも念頭に置いて、特需が終わった後に大量の在庫や人員・設備を抱えていたなんてことが無いよう冷静に!)

ウォンツ商材を扱っている方は、しばらくは耐える必要がありそうです。

また、こんな時こそ、今までやりたいと思っていたけれど時間に追われてできなかったことをやりたいですね。

・ホームページや営業ツールを見直す

・社内で勉強会をし、社員のスキルアップを図る
・新サービスの企画を進める
・社内の情報やノウハウに関するデータベースを整備する
・いつもよりも時間をかけて目の前の仕事をしてみる etc

景気というのは、必ず反動があります。

この景気が悪くなる期間に、きちんと準備をして、生き残った企業が、景気が回復した時にその成果を発揮できるのだと思います。

震災直後は絶望的なくらい悲観的ムードに覆われていましたが、最近は、“過度の自粛は逆に良くない”というムードになりつつあります。

もしかしたら、予想以上に景気が持ち直すのは早いかもしれません。
その時のために、きちんと準備はしておきたいものです。
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