ECサイトの立ち上げ、決めておくべき15のこと

ECサイトの立ち上げ、決めておくべき15のこと

経済産業省の発表によると、平成26年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、12.8 兆円(前年比14.6%増)まで拡大しているようです。※1

約12兆円というのは、今話題のギリシャが欧州中央銀行から支援されている額と同等です。日本国内のECサイトの市場規模は、大げさに言えば、一つの国を動かしてもおかしくないほどの規模なのです。

オークションサイトも含めると、ECサイトはその種類を数えるのが困難なほどの数が存在します。ユーザー側としては選択肢が増えてありがたい一方、店舗側としてはどのように始めれば良いのかが掴みにくくなっていることもまた事実です。

ECサイトを始めるにあたって、最も大きな分岐点は「ネットショピングモールに入るか否か」でしょう。Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのモール内店舗としてECサイトを運営する場合と、独自のホームページで運営する場合ではその方法は大きく異なります。

大手モールで店舗を構える最大のメリットは、モール自体に集客力があるということです。特にAmazonや楽天市場の集客力は独自店舗が勝負して太刀打ちできるようなものではありません。反面、モール内での競争が激しいというデメリットがあります。自社の商品の特性を見極めた上で、モールに店舗を構えるのかそれとも独自店舗を展開するのか、もしくは両方やるのかを冷静に判断しなければなりません。

独自店舗として立ち上げる場合、鍵となるのはサービス全体を支えるカートシステムです。どんなシステムを選ぶのか、あるいはそれすらも自前で準備するのかが非常に重要な鍵となります。

今回は、独自でECサイトを立ち上げる際に最低限整理しておきたい共通のポイントについてリストアップしました。リストに沿って整理していくことで、理想型が少しずつ見えてくることでしょう。

ECサイト立ち上げの際、決めておくべき15のこと

  1. 何点程度の商品の登録を想定していますか
    システムの中には登録点数に上限が設けられている場合があります。アバウトでも構わないので、どのくらいの商品登録数が求められるかについて整理しましょう。
  2. 2回目以降の購入を簡略化させるログイン機能、購入履歴などを閲覧できるマイページ機能は必要ですか
    規模やユーザーによって、どのような機能が必要かを洗い出します。 近年ではLINEやFacebookのアカウントを利用したソーシャルログイン機能を使うサービスも増えてきています。
  3. 会員に対してのポイントや割引機能などは必要ですか
    実店舗も同時並行で経営している場合、その兼ね合いについても考えなければなりません。
  4. 現在、自社内で動いている商品や顧客の管理システムはありますか。そのシステムとECサイトとの連携は必要ですか
    異なる2つのシステムを同時運用することは大きなストレスに繋がります。既に使用しているシステムがある場合、その連携の可否にも注意しましょう。
  5. クレジットカード決済機能は必要ですか。その他、どのような支払い方法に対応したいですか
    PayPalなど。決済代行会社も多く存在します。
  6. 商品の在庫を管理できる機能は必要ですか
    更新体制や規模を考え、システム上で管理するほうが良いかどうかについて考えましょう。
  7. 配送先や配送方法、商品点数などによって、送料・手数料など、自動的に金額が変動する機能は必要ですか
    発送体制や商品サイズなどによって調整しましょう。
  8. メルマガ配信など、会員をフォローするための機能は必要ですか
    メルマガ配信のなかにも、HTMLメールに対応しているかどうかなど、多くの選択肢があります。全体のマーケティング戦略として会員にアプローチする必要がある場合、導入を検討しましょう。
  9. 月毎の売上、購入者種別(年齢など)による購入商品の傾向などを測定・分析できる受注管理システムは必要ですか
    更にハイレベルのマーケティングを行う場合は、このようなデータ解析関連の機能が必要です。
  10. 販売対象は日本国内だけですか。英語・中国語など、多言語対応は必要ですか
    どの程度言語を選択できるかについては、ターゲットを想定する必要があります。海外からのアクセスが見込まれる場合などは対応が必要です。
  11. おおよその費用感。月額費用が発生するサービスでも問題ないですか。初期費用のみで完結するサービスのほうが望ましいですか
    機能を増やせば、イニシャル/ランニング問わずコストの肥大化に繋がります。売上見込とバランスを取って予算を決定しましょう。
  12. 公開後は、自社内で運用・更新したいですか。
    制作会社に保守・管理をお願いしたいですか

    制作会社に依頼する場合、更新頻度/方法/内容について細かく詰めておくと、後々のトラブルを回避することができます。
  13. どのような集客手段を考えていますか。
    検索エンジンでの上位表示は必要ですか

    SEO対策を行う場合、ホームページの作り方を工夫する必要があります。SNSによる流入も同様です。
  14. お客様自信が商品の評価を行える(投稿できる)レビュー機能は必要ですか
    良い評価がつけばポジティブに、悪い評価がつけばネガティブに作用します。導入の際は慎重に。
  15. スマホやガラケーなど、対応が必要なデバイスはなんですか
    若者向け、主婦向けのECサイトはスマートフォンサイト対応が必須です。場合によっては、むしろPCサイトを用意する必要がないかも知れません。

いかがでしたか。ECサイトの立ち上げは困難ですが、要件をあやふやにすると大失敗へ繋がります。可能なところから固めていき、不明点、相談した方が良さそうな点については制作会社に相談するなど、ECサイト立ち上げの際は出来る範囲で着実に進めていきましょう。

※1 平成 26 年度我が国経済社会の情報化・サービス化に 係る基盤整備(電子商取引に関する市場調査)経済産業省 2015
http://www.meti.go.jp/press/2015/05/20150529001/20150529001-3.pdf

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