WEBサイトでブランドを高めるヒント

おかげさまでこれまでのお客様からのご紹介いただいたりして、忙しい日々を過ごしております。
さて、そんな中で、最近中小企業のお客様から、よくこんなご依頼をいただくようになりました。


「きちんとWEBでブランドを作りたい・・・」
どうやら当社はブランディングが上手だと思っていただいているみたいで、とても嬉しい反面、一言で「ブランド」といっても、人によってそのイメージや解釈に結構違いがあったりしますので、その辺の刷り合わせがとても大切です。


さて、それにしてもいったい「ブランド」って何なんでしょう!?
どうすればWEBでブランディングすることができるのでしょう!?


ビジネス用語の中で「ブランド」ほど定義が曖昧なものはないですよね。
勉強すればするほど分からなくなってきます。

●“ブランディングとは、心や感情の共有(シェア)である”

 (『エモーショナルブランディング』著:マーク・ゴーべ

●“ブランディングは牧場でのブランディング(牛に焼印を付ける)にとてもよく似ている。ブランディング・プログラムは牧場であなたの牛を他の牛と区別できるように設計することである。たとえ牧場の牛がすべて同じに見える場合でもだ”

 (『ブランディング22の法則』著:アル・ライズ、ローラ・ライズ

●“ブランドとはある一定規模以上の生活者のグループから何らかのポジティブな感情をもって見られる企業/商品”

 (『「売れるブランド」のつくり方』著:石澤昭彦

ブランドに関する書籍や論文から、こういった「ブランド」の定義を拾い上げていけば挙げればキリがありません。
しかし、そんな中でも意見が共通する部分があります。


それは、ブランドとは、ロゴとかデザインとかミッション・ステートメントに書かれた言葉のような“モノ”ではなく、人々の感情と結びついた無形の資産であるという点です。


そして、マーケティングの大御所は、こんなことを言っています。

マーケティングの技術は、ブランド構築の技術そのものである。
もし、あなたが提供しているものがブランドでなければ、それはコモディティにしかすぎない。
そして、コモディティの世界では価格こそがすべてであり、低コストの生産者が唯一の勝者となる。
(フィリップ・コトラー)

コモディティというのは、どのメーカーのものを買っても差異の無い日用品のことです。例えば、トイレットペーパー買うときに、メーカー名は気にしません。ほとんど値段のみで判断します。


そうじゃない場合というのは、例えば・・・


“TVを買うなら知らないメーカーじゃなくて、SONYが欲しい”


“無名の講師のセミナーより、高額でもカリスマ・コンサルの神田昌典氏のセミナーが聞きたい”


“家を買うなら、目の前にいる営業マンの会社より、気になっていたあの会社にお願いしたい”(こういう地元ブランドは全国にたくさんある)

このように、高くても買いたいと思わせる力がブランドにはあります。

(逆にブランドが無いと、値段競争に陥る)


そしてさらに言うと、最近の傾向としては、ブランドとは一部のセレブだけのものではなくなってきているということです。


少し前ですが、「ニューラグジュアリー」という言葉が流行りました。
私の本棚にある『なぜ高くても買ってしまうのか』(ダイヤモンド社)という本の帯コピーには


「BMWで100円ショップへ行く」


という言葉があります。


一見したところ矛盾した行動ですが、要はこだわる分野とこだわらない分野を峻別し、こだわる部分においては多少高くても買ってしまう消費者が増えているということです。

■WEBサイトでブランドを高めるヒント



私にとってのブランドというと、スターバックス、アップル、ホテルのハイアット、Gibson(大好きなギターメーカー)、ポルシェ(憧れの車)・・・


ブランドの定義はともかくとして、これらに共通するのは、・とにかく良質な商品・サービスを提供していること。
・そしてそれを顧客が理解していること。
この2点です。

この中で、WEBサイト制作をしている私がお手伝いできるのは後者の部分。

クライアントが提供している良質な商品・サービスを、クライアントの顧客もしくは将来顧客になるであろう人たちに“知ってもらう”“理解してもらう”ということです。


なかなか自分のことは分からなかったり、客観的に見られなかったりしますので、クライアントのそういった部分に気づいてあげられるかどうかが、プロジェクトの成否のカギを握っています。


自社の商品やサービスにこだわっている企業には、たくさんの魅力があります。それをいかに引き出して、WEBサイトで表現するか、それがWEBでのブランディングの本質です。

他社にないこだわりの部分、他では得られないメリット・・・

どこかにフォーカスをして、分かりやすく直感的に、そして時には理性的に顧客に伝えなければなりません。


この「伝わる」という部分が大事。


何を見せるか、そしてそれをどういう順序で、どういう方法で見せるか、顧客の立場にたって、慎重に吟味しなければなりません。
場合によってはその企業がこだわっていると思っている部分をバッサリ切ったり大幅に表現を変えたりします。
顧客が気に入っているポイントとのズレがある場合、そこにコミュニケーションの不一致が発生するからです。
伝わらなければ、どんなにカッコいいビジュアルや文章も無いのと一緒ですからね。

“顧客は決して間違っていない。・・・<略>・・・あなたのブランドがそ れまでのものと違っていると顧客に伝えようとしても、顧客はそのメッセ ージを受け入れないだろう・・・。あなたの会社がブランドについてどう 考えていようと、顧客には関係ない。問題なのは、あなたのブランドが顧客にとってどう思われるかだ”



 (『ブランド!ブランド!ブランド!』(ダイヤモンド社)よりアル・ライズとローラ・ライズの言葉の引用から)
  • このページを共有する