制作の流れ
効果的なスマートフォンサイトを制作するためには、ユーザーをしっかりと見据えたWebサイト設計と、それを形作るための確かな制作体制・フローを整えることが必要です。
スマートフォンサイトの規模や制作方法により、完成までの流れは異なりますが、ここでは制作会社を通した一般的な制作の流れについてご紹介します。
お問い合わせ~ご契約まで
まずはメールや電話を通して制作会社に連絡します。
この際、把握している範囲でスマートフォンサイトの内容、予算などを伝えておけば、後の打ち合わせや見積もりの段階までスムーズに進めることができます。
問い合わせ内容を元に、制作会社の担当者と打ち合わせを行います。
スマートフォンサイトの内容をより明確にするため、目的(ゴール)、ターゲット、必要なページ数など、スマートフォンサイトのあらゆる面について深く掘り下げていきます。
ヒヤリング(打ち合わせ)で共有した課題や目的に沿うように、制作会社からスマートフォンサイトについての提案と、そのサイトを実現するにあたって必要な費用の見積もりを受けます。
この段階で提案や見積もりに疑問点があれば、制作会社の担当者に伝え、解消しておきましょう。
また原稿素材の用意など、発注主側で何を準備すべきか確認しておくことも重要です。
双方納得する内容・条件になれば、いよいよ契約になります。
その後の作業の流れやスケジュールについて、詳しく確認しておきましょう。
ご契約~納品まで
まずは具体的なスマートフォンサイトのプランニングを行います。
自社サービス(商品)の強み、競合する他社サイトなどあらゆる点について分析を行い、スマートフォンサイトとしてどのようなページが必要なのかを洗い出します。
この段階でいかに細かく詰めることができるかによってスマートフォンサイトの完成度が大きく変化するため、非常に重要なフェーズであると言えます。
前段階で決定した企画内容を、実際のスマートフォンサイトの形に落とし込む段階です。
サイトを訪問するユーザーを意識し、適切な情報設計を行います。
どのコンテンツがどの位置にあり、どの導線を辿っていくことが想定されるか考え、バナーやテキストの配置を検討します。
特にスマートフォンサイトの場合、表示画面がPCより小さく、多くの情報を詰め込むことが難しいため、この段階でしっかりと構成を固めることが求められます。
仕様、構成の確定後、制作に入ります。
制作段階を円滑に進めるためには、事前に大まかなデザインのテイストについて確認し、できるだけデザインイメージの共有を図っておく必要があります。
そのイメージに従って、デザイナーがサイトを作り上げていきます。
デザインの確認は、スマートフォンサイトであっても「カンプ」と呼ばれる一枚画像をPCで確認する形が一般的です。
その際、ブラウザのウインドウ幅を狭めるなどして、スマートフォンで見たときのサイズ感などを想定すると良いでしょう。
デザインに違和感がなく、OKであればコーディング段階に移ります。
この段階ではプログラマーが実際のスマートフォンサイトの形に仕上げていきます。
コーディングがひと通り完了し、スマートフォンサイトの形になれば、テストサーバーと呼ばれる確認用のサーバーにアップロードされたものを確認します。
ここで実際にスマートフォンを通して確認することが出来ます。
通常、制作会社側でも複数の機種を用いて、表示や動作に問題がないか検証を行いますが、発注主側でも手持ちのスマートフォンで確認すると良いでしょう。
問題点があれば修正を行い、完成形まで仕上げます。
修正とチェックをクリアし、出来上がったスマートフォンサイトはサーバーにアップロード、公開します。
必要であればデータを受け取りましょう。
納品後
公開が一つの区切りですが、ゴールではありません。
その後、公開したスマートフォンサイトがどのように利用されているのか、分析ツールで検証を行い、よりよいサイトに改善していくことが重要です。
最初の時点で設定した目標を達成するために、更にブラッシュアップを行いましょう。