スマートフォンを取り巻く環境
拡大する出荷台数
ほんの数年前まで、スマートフォンは一部のビジネスマンやマニア層向けのアイテムと言われていました。
しかし今では、それだけではない多くの人がスマートフォンを利用しています。2013年現在では、出荷される携帯電話の8割弱がスマートフォンになったと言われています。携帯ショップの棚に並ぶ商品のほとんどがいまやスマートフォンであることを考えれば、それほど不思議な数字ではありません。従来型のフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行は確実に進んでいると言えます。
スマートフォンの利用状況
スマートフォンの特徴は、「どこでも」「なんでも」出来ること、そんな風に言えるかも知れません。
ノートPCと比べて場所を選ばず手軽であり、フィーチャーフォンよりも多くの機能を利用することができます。
そんな便利なスマートフォンですが、実際にどのように使われているのでしょうか。
2013年にgoogleが発表した「our mobile planet」では、世界中のユーザーがスマートフォンを何に使っているか、あるいはどのような場面で使っているかについてまとめられています。
調査によれば、79%の人が「スマートフォンを持たずに出かけることはない」と回答し、日常の様々な場面でスマートフォンが利用されていることが分かります。
スマートフォンの使い道といえば、まずはSNSやゲームのような多彩なアプリケーションが思いつくかも知れません。
しかし76%の人がブラウザによるWebサイト閲覧を行っており、81%の人が商品やサービスの情報を収集したことがあると回答しています。
これらのデータから、PCに代わるWebサイト閲覧ツールとしてスマートフォンが位置づけられていることが分かります。
なおtwitterやfacebookといったSNSサービスでは、投稿されたリンクをアプリ内で辿り閲覧することができるため、実際にはブラウザだけでなく、各アプリにおいてもWebサイトが読まれていると考えられます。
ネットショッピングという面でも、スマートフォンは大きな役割を果たしています。
インターネットユーザーのうち44%がスマートフォンで商品やサービスを購入した経験があり、またそのうち53%が月に1回以上の頻度で購入をしていると回答しています。
テレビを見ながら、電車で移動しながら、そんな何気ない時間にスマートフォンで買い物を済ませてしまおうという人が増えてきているのかもしれません。