「アコーディオンメニュー」を無視するGoogle

150311

アコーディオンメニューの落とし穴

ホームページで使われる表現の中に、アコーディオンメニューと呼ばれるメニューがあることをご存知ですか?

名前こそ知らなくても、実際に使ったことがある人は多いはず。

アコーディオンメニューとは、例えば「MENU」と書かれたボタンをクリックしたり、マウスオーバーしたりすると、その下の階層メニューなどが表示されるようなメニューを指します。開閉する様子が楽器のアコーディオンに似ていることから、そのような名前が付けられたようです。

近年、多くのホームページで、レスポンシブウェブデザイン等によるスマートフォン対応が進められています。

その中で、省スペースで多くの情報を表示することが出来るアコーディオンメニューを用いるサイトが増えています。しかし2014年、Googleはあるショッキングな報告を発表しました。

それは、Googleのクローラーが、アコーディオンメニューの中にある(ボタンを押したりマウスオーバーしたりすると表示される)情報について読んでいない、つまり検索結果にインデックスしていないというものです。

検索順位の向上を考える上で、Googleに情報をインデックスしてもらうことは非常に大切です。しかし、先ほどのGoogleの報告を考えると、アコーディオンメニューの中に情報を格納することは、少なくともSEO面でネガティブ要素となる可能性があるようです。

Googleは何故アコーディオンメニューを読まないのか

では何故、Googleは上記のような方針を取っているのでしょうか。Googleの主張はいたってシンプルです―「本当に重要な情報であれば、常に表示されるようにしておくべきだ」。

実はアコーディオンメニューとは、厳密に説明すると、「クリックやマウスオーバーをきっかけに表示する」というプログラムではなく、「クリックやマウスオーバーをきっかけに”非表示を解除”する」というプログラムで書かれている場合がほとんどです。

つまり、元々コードとして書かれているものが、「ボタンを押さない限り非表示にしておく(隠す)」という設定になっているだけなのです。

Googleはこの「非表示にする」という設定に対し、これまでも厳しい態度を取ってきました。

その一つの原因に、検索キーワードをサイト内にとにかく記述して、それらを「非表示にする」ことでサイトの見た目を崩さずにキーワードを埋め込む、といったSEOの手法の存在が有ります。

この手法を使えば、原理的にはどれだけ多くの、あるいはどれだけ関係のないキーワードを記述しても表示させないことができるため、Googleは正確なサイトの情報を判断することが難しくなります。

それゆえに、アコーディオンメニューについても同じような方針を取っているのだと推測できます。彼らの主張に基づけば、ページ内の重要な情報であれば常時表示し、別個の情報あればページそのものを分けるといった方法を取る必要があるでしょう。

アコーディオンメニューの使いどころ

では、アコーディオンメニューを使うことはタブーなのでしょうか?

それは違います。スマートフォンなどの表示領域が狭いデバイスでは特に、アコーディオンメニューのような表現は必須になります。スマートフォンサイトにおいて、PCサイトのように、常に全てのメニューが上部に表示されてしまっては使いにくいと思いませんか?

いくらGoogleのクローラーにインデックスされないからといっても、それを回避するために使いにくいホームページを作ってしまっては、身も蓋もありません。

アコーディオンメニューを使うべきか使わざるべきかの判断基準は、ホームページの属性や、メニューそのものが何を重視するかによります。

アコーディオンの中に格納する情報が、さしてSEO上で関連性が低いような補助的な情報だったり、またはそもそも検索エンジンからの流入を狙っていないようなホームページであれば、使いやすさ(=ユーザビリティ)を重視してアコーディオンメニューを使用することは正しいと言えるでしょう。

逆にSEO上非常に重要なキーワードをアコーディオンメニュー内に入れる場合は、注意すべきかも知れません。

ホームページ制作では、時として、検索順位の向上施策とユーザビリティの向上施策を両天秤にかける場面が発生します。それぞれのケースに応じ、しっかりと狙いを持った表現方法の選択が求められています。

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